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wisの江戸川乱歩(2)「鏡地獄」「押絵と旅する男」
- ナレーター: wis
- 再生時間: 2 時間 15 分
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【解説】「屋根裏の散歩者」は密室殺人事件の傑作で、発表当時、世間から非難を浴びたという問題作。卒業後も親の仕送りで下宿で暮らす郷田三郎は、屋根裏の散歩で20人もの下宿人の意外な姿を盗み見ることがこの上ない快楽となった。ある日、虫の好かない遠藤が口をあけて寝ている姿を見て、ある「犯罪(殺意)」に夢想して興奮し、実行に移すのだが・・・。名探偵、明智小五郎とのスリルあるやりとりが物語を終焉へと誘っていく。 「人間椅子」は、椅子職人の異常な告白の物語。ある日、洋館に住む美しい閨秀作家の佳子のもとに届いた手紙に綴られた告白では、自分が外人ホテルからの特別注文で作った肘掛椅子を愛するあまり、その中に自分の体を忍び込ませたという。皮一枚隔てて触れる様々な外国人の男女の肉体の感触に陶酔するが、やがて彼の欲求は日本人のそれへと沸き立っていく。そしてその椅子は、ある洋館に引き取られていったのだが・・・。 【朗読者】wis(透明感のある声で知られる女性朗読家です)
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【解説】 三島由紀夫が「熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品」と激賞した川端康成の傑作。深紅のビロードのカーテンの部屋に横たわる全裸の美女を眺め、そっと愛撫する老人、江口――ここは海辺の宿の一室。彼がここへ来る理由はただ一つ、不思議な薬で眠らされ、目覚めることのないた女たちと一夜を過ごすためだった。通うたびに、江口は違う美女と眠りを共にした。そして、その度ごとに、過去に付き合った女たちのことを鮮明に思い出すのだった。ここは、老人の楽園…? 何を聞いても秘密だと言って答えない謎の館の女主人。ほつれ出す秘密のからくり。サスペンスの薫りを漂わせ、最後は思いかけない展開で終わりをむかえる。 【朗読 wis】 透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。
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