『瘋癲老人日記』のカバーアート

瘋癲老人日記

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瘋癲老人日記

著者: 谷崎潤一郎
ナレーター: 野口 晃
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このコンテンツについて

瘋癲老人日記は、息子の嫁に欲情した不能老人の性を日記形式で綴った作品。
77歳の督助は、息子の妻颯子の足に踏まれたいという倒錯した性を覚える。
督助は颯子に猫目石を買い、その代わりとして颯子の足に頬ずりし、足の型で仏足石を作る。
血圧が上がってしまった督助は入院してしまい、周囲の者の手記としてその最後を記している。
作中人物は谷崎本人、また近縁者がモデルとなっている。毎日芸術賞大賞を受賞した、谷崎晩年の代表作。

谷崎潤一郎
1886年(明治19年)東京日本橋で生まれる。家業が傾き、住み込みで書生となり家庭教師をしながら学業に専念。
1908年に東京帝国大学国文科に入学。1910年大貫晶川、小泉鉄らと第2次『新思潮』を創刊、『誕生』や『刺青』などを発表。1911年授業料未納のため退学。
1915年 石川千代と結婚、1930年離婚。関東大震災後は関西へ移住し『吉野葛』『春琴抄』を発表。

1931年 古川丁未子と結婚、1934年離婚。1935年森田松子と結婚。1959年 右手に麻痺症状が出て、口述筆記にり執筆。1965年79歳で死去。
©2023 PanRolling
文学史・文学批評 自己啓発

瘋癲老人日記に寄せられたリスナーの声

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不思議な読後感である・・

まず、ナレーターが秀逸であった。老人の卑しい心持ちが多分に出てくる小説であるが、このナレーターの空気感が面白く、臨場感があり、時に吹き出しそうになることもあった。

内容はとある老人の日記であるが、色々調べると、これはほぼご本人なんだろう。卑しく、溢れんばかりの哀愁で、ある意味での可愛らしさも描かれている。これは老人の一側面なんだろうが、この部分にフォーカスをして、自分の分身として曝け出している様は、作家・表現者たる魂を感じる。

息を呑むような展開や没入感などはない。また、じっくり嗜む内容でもないが、ある種の芸術性の高さは感じた。不思議な読後感である。

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クソジジイ

もう、すごい。
リアルこそが芸術であり、人に衝撃を与え感動させるんだなと、そして谷崎潤一郎とは芸術の追求の為に己の人生を残らず全て捧げた人だと思った。
潔さと振りきり具合が、すごい。
このクソジジイ!!と、自分もその場にいるかのように、そして面と向かってそう言えない息子の嫁以外の全ての女性たちを代弁するかのように、様々な場面でオーディブルの老人に話しかけてしまった。
晩年の谷崎潤一郎は口述筆記だったと見たことあるが、この作品を口述筆記... いや、作品として世に発表されるのだから家族親戚も見るだろうし、見ないにしても評判や感想は耳にするだろう... すごい話だ。
この人が生きてる時代に生きてみたかった!

ナレーションも最高だった。
この方の読む谷崎作品は聴きやすい。

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色んな意味でヒドイ

昔の文豪の頭の中はどうなっているのだろう…
と、思える様な尖りっぷり

やはり突き抜けた人は面白いです

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フェチの極み

男はいつまでも変わらない。この歳になってまで性欲を爆発できるのはもはや才能かな?と思うほど。面白かった。

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