wisの夏目漱石 11-1「こころ(上巻)」
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wis(ないとうさちこ)
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夏目 漱石
このコンテンツについて
まず、「上 先生と私」で大学生の「私」(語り手)と「先生」との出会いと交流が描かれる。鎌倉の海岸で偶然知り合った「先生」は、仕事にも就かず、妻とひっそり暮らしているが、孤独で謎めいた人物である。やがて先生の家を訪れるようになったが、先生は私に何度も謎めいた、そして教訓めいたことを言う。また先生の妻からは、夫が自分に何か隠し事をしているように見えること、大学時代の親友が変死してから先生の性質が変わってきたことを聞かされる。そして先生は毎月、雑司ヶ谷にある友達の墓に墓参りをするが、それはあくまで一人で行くのが常だった。私は先生に、その孤独の影の原因になっているであろう過去を語ってくれるように頼み、先生もしかるべき時が来たら話すことを約束した。私は大学を卒業し、先生夫妻に祝いの馳走になったのち、いったん帰省することにした(これが先生との永久(とわ)の別れとなった)。 「中 両親と私」では、帰省して、父親の病状が悪化していき、帰京を先延ばしにしている中で、先生からの分厚い手紙が届く。最初を読んでそれが先生の遺書だと気付いた私は、東京行きの列車に飛び乗った。©2024 響林社 (P)響林社
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ナレーション
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ストーリー
夏目漱石の代表作『吾輩は猫である』の(一)~(三)までを収録。
(一)主人の英語教師の苦沙弥先生は書斎にこもってばかりだが、勤勉とはほど遠い。涎を垂らして居眠りばかりしている。見栄っ張りの知ったかぶり。ある時、友人の美学者の迷亭が語った「高名な画家アンドレア・デル・サルト」の言葉に、なるほど彼もそう言ったか、と相槌を打ち、さっそく自身も迷亭の言うように写生を試みるのだが、それは迷亭のまったくのでまかせだった。
(二)猫の大王のような「車屋の黒」は、吾輩が鼠も捕ったことがないことを馬鹿にする。吾輩は何でも食うので気にしないが、正月、主人の残した餅に食いついた時は驚いた。もちが歯に食い込んで噛み切れない。苦しみのあまり、立ち上がって前足で取ろうとした奇妙な「猫踊り」を見つかり大笑いされてしまった。傷心を癒すには、美貌猫の三毛子と話すに限る。新参者の吾輩にお師匠さんのことを説明する「天璋院様のご祐筆の妹の…」のやりとりは傑作場面のひとつ。その三毛子を、しばらくして訪ねると、どうも様子がおかしい。どうやら三毛子は死んだらしい。戒名まで付けてもらって女師匠らに惜しまれている。彼らは、薄汚い野良猫の吾輩のせいで病気になったのだと言っている。
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ストーリー
【解説】 三島由紀夫が「熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品」と激賞した川端康成の傑作。深紅のビロードのカーテンの部屋に横たわる全裸の美女を眺め、そっと愛撫する老人、江口――ここは海辺の宿の一室。彼がここへ来る理由はただ一つ、不思議な薬で眠らされ、目覚めることのないた女たちと一夜を過ごすためだった。通うたびに、江口は違う美女と眠りを共にした。そして、その度ごとに、過去に付き合った女たちのことを鮮明に思い出すのだった。ここは、老人の楽園…? 何を聞いても秘密だと言って答えない謎の館の女主人。ほつれ出す秘密のからくり。サスペンスの薫りを漂わせ、最後は思いかけない展開で終わりをむかえる。 【朗読 wis】 透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。
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