-
サマリー
あらすじ・解説
前漢の初代皇帝・劉邦は、前漢を興した人気のある人物である。
漢の高祖・劉邦。すべてはこの男から始まった。
低い庶民の出で、若い頃はろくに読み書きもできず、酒と女好きで遊んでばかりの劉邦だったが、多くの人に愛され人間性一つで身を興していった。
後の最大のライバルとなる戦の天才・項羽たちと共に、始皇帝が築き上げた秦を滅ぼし、その後は項羽と戦い何度も窮地になるも最終的には勝利し、後に400年続いた王朝・漢の初代皇帝となったのである。
庶民の出から身を興したまさに元祖的な人物であり「漢民族」という言葉が今も使われているほど、人気の英雄である。
項羽は高い身分の生まれでエリートであり、若く頭脳明晰で体力にも恵まれ、戦では最後の戦い以外で一度も負けたことのない天才であった。対する劉邦は項羽より一回り以上年上で特に秀でた能力もなく、唯一優れている面は「人を惹き付ける人間性」のみであった。つまりは人の使い方である。
劉邦は項羽に何度も死の直前まで追い詰められたが、多くの有能な部下たちに助けられながら、最終的には勝利したのである。
こういった経歴から、劉邦は「義に熱く仁愛に溢れた素晴らしい人物」というイメージをつい抱きがちだが、実は全然そんなことはないのである。どちらかというと項羽の方がそのイメージに近かったかもしれない。
今回は、劉邦の残虐性について焦点を当ててみたいと思う。
草の実堂 元記事→ https://kusanomido.com/study/history/chinese/63640/
web : https://kusanomido.com/
X : https://x.com/kusanomido
Audible で聴くYoutube で聴くSpotify で聴くAmazon music で聴く