【解説】 新婚２週間もたたないうちに、家庭争議の素が舞い込んできた。「第３者としての一女性」という妙な差出人からの手紙であった。読めば、学生時代の友人に結婚を勧められた女学生、”岡アイコ”の知り合いらしい女性からだった。もう８年も前のことなのだが、岡アイコは、私の結婚申し込みを断っておきながら、私のことが気になって仕方がなかったという。その時のお詫びと気持ちの整理に本人がお訪ねしたい、と言うのだそうである。探偵社を使って私の消息を調べたそうだが、その調査内容のなんと正確なこと！ 　かつて結婚まで考えた、「厭でない女」が自分を訪ねてくるという申し出に、私はどこかそわそわ、ドキドキ。慌てて隠したはずの手紙も勘の鋭い妻にあっさりと見つかってしまい、遂に彼女ははやってきた・・・。 「そんな最近に結婚したくらいの男は、厭でない女といっしょに歩くことなど大好き」――と書く井伏鱒二独特のユーモアが滲み出る作品。滋味深い男ごころをさらりと描く。 【朗読時間】 　５７分２５秒 【朗読】wis ※透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。

この世界で起きるすべての出来事は、自分と無関係じゃない。 このシリーズでは、森羅万象をテーマに石田衣良と、ご存知『池袋ウエストゲートパーク』の主人公真島マコトが、普段から考えていること、感じていることを、誠実に自己検閲なしで語ります。 ■石田衣良の視点　　怒りについて　 先日、ある編集者に質問された。 「衣良さんは怒ることあるんですか」 確かにぼくはあまり怒らないような気がする。答えに困っていると、重ねて聞かれた。 「前回怒ったのはいつでしたか」 「うーん……」 考えこんでしまった。記憶を慎重に探っても、前回本気で、あるいはそこそこの激しさで怒った日のことが思いだせない。 「たぶん３年とか４年前だと思うけど、いつ怒ったのかも、なんで怒ったのかも、 ぜんぜんわからないや」 （本文より） 石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』はこちらから→http://yakan-hiko.com/ishidaira.html

日本近現代の名作小説や詩を、朗読用に書き下ろされたオリジナルあらすじ台本で味わうシリーズ。

ラーメン擬人化ＣＤがついに誕生！！ 麺類擬人化の先駆者：双葉はづき先生をキャラクターデザインに迎え、ラーメン擬人化ストーリーがいざスタート！ “シオ”と“トンコツ”による“ショウユ”をめぐる戦いが勃発？！ そして更に２人の間に○○が生まれて――？！ 擬人化ならではの不条理ギャグのオンパレード☆

第５巻目となる“ナマイキ執事のウサのしん編”では、今まで二次元ポシェットから理 　想の男性を取り出してきたウサのしんのモデルとなった：見習い執事の宇崎　臣（うさきしん）が彼氏となる。出会った当初はぶっきらぼうでナマイキな彼だが、デレたら２人 を包む甘い時間が止まらない――？！

名作文学シリーズ第４弾は中島敦の『山月記』をＣＤ化。旅の途中、級友の李徴に偶然出会った袁？。学生時代はわがままで美しく、プライドの高かった李徴だったが、その姿は変わり果てたものとなっていた。名作文学の描く濃密な人間関係を、妄想たっぷりでお届け。今回は、シリアスとコメディ、どちらも全力で。もちろんオリジナルエピソードの‘もしもシリーズ‘とキャストトークも収録。

第３巻の宇宙戦国武将編では、２５歳のフリード王国の軍人が彼氏（ダーリン）となる。 本来は若君命の忠誠心の固まりで、バカがつくほど実直だが、わけあって二重人格となってしまった彼。 もう１つの人格は、好戦的で凶暴な俺様――？！　

光り輝く君、光源氏と彼をめぐるさまざまな人物たちが織り成す平安王朝の華麗で壮大な物語。

様々な演じ手によって織り成される 煩悩多き筆者たちによるびぃえると百合の業深い 『倒錯落語集 BLと百合のあいだ』 全六作にてお送りいたします。
【演目】
・まどべがこわい　榊家孝之祐（榊孝祐）
・お姉ちゃんは心配性　結亭有理（結崎有理）
・宮戸さんは眠りたい　浅見亭ゆい（浅見ゆい）
・宮戸会長の憂鬱　沢村亭りお（沢村りお）
・せふれ指南　藤家秀吉（美藤秀吉）
・夢になるのは　成海家修司（成海修司）
【制作】
主催　おぼろまどか
協賛　ニコニコ落語協会
挿絵　Leu(ﾚｳ)
意匠/造形　涼和
出囃子　矢追春樹
編集　斉藤しおん
執筆　迷亭水鏡（百合担当）/ツキノベ（BL担当）

主殺しの大罪の上に悪事の限りを尽くし、その贖罪の旅に出た市九郎。いよいよ難所の鎖渡しの絶壁に隧道を穿つ、という大誓願を実行に移します。決して挫けることのない市九郎の努力は実を結ぶのか…。敵討ちの登場シーンなど横内正の語りの真骨頂をお聴き下さい。(C)2007 TOKYO FM & Appleway