耳で聴き 心に効く 論語〈先進第十一〉
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宇野 直人
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宇野 直人
このコンテンツについて
また、“優等生になれないならば、向こう見ずな情熱や、妥協しない頑固さを持ちたまえ”、“何もしないよりは、賭け事でもしたほうがよい”など、意表を突く発言もかなりあり、さらには、孔子自身の迷いや疲れも、ときに告白されています。
〈先進第十一〉
『論語』全二十編は〈学而第一〉から〈郷党第二十〉までを「上論」、〈先進第十一〉から 〈堯曰第二十〉までを「下論」と呼びます。本編〈先進第十一〉から『論語』は下編に入る ことになります。
この先進篇は全二十五章からなり、主として門人たちに対する孔子の批評や、人との問答 を記録しています。
章中、「顔回といふ者有り、楽を好めり」「噫(ああ)、天 予(われ)を喪(ほろ)ぼせり」「未だ生を知らず、焉(いづく)んぞ死を知らん」「過ぎたるは猶ほ及ばざるが如し」などの名句が含まれます。
収録内容
章句 二百五十四
章句 二百五十五
章句 二百五十六
章句 二百五十七
章句 二百五十八
章句 二百五十九
章句 二百六十
章句 二百六十一
章句 二百六十二
章句 二百六十三
章句 二百六十四
章句 二百六十五
章句 二百六十六
章句 二百六十七
章句 二百六十八
章句 二百六十九
章句 二百七十
章句 二百七十一
章句 二百七十二
章句 二百七十三
章句 二百七十四
章句 二百七十五
章句 二百七十六
章句 二百七十七
章句 二百七十八
講師:宇野直人(うの・なおと)
昭和二十九年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。
著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方出版)『漢詩の事典』(共著、大修館書店)など。平成十九年、NHKラジオ「古典講読――漢詩」講師、平成二十年より同「漢詩をよむ」講師。
©2024 Naoto Uno (P)2024 panrolling
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一方、儒教は、どこまでも人間と現実に徹して、情熱をもってこれを改めてゆこうとするもので、必ずしもその成功を求めない。良心、真理、道を旨とし、実践に徹してゆこうとするのがその真面目である。
儒教、道教、佛教は違うというけれども、世間一般に言うような差異ではない。儒教でも、「命(めい)に従う」とか「運を啓(ひら)く」というような問題になれば、浄土門の佛にすがるというのと同工異曲である。だから現れる形は違っても、少し奥へ入れば真理は一つ。諸教は帰するところみな同じである。
●収録内容
第一章 禅の先駆「ヨーガ」
第二章 釈迦が徹見したダルマ〈法〉
第三章 大乗と小乗││「大学」と「小学」
第四章 佛教と老荘思想
第五章 梁の武帝の狂信
第六章 達磨の正覚││二入四行論
第七章 禅と老荘
第八章 木鷄と木猫││禅の要諦
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