卍(まんじ)
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ナレーター:
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斉藤 範子
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著者:
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谷崎 潤一郎
このコンテンツについて
彼女の、許されざる愛の顛末を……。
人妻である園子は、技芸学校で魅惑の年下、光子と出会った。
その美貌、妖艶さ、奔放さに惹かれ、園子と光子は仲を深めていく。
それは友情を超え愛情となり、禁断の関係へと発展する。
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2人の関係は噂として広まり、当然、園子の夫の耳にも届いた。
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同時に、園子は夫を疎ましく感じるようにもなる。
一時は激しい喧嘩になったが、
次第に夫は2人の関係を容認するようになる。
そんな折、光子には異性の愛人、綿貫という男がいることが発覚する。
さらには光子は妊娠しているという。
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さらには、その誓約書を手に園子の夫へ接触を図る。
やがて光子の魔力は園子の夫へも及び、
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禁断の恋愛関係を赤裸々に語った、谷崎潤一郎の問題作。
谷崎潤一郎
1886年(明治19年)東京日本橋で生まれる。家業が傾き、住み込みで書生となり家庭教師をしながら学業に専念。1908年に東京帝国大学国文科に入学。1910年大貫晶川、小泉鉄らと第2次『新思潮』を創刊、『誕生』や『刺青』などを発表。1911年授業料未納のため退学。1915年 石川千代と結婚、1930年離婚。関東大震災後は関西へ移住し『吉野葛』『春琴抄』を発表。 1931年 古川丁未子と結婚、1934年離婚。1935年森田松子と結婚。1959年 右手に麻痺症状が出て、口述筆記にり執筆。1965年79歳で死去。©2021 PanRolling
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しかし、清吉の心を惹きつける程の皮膚と骨組みとを持つ人でなければ、彼は描くことはなかった。たまたま描いてもらっても、一切の構図と費用を彼の望むままにし、その上堪え難い針先の苦痛をこらえねばならなかった。
清吉の心には、人知らぬ快楽と宿願とが潜んでいたため、清吉が人々の肌を針で突き刺す時、痛みに耐えかねて大抵の男は苦しみ呻き声を発するが、その声が激しいほど清吉は愉快を感じるのであった。
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ナレーション
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ストーリー
【解説】 大阪道修町の裕福な商家の娘、春琴は、美貌ながら9歳のとき眼病で失明する。そ れからは、検校の下で琴や三味線の稽古に励み、自らも師匠となって人に教えるようになった。一方、身の回りの世話をする丁稚の佐助は彼女に思慕の情を持ち、自分でも夜中に密かに三味線を練習し始める。それが主人と春琴の耳に入り、以降、春琴の弟子となって琴を習うようになった 。 春琴は佐助との結婚を親に勧められるのを拒絶するが、やがて身ごもる。周囲の思惑に二人は強く関係を否定し、我が子を里子に出してしまうのだが、それでも、同居し師弟の関係は続けるのだった。佐助は年下の春琴をいつまでもお師匠様と呼び、献身的に仕えた。そんなある日、稽古がひときわ厳しい春琴は人の恨みを買い、顔に熱湯をかけられ大火傷を負う。春琴が頭巾をかぶって人目を避けようとするのをみて、佐助は誰よりも胸を痛め悩んだ。そして、自ら針で目を刺し、失明することを選ぶのであった―。 谷崎潤一郎の耽美主義文学の名作で、数度にわたり映画化もされている。マゾヒ ズムを超越した春琴と佐助との師弟関係を描いている。 【朗読】wis ※ 透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。
著者: 谷崎 潤一郎
卍(まんじ)に寄せられたリスナーの声
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ナレーション
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ストーリー
- marie
- 2023/02/20
ナレーションが素晴らしい
1.1倍速にしたら友○のネタみたいになってしまいましたが、場面が思い描けて素晴らしいナレーションでした。気付いたら関西弁がうつっていました。
ストーリーも、最高に面白かったです。
一気に聴いてしまいました。
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ナレーション
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ストーリー
- cafe513
- 2023/12/08
関西弁
関西弁のナレーションが作品にとても合っていて引き込まれます。
何度も聞いています。
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ナレーション
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ストーリー
- 柚木翔平
- 2023/12/14
柿内夫妻が好き
恋愛と結婚が分離して
恋して愛さず、恋せず愛して……
人の心を描くのがあまりに上手い
ナレーションも大好き
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ナレーション
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ストーリー
- BB
- 2024/09/16
鳥肌的感動
40年前、まだ10代だった頃、谷崎先生の猫の姿態のような文体と耽美な世界にハマり、文庫本を買い集めていました。東北育ちなので関西弁はTVでしか聞いたことがありませんでしたが、この作品のナレーションは私の思い描いていた園子そのものでした。
還暦近い今は、文庫本の文字は小さ過ぎるので、audibleで聴きながら同時に電子書籍で拡大した文体を追う、という楽しみ方をしています。最後の最後、園子が泣き崩れる所の語り口は本当に鳥肌もので感動しました。
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ナレーション
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ストーリー
- つん
- 2023/06/13
ナレーションが素晴らし過ぎ!!
初谷崎でした。
作品は思ってたより分かりやすく、
とても面白かった。
なにより、ナレーションが、
ダントツ素晴らしかった!!
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ストーリー
- BrownEyes
- 2021/12/27
谷崎潤一郎=バ美肉おじさん
面白かった、マジで!
苦笑したり失笑したり、可笑しくてやがて悲しきブラックジョークとして良く出来ている話。
耽美派の代表作、淫靡な云々と思い込んでいて、何となく避けていたが全然違うやん!
あの凡庸な風体の谷崎が、関西の良家の夫人にバ美肉してのひとり語り、
しかも谷崎は江戸っ子なのにオール関西弁!
狂っているぞ 谷崎!
今更ながら、愛され続ける理由が判りました。
バ美肉おじさんって面白いよね~谷崎とか山本周五郎とか演歌の作詞家のおじさんとか・・・
あの顔で・・・ぷっ
それにつけても ナレーター:楠木 華子の見事さよ。
関西弁ネイティブにはどう聞こえるかは わしゃ知らんが 真に見事なライブ感に感動しました。
次も谷崎× 楠木 華子の「細雪」を購入します キリッ!
・・・にしても 楠木 華子って何者?検索しても何もヒットしない・・・謎。
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ストーリー
- 南 宏和
- 2023/08/31
大阪弁のイントネーションが変(⌒-⌒; )
小説自体はすごく面白かったのですが、ナレーターの大阪弁の発音(イントネーション)が変なので惜しかったです。
やはり大阪弁(関西弁)の朗読は、大阪生まれの生粋の大阪人でないと難しいのでしょう。
ですが、情感のこもった語り口はとても素晴らしかったですし、後半になるにつれて声の抑揚に迫真感が増し、谷崎潤一郎の異様な世界に惹き込まれました(⌒-⌒ )
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