『サラバ! 下』のカバーアート

サラバ! 下

(小学館)

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サラバ! 下

著者: 西 加奈子
ナレーター: 松坂 桃李
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このコンテンツについて

【累計百万部突破!第152回直木賞受賞作】
これは、あなたを魂ごと持っていく物語
 姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
 そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
 ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。©2017 Kanako Nishi (P)2020 Audible, Inc.
現代文学
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サラバ! 下に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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ハマりました

松坂桃李さんのナレーションに惹かれて聴きました。読むより聴く事でこの長い物語の世界に入れたと思います。

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ある若者の平凡でないが普遍的な物語

僕と一緒に自身の人生を歩み直した。
歩より遥かに巨大すぎる怪物に正に押しつぶされていた。
得たもの失ったもの。
信じることものの難しさ。

もう一度自身のみで振り返ってみようと思えた。
そしてニーナ・シモンを聴き、ホテルニューハンプシャー(大学時代の友人が好きだった!)を読んでみようと。


以前から小説を読みたいと思っていた作品。
でも巻数の多さに尻込みしていた。

今回、松坂桃李さんのナレーション目当てで聴いたがとても良かった。
作品と松坂さんの声が合っていた。
特に僕がまるで松坂さん自身のように思えてきた。
たまに滑舌が怪しかったのはご愛嬌かな。

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傑作!

松坂桃李さんの朗読素晴らしく作品にフィットしていてご飯の支度しながら掃除しなら夢中で聞きました!

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【下巻】「時間」という怪物が、僕らの奇跡を奪った

時間という怪物は絶えず流れていて、膨大。なのに、この瞬間はほんの微々たるもの。
時間という怪物は僕らの中のものを風化させていく。なのに確実に僕らに蓄積していく。
これを伝えるための長編3巻構成なのだと感じた。

一人の男の半生を通じて、読了後に残ったのが“人生の意義”だった。
また、父・母・姉はただただ個性的なのではなく、「あなたはあなたが信じるものを見つけなさい。」という言葉を照らし合わせるためのキャラクター構成であった。☆5つ。

描写がいちいち細かいとのレビューがあるが、多くの大人が時間という怪物によって風化させてしまった未成年期を、ありありと文字で伝えてくれるところに価値がある。この価値を見いだせればこの本を聴いてる時間(=怪物)はかけがえのないものとして蓄積する。

「他の人間」に己をあずけると「自分」が揺らいでしまう。
目に見えないもの、自分の中の軸、ゆるぎない存在。
「あなたはあなたが信じるものを見つけなさい」。
それは神でなくてもよい。小説・音楽・映画・旅で出会う不変のもの。

【余談】
日本は安全で清潔で不自由の少ない国である。
女性が夜間一人で歩ける。小学生が親の付き添いなしに登下校できる。宗教や政治によるしがらみが少ない。なのに、幸福度や自殺率の値は悪い。
宗教を安直に忌み嫌う日本。“みんなと同じ”を良しとする社会。SNS等で同調圧力が可視化されてきた時代。さらに「他の人間」と同じになることでひと時の安心を得ている日本人。
しかし、時間が個々に与える影響は同様ではねく、それにより人は常に変わり続ける。「他の人間」に変わらないことを望むが敵わない。結果、幸福を感じず、人生を絶望する。出生時に選択の余地なく「神」というゆるがないものを与えられる宗教国家と、どちらが自由でしあわせなんだろうか?周りとの同調でお互いの安定を確認しあう行為がデフォルトの昨今。「あなたはあなたが信じるものを見つけなさい」。この言葉を子どもに伝えたい。

(メモ)
上巻のレビューで7割フィクション、3割作者の実体験くらい?と書いた。でも読了で半々なのかもしれないし、もっと実体験が多いのかも?とも思った。いずれにせよ、どっからどこまでが実体験なのか想像しながらストーリーを楽しむのがこの小説の醍醐味かと。
ホテル・ニューハンプシャー、ニーナ・シモンあたりはたしなみたい。「アラブの春」などの中東の歴史を学び直す。

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素晴らしい朗読

この作品に松坂桃李の朗読はとてもあっていた。
聞きやすい早さ、耳触りの良い声音、何人もの登場人物の読み分け、本当に素晴らしいと思った。

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自分の人生を考え、そして歩める本

私の人生にすごく重なる
私に凄く希望を与える本
私は29歳バツイチ、別れた妻との間には6歳の子供がいる。
私は自由を手に入れたが、孤独の日々。
人を妬み、そんな自分のことが好きになれず、いつしか死ぬこともぼんやりと考えてた。
この小説に出会い、読んで、聴いて、俺もまだ頑張れると、そんな勇気を貰えた本。

とてもオススメの本です。

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感動した。

紛れもなく、私に向けられた言葉だった。こんな小説に出会ったのは初めてです。

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良かった!

面白かった〜!登場人物がみんな個性的で魅力的だった。松坂桃李さんのナレーションもうまかった。

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面白い

松坂桃李さんが主人公ピッタリで長編映画を見たような気分になりました。エジプトやイランに行きたいと思うような他国の人々の生活を知る事ができました、エジプトの朝のアザーンをどうしても聞きたくてYouTubeで見ました。素敵でした。ストーリーは、何度も吹き出してしまう場面があり、こういうの好きです。イケメンで生まれたからには楽しめるうちに楽しんどくべきですね。
最後の1.2分は少しさめてしまい聞きたくなかったかな。でももう一度聞きたいくらい面白かった。

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自分の信じるものを見つける事

私は60過ぎたがまだ見つけられないでいる。
たか子と同じように、いじめにもあいそれは「私を見て!」的なものに原因があったのかもしれない。もっともっとそれをたかこのように突き詰めれば見つけられたのだろうか。
それにしても、歩の人生もまた苦しいものだった。サラバ!を見つけるまで。
世の中の人が皆このように苦しみながら、見つけていくのだろうか。そう思うとこの世界全体が大いなるものなのだろうと、訳の分からない感想を抱く。
今まで本を読むと途中で挫折することが多く、積読ばかりしていた私が、オーディブルのお陰で沢山の本に出会うことができるようになった。なんと幸せな時代だろう。
しかも、こんな素敵な本を、松坂桃李に読み聞かせて貰えるなんて

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