銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください――八五郎は目黒の栗飯屋で、大店の若女房といった風情の女から平次あての結び文を預かってしまいました。困じ果てた八五郎は、平次の紙入れに投り込んで素知らぬ顔をすることにしたのですが･･･　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。――近頃評判の両国の地獄極楽活人形の看板・普賢菩薩様が涙を流すという。それとはなしに両国に気をつけていたところ仏師の一刀斎勘兵衛が殺された。平次は、活人形の作者・又六がくさいと睨みますが…　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。—「兵家、仁術家は皆知つて居る筈だ。遠きは義經の兵粮丸、楠氏の兵粮丸、竹中半兵衞の兵粮丸･･」その処方は藩の秘伝中の秘伝だという･･･編集/三好達也

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——唐紙や着物の柄の中に姿をかくす術をつかうという不思議な怪盗「幻の民五郎」に一年ほども手を焼いている平次を「親分、梅がお嫌いかな」三好屋の隠居が連れ出した先は、なんと三千五百石取の大旗本荻野左仲の愛妾お紋の方の住まう梅屋敷でした。監督/吉田純子・編集/三好達也_野田仁志

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。
江戸を荒らし回っている強盗『疾風』、人も害めず戸も破らず、巧みに人の虚を衝いて深夜の雨戸を開けさせて押し入って尻尾を掴ませず、人々を顫え上がらせておりました。この『疾風』、八人芸の名人お島の行った先にでるという噂です･･･　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。　――平次のふりをして出かけた八五郎が宵になっても戻ってきません。米芾流の素晴らしい能筆の手紙や、妖艶極まる使いの女、本名を隠した呼出し――これは八五郎では荷が勝ちすぎたかも知れない――と、不安にさいなまれる平次でしたが･･･　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——投げ銭、十手、捕縄のさばき、声から、身体の恰好まで、銭形によく似たという強盗が江戸中を荒らし廻っておりました。さすがの平次も悄気返っていたのを「親分、引っ込んでいちゃ、世間の疑いが晴れっこはありません」八五郎が引っ張り出しました。　監督/吉田純子・編集/三好達也_野田仁志

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——外神田の三分の一も持っているだろうという河内屋又兵衛の跡取りが殺された。一番儲かるのは代わって相続する者だろう。が、夕方から夜通し、碁を打っていたというのです。　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——八五郎には四宿の盛り場の新顔妓の調査を、女御用聞お品にはさらわれた人の一覧の作成を命じた平次。「親分は？」「俺は昼寝をしながら考え事をするよ」・・半月後の江戸にはよく陽に焦けた平次の姿がありました。　　監督/吉田純子・編集/三好達也_野田仁志

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。

大川に屋根船を仕立てて夜桜を眺めていた三千五百石の大身旗本大村兵庫、その左眼が楊弓の矢で射抜かれた。公儀を慮って内々に収めたがこれではあまりに口惜しいと、江戸一番の御用聞きと名高い銭形の平次に白羽の矢が立ちました･･･　　
監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——「御用聞には盆も正月もありゃしません。その大難というは一体何で？」大商人玉屋金兵衛がさる大々名から内々に借受けていた希代の名器・蝉丸の香炉、それが紛失したというのです･･　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。――江戸で小唄の師匠といえば山谷のお寿と馬道のお政。この江戸二人師匠と名高いお政が命の危険を感じて八五郎に泣きつき、八五郎が二日も行かなければ迎えをよこすほどだというのです…　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——八五郎、大立ち廻りで見事曲者を組み伏せた！と、なんとそれは石原利助の子分でした。「大層な手柄だったそうだな、八」しかし八五郎は曲者の顔を見ていたのでした。それは意外な顔でした。　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。
悩ませられる事件もなく、女房のお静は若くて綺麗、秋の日和は申し分なく、日本一の上機嫌でいる平次に、「親分、世の中はだんだん悪くなって来ますね」八五郎が妙なことにと言い出しました･･･　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください―。平次とお静が仲良くひだまりにいるところに飛び込んできた八五郎。悶死した物貰いの懐から二十五両包が四つ出てきたというのです。調べると物貰いは米屋の越後屋の手代であったことがわかりましたが・・・　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。　——「此一番に負けたら、今日一日、お前が親分で俺が子分だ」呑気に碁を打つ二人のもとに、飛び込んできた美しい娘。父親の切腹をとめてほしいというのです･･

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——倅の安否だけでも知りたいと、畳の上に双手を突いたままポロポロと涙をこぼす老女加世を前に、平次は黙って腕を拱きます。相手は肥前島原三万七千石の大名高力左近太夫高長、岡っ引が飛出すにしては、少々相手が悪かったのです。　　監督/吉田純子・編集/三好達也_野田仁志

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口で。——近頃のお江戸の流行物は、うんすんカルタに儒子の帯、ビードロ細工に人さらい…　今度消えたのは金座の役人の息子、ほんの煙草なら三服吸う間にいなくなったというのです。「俺の縄張うちへ来ちゃ放っておけまい」　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。――麹町の畳屋弥助の職人･丈吉が、見開いた右の目玉に畳針を突き立てて死んだ。曲者侵入の様子はなく、また丈吉は女癖が悪く借金もあったりもして、自殺であると思われた。そこに長い顎を割り込ませたのは八五郎「こいつは自害じゃありませんぜ」　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。

風のごとく去来し一夜のうちに二里も三里も離れたところを盗んでみせる怪盗『千里の虎』は、平次と八五郎が挟みうちにした先からも消え失せました。その場所は小石川の庚申横丁。按摩の竹の市、お妾のお糸、俳諧の宗匠・其月堂鶯谷がすんでおりました･･･　　
監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。——寺社奉行から町方に助力の依頼が参りました。谷中の清養寺から千両箱が三つ消え失せたというのです。それは材木問屋春木屋の主人治兵衛が死んだ女房の追善に本堂修理費用として用意し寺にに運び込んだもの、滅多にない真昼の大夕立のせいで受渡予定が狂い、一晩庫裡保管していたのでした。　　監督/吉田純子・編集/三好達也_野田仁志

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。—身投げ女の面倒をみるために、お静を里に帰らせてしまう平次。お静が泣きながら出て行った翌日、恐ろしい血潮の中に女は倒れ、傍らにはお静の櫛が･･･編集/三好達也

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。――事故で死んだはずの横山町徳力屋千之助が平次のもとに忍んできた。自分を殺そうとした奴を捜してくれ、と彼は言う。「死んだ」千之助を継いで徳力屋を手に入れた従兄弟の吉五郎か、徳力屋番頭の要助か、千之助の許嫁お新を嫁にした丸屋の長次郎か･･･　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。貴顕紳士も夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。
ガラッ八曰く「おそろしく人見知り」な幽霊騒ぎに巻き込まれた銭形の平次、江戸九軒の大両替屋のひとつ升屋の主人由兵衛と息をひそめて夜の屋敷を見張っていると曲者が二人――が、どうしたことか「わッ」「た、大変ッ」大声をあげ仲間割れを始めました･･･　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史

銭形の親分。ガラッ八。聞いたことないという日本人はおられまいと思えます。かの司馬遼太郎が、吉田茂が、夢中になった銭形を、絶品の語り口でお楽しみください。
浜田屋の隠居・喜兵衛が折り入って知恵を借りたいといってきたその相談の席で、平次の目の前で悶絶して死にました。この毒殺のあまりの手際にさすが平次も、煮えくり返るような忿怒と、一種の感嘆をさえ覚えるのでした･･･　　監督/吉田純子・編集/三好達也_林岳史