市朗怪全集 二十八
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ナレーター:
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中山 市朗
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著者:
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中山 市朗
このコンテンツについて
2019年末、突如と中国の武漢市にて最初の感染症患者が報告されて以来、あっという間に世界にて流行しだした新型コロナウイルス感染症は、いまだ完全収束はしていない。
そんな、コロナ渦において起こった怪談を集めて語ってみるのが今回の怪全集である。
解説(6分)
新型コロナウイルス(COVID-19)についての解説と怪談を生んだ背景。
白いツナギの男(11分)
私、中山市朗の体験談。コロナで外出もままならないある夜。
私と秘書、そして関西のテレビ局のディレクターと3人で飲んだことがあった。
途中、私はトイレに立った。この時、ある男がトイレに立っていた。これが、妙なのである…。
雑面(ぞうめん) (25分)
Tさんという主婦が、パン屋さんで働くことになった。まだコロナが猛威をふるっていた12月。
年が明けお正月の2日午後。Tさんは家路につこうとしていた。
と、近くに公園があって凧揚げしている子供や晴れ着姿の人たちの中に奇妙なものがいた。顔の部分に四角い布をぶら下げた一人の男。
翌日、Tさんが勤めるパン屋さんが入るショッピングモールで感染者が報告される。
以後、この面布をつけた人はTさんの前にわらわらと現れては消え、何かを予言するようになる。
死神 (23分)
役者の稲森誠氏から直接取材した話。彼は一昨年の夏、コロナにかかって入院する。そしてどうやら死神を見るようになる。
ただこの死神は、彼の中学の頃のある体験談と関連するという。まずは、稲森少年が早朝の新聞配達をしていてめぐりあった、ある死神の話から…。
コロナ感染 (23分)
風邪を引いたようだがどうもいつもの風邪ではない。
クリニックの先生に診てもらうとコロナだといわれた。
保健所から連絡が来るまで自宅待機を命じられる。稲森氏は独身で自宅には誰もいない。
しかし、何かがいた。真っ黒い影のようなモノが。
入院 (17分)
ようやく入院となった。稲森氏の症状はかなり重いもので、その間彼は奇妙なものを見る。
夢なのか、それとも現実のものなのかの区別がつかなくなる。
しかし、一つだけはっきりしていることがあった。それは中学の時に体験したあの怪異と重なり合ってくるのだ。それは、あの死神だった。
中山 市朗(なかやま いちろう)
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋~あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。©2022 PanRolling
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