実説 城谷怪談「導きの手」
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ナレーター:
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城谷 歩
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著者:
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城谷 歩
このコンテンツについて
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、
ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、
更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「導きの手」(23分)
HNナースフリーさんという女性が体験した出来事。
彼女が小学校低学年のころ、学校が休みになるといつもお母さんと二人で自宅から車で30分ほどのところにあった、母方の実家に遊びに行くのが常だったそうだ。
そこには祖父母、伯父夫婦、年下の従妹たちがいていつもあたたかく迎え入れてくれ、とても仲良くしていた。
残暑の初秋、夏祭りも終わった穏やかな夕暮れ時、ナースフリーさんは母方の実家の庭先で従妹たちとボール遊びに興じていた。
鼻先にふわっと煙の匂いを感じてふと顔を上げると、幅2メートルほどの狭い道を一本はさんだ向かいの家の窓ガラスが割れ、大きな炎が噴き出した。©2021 Wataru shirotani