実説 城谷怪談 撰集六十五
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ナレーター:
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城谷 歩
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著者:
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城谷 歩
このコンテンツについて
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
「邪気を呼び共に消える」(27分)
Cちゃんが生まれるとなった時祖母が数十年ぶりに、出産記念にとCちゃんと、姉の生まれた時のサイズに合わせてそれは美しい人形を作ってくれた。
この人形こそが怪異を呼び起こすことになると誰が予想できただろうか。
「慌しい足音」(32分)
横澤さんという女性がかつて住んでいた実家は作りが変わっていた。
元は戦前納屋として建てられた平屋の家屋を店舗に改築したり、極めつきは昭和34年の伊勢湾台風の時に強引に階段を増築して二階を作ってしまった。
彼女が高校二年生のある晩、一階の六畳で寝ているとミシミシと階上から人の足音が。
「もう一人の同居人」(32分)
当時大学生だった綾乃さんが体験した話。
軽音楽部の夏合宿で長野に訪れていた最終日の夜、先輩の誘いで廃墟探訪に出かけた。帰ってきた際に、大阪の母から電話が来ていたことに気付いて折り返すと、心配そうに何事もないかと聞いてきた。
「十五年目」(19分)
横澤さんは父と会ったことがない。生まれる前に死別していたからだ。
彼女が中学三年生、その日も遅くまで受験勉強で起きていた。外は降りしきる雨の音が激しさを増す九月十五日。
突然彼女は耳元ではっきりと名前を呼ばれてはっと顔を上げた。家内には母しかいないというのに声は男性だったからだ。©2020 Wataru shirotani
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