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講談 現代怪異譚 十一

著者: 旭堂 南湖
ナレーター: 旭堂 南湖
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あらすじ・解説

上方講談 現代怪談の世界
講談師の旭堂南湖が贈る現代怪談。
故きを温ねて新しきを知る。
名調子で語る「現代の怪談」ここにあり。


「タイのナーン・ナーク」(11分)
先月、タイに行ってきました。タイは微笑みの国とも呼ばれ、人々の笑顔が素敵な国です。
北はミャンマー、ラオス、東はカンボジア、南はマレーシアに囲まれていて、自然豊かな仏教国で、あちこちにお寺があります。
戦国時代、関ケ原の合戦や大阪の陣で、戦いに敗れた武将が朱印船に乗ってタイへ渡りました。
山田長政がタイで大活躍をした話などは、講談にも残っております。

「タイの交通事故」(4分)
日本でも交通事故で亡くなった方があると、遺族や友達がその事故現場の道路脇に、お花、それに亡くなった方が好きだったお酒や飲み物、お菓子を供えることがありますね。
タイは交通事故が非常に多いところです。交通事故の死亡率が世界でワーストワンの年もありました。

「タイのソンテウ」(8分)
日本の怪談で有名なのがタクシー怪談。
ある雨の晩、ひと気のないところをタクシーが走っていると道端に女性がポツンと立っていた。全身ぐっしょり濡れている。運転手がタクシーを思わず止めた。
ふと気が付くといつの間にか、女性は後部座席に乗っていて「行先は」と聞くと「墓場へ」。
やがて墓場へ着いた。「お客さん」と声をかけたが返事はない。
後ろを振り返ってみると女性の姿はない。後部座席がぐっしょりと濡れていた。誰しも一度は聞いたことがある有名なタクシー怪談。
古くはタクシーではなく、乗り物が人力車や駕籠だったころからこういう話はあるそうで…。

他十三編


旭堂 南湖(きょくどう なんこ) プロフィール
講談師。
1973年生まれ。
滋賀県出身。
大阪芸術大学大学院修士課程卒業。

1999年、三代目旭堂南陵(無形文化財保持者・2005年死去)に入門。
2003年、大阪舞台芸術新人賞受賞。
2010年、文化庁芸術祭新人賞受賞。
2015年、『映画 講談・難波戦記-真田幸村 紅蓮の猛将-』全国ロードショー。主演作品。
2019年、CD「上方講談シリーズ4 旭堂南湖」発売。「血染の太鼓 広島商業と作新学院」「太閤記より 明智光秀の奮戦」収録。

OKOWA胎動出場
怪談グランプリ2019出場
怪談最恐戦2019ファイナル出場
東大阪てのひら怪談優秀賞受賞

ZOOMを使った「オンライン講談教室」も好評。
講談や怪談の語り方をマン・ツー・マンで懇切丁寧に指導し、普及に努めている。
©2023 PanRolling

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