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平家物語 巻第七
- ナレーター: 岡崎 弥保
- 再生時間: 2 時間 2 分
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<内容紹介> 南北朝時代の琵琶法師・覚一(かくいち)が1371年に完成させたといわれる覚一本を、割愛することなく原文のまますべて収録しています。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。(巻第一) 平忠盛(平清盛の父)の昇殿から六代目(清盛の曽孫)の処刑まで、わずか二十余年の間に繰り広げられた動乱の歴史には、さまざまな人間模様が描かれる。 平家の栄華、後白河法皇の院政、山門の僧たちの騒動、源氏の台頭、数々の源平合戦、滅びゆく平家――その興亡に巻き込まれた女たち、幼き天皇の悲運、出家し後生を弔う者たち・・・ほぼ実在するといわれる登場人物は、千人を超える。 仏教的無常観を底流におき、この世の栄枯盛衰を和漢混交文であますところなく描いた『平家物語』は、中世では琵琶法師の弾き語りによって広まった。もとより音声の文学として享受された『平家物語』を、いま朗読という形で、あらためて語り継ぐ。 <巻第一 収録内容> 01 祇園精舎(ぎおんしょうじゃ) 02 殿上闇討(てんじょうのやみうち) 03 鱸(すずき) 04 禿髪(かぶろ) 05 吾身栄花(わがみのえいが) 06...
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われながらビックリ
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あらすじ・解説
南北朝時代の琵琶法師・覚一(かくいち)が1371年に完成させたといわれる覚一本を、割愛することなく原文のまますべて収録しています。
巻第七は、寿永二年(1183年)四月から七月を描く。勢いにのる木曽義仲軍をおそれた平家一門はついに西国へとおちてゆく。
平家は源氏軍を追討しようとするが木曽義仲に惨敗する。比叡山の僧侶たちにも見限られた平家の衰勢は明らかとなり、平家一門は都を離れ、西国へ下る決意をする。気配を察した後白河法皇は平家から逃れ、身を隠す。住み慣れた邸宅に火をかけ、それぞれの思いを胸に平家一門は次々と都を落ちてゆく。福原にたどり着いた平家一門は旧内裏跡も焼き払い、西国へと船を出すのだった。
<収録内容>
01 清水冠者(しみずのかんじゃ)/02 北国下向(ほっこくげこう)/03 竹生島詣(ちくぶしまもうで)/04 火打合戦(ひうちがっせん)/05 願書(がんじょ)/06 俱梨迦羅落(くりからおとし)/07 篠原合戦(しのはらがっせん)/08 実盛(さねもり)/09 玄肪(げんぼう)/10 木曽山門牒状(きそさんもんちょうじょう)/11 返牒(へんちょう)/12 平家山門連署(へいけさんもんへのれんじょ)/13 主上都落(しゅしょうのみやこおち)/14 維盛都落(これもりのみやこおち)/15 聖主臨幸(せいしゅりんこう)/16 忠度都落(ただのりのみやこおち)/17 経正都落(つねまさのみやこおち)/18 青山之沙汰(せいざんのさた)/19 一門都落(いちもんのみやこおち)/20 福原落(ふくはらおち) <作者・成立>
作者未詳。『徒然草』に、平家物語の作者は信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)という記述があるが、確証はなく異説も多い。
成立は十三世紀初めごろ。琵琶法師の平曲によって全国に広まったため、巻数や内容の差異があるさまざまな異本が伝わる。当初は三巻本であったが、十二巻本に増補され、さらに灌頂巻(かんじょうのまき)が加わった覚一本が現在ではよく知られている。覚一本は、琵琶の名手・覚一(かくいち)が1371年に完成させたものといわれる。