この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下
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白石 一文
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みはるはみはるで、聖司という婚約者がいながら、何故か野卑とも言える黒木に執着している。黒木が言うには、五歳から大学に入るまでの十三年間、都内の養護施設を渡り歩いていたというが、黒木を見ていると、苦労が必ずしも人を成長させるとは限らない、とみはるは思う。一方で、社内では業績不振も相俟って、他社との合併話が進行していたが、それを巡る社内の政争のあおりを受けて、黒木の後ろ盾である藪本常務の立場が危うくなっていた…。
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おもしろい部分もありましたが
女性との描写部分について、あまり愉快ではない表現が多いように思いました。読んでいる場合と聴いている場合で違うように感じるのかもわかりませんが、女性蔑視的な描写に聞こえました。たぶん書いた時には、そんな気はなかったのだと思えますが。下巻の読みで明らかに「電話番号」と読むべきところが「電話」となっていた部分が一か所だけありました。聴いてすぐに書けばよかったのですが・・・初めのころだったと思います。
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聴く読書にハマりそう。
上下巻一気に聴きました。読む読書もいいですが、この朗読というのもとてもシンプルでいいなぁと思います。
効果音や、BGMがないことで、むしろその世界に入り込みやすと思います。実に素敵なラストシーンでした。
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ストーリー
- 匿名
- 2023/11/02
何度でもいい!
実本で
二回読んで
今回は
聞きました。
新たな発見がありました。
約15年前の発表ですが
、状況は一層進んで格差はもうアメリカ並みになっています。それでも政治が変わらないのは、やはりこの国の人達の意識だろうと。悲観しかありません。が、この作品に触れて少し前向きになれたかもしれません。
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ストーリー
- minerva2050
- 2019/08/24
饒舌だが率直な社会批判
多様な引用文にへきへきとする読者も居られようが、作者はそうせざるを得ない必然があったのであろう。
青年のような率直な饒舌に素直に耳を傾けてもいい。
辿り着くエピローグにはなるほどと思わせるが、はたして「時間の矢」を止められるのか。
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ストーリー
- わん
- 2023/12/19
2023年12月に2011年の本を読む。
これだけ主人公が語る(引用する)話だとは思わなかった.2011年から見た世界を感じて、例えば「湯浅誠の本や」「イーロンマスク登場以前の宇宙開発の話」など面白く思った。時代の変化に驚く。
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ストーリー
- みたよ〜
- 2018/01/09
読み応えありました
男性向けの読み応えのある小説です。サスペンス、政治、家庭問題、死生観、エロチックな点など様々な要素があるストーリー展開で飽きる事なく読み終わることができました。主人公が雑誌編集長の設定という事もありますが、ストーリーの中で展開させれる話から様々な知識を得ることもできます。ある意味勉強になりました。主人公の心の叫びともいえる言葉は共感を持てる点も多く、惹きつけられます。その後の生き方も続編で見てみたいものです。上巻のはじめからインパクトある話が始まります、雑誌編集長ってそんなに??
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ストーリー
- OZ
- 2024/03/23
ある意味ハードボイルド
探偵は出てこないけど。高速で回転する主人公の思考が、猛スピードでなだれ込み、何処へ向かっているのかわからないまま突き進んでいく。今までにない読後感。ついこの間だと思っていた社会情勢には隔世の感も。
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