しゃりこうべ(小学館の名作文芸朗読)
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大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な短編小説。初出は「改造」[1927(昭和2)年]。「芥川龍之介全集」第16巻に収録、遺稿。久米正雄に当てた前文が付いている。
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●あらすじ
元禄14年の三月のこと。江戸城にあった松の廊下で、赤穂藩主浅野内匠頭が江戸幕府の家臣、吉良上野介を刃で切り付け、重症を負わせた。調査の結果、加害者の浅野内匠頭が切腹となった一方で、吉良上野介に対して処分が下されなかった。当時は、事件の加害者と被害者は共に処分がある「喧嘩両成敗」という決まりがあり、本来であれば吉良側にも処分が下るはずだったが、処分が下ったのは浅野側のみであった。浅野内匠頭は即日切腹となっただけではなく、治めていた藩はお取り潰し、藩士は失業し浪人となった。その結果を不服とする赤穂藩の家老・大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士47名は、藩主の無念を晴らすべく赤穂藩お取り潰しの撤回運動を行うが叶わず、
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