東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女……

誰もが避けては通れない、愛する人の、そして自分の「最期」について静かな答えをくれる、各紙誌で絶賛された現役医師のデビュー作。

病院を「サービス業」と捉える佐々木記念病院で内科医を務める千晶は、日々、押し寄せる患者の診察に追われていた。そんな千晶の前に、嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。

なんでこんなに無力なんだ、俺。雨野隆治は25歳、大学を卒業したばかりの研修医だ。新人医師の毎日は、何もできず何もわからず、上司や先輩に怒られることばかり。だが、患者さんは待ったな

★感涙必至のお仕事ミステリーが誕生！★～元看護師の著者が送る、命の物語～完治の望めない人々が集う長期療養型病棟に勤める看護師・卯月咲笑。ある日、意識不明の男性のベッド脇に見知らぬ女の子の姿が。

小さな病院は命がけでコロナに立ち向った。感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説！

寄り添い、寄り添われ、生きていく　動物介在療法に携わるDI犬のスピカと、そのハンドラーの凪川遥が、横紋筋肉腫を患った５歳児、強迫性障害を抱える中学生、産後うつの患者や家族たちと向き合う。

栗原一止は信州の私立病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。地域医療は厳しい。三日眠れないことも日常茶飯事。それでも仕事を続けるのは、患者を治すことが楽しいからだ。第十回小学館文庫小説賞受賞作。

潜入心理師、人の心の「核」に触れる。横浜みなと大学病院で働く月野ゆんは、精神疾患をかかえた人の心の「核」に潜入し、治療をおこなう潜入心理師だ。

在宅医療専門看護師のわたしは日々終末期の患者や家に籠る患者とその家族への対応に追われる。末期がんだが告知を拒む陽気な患者に徐々に忍び寄る最期。院長は彼に病状を告げるのか？

時を隔ててわかる、愛するということ、家族であること“森沢文学”の真髄！心が静かに癒される、珠玉の家族小説

その真実に、きっと涙する――。洋菓子店で起こるささやかな事件が、二人の未来を照らし出す。六年間、夫の闘病生活を支えた著者。亡き夫に捧ぐ、勇気をもらえる愛の物語。

緩和ケアに携わる身でありながら、萩原健一さんの命を奪ったのと同じ希少がんを患った医師、大橋洋平さん。初めて「患者として」実感した苦しみや気付きを朝日新聞に投稿し、大反響を呼んだ。

本当に「あの日」に戻ることができたなら。そんな切実な思いが叶えられる――それが鎌倉一条神社。

空気を読まない女検事、降臨！人が人を裁けるのか――「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。

大学病院で産婦人科医として勤務する草壁春翔。春翔は幼い頃に妊娠中の母が目の前で倒れ、何もできずに亡くなってしまったことをずっと後悔していた。ある日、春翔は実家の一室で母のPHSが鳴っていることに気づく。

高校生の夏木林太郎は、書店を営む祖父と二人暮らし。生活が一変したのは、祖父が突然亡くなってからだ。

修業先の和食店を追い出された赤坂翔太は、あてもなく町をさまよい「まぎわ」という名の料理店にたどり着く。　店の主人が作る出汁のおいしさに感動した翔太は、店で働かせてほしいと頼み込む。

新時代の《親》の教科書。「こんな父親から学びたかった！」シリーズ57万部「泣くな研修医」

３３歳の医師・早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、「患者の気持ちがわからない女医」というレッテルを貼られ、悩んでいる。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。