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実説 城谷怪談 撰集八十八
- ナレーター: 城谷 歩
- 再生時間: 1 時間 44 分
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あらすじ・解説
実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、
ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、
更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「招く葬列」(29分)
全国的に有名ではないが、近隣のあるいは地元では有名な怪奇スポットや曰くというのは存在する。
七里香さんが高校生だった二十年前に遡る。女子高の演劇部に所属していた一年生だった秋、
文化祭で公演が決まっていたが配役された一年生たちは皆セリフの覚えが悪く、
先輩たちに叱られた挙句、当時の部長の計らいで部長の住んでいる郊外の民宿を借りて二泊三日の合宿が敢行された。
昼間の厳しい稽古の後、民宿の部屋に戻りなかなか寝付けない数人で怖い話をすることになった時に、
部長がその地域の心霊スポットとなぜそこが心霊スポットになったのかを話してくれた。
「赤い傘の少女」(26分)
歩美さんという体験者の女性が小学校二年生の時の事。
母親が病気で一か月ほど入院することになった。
父親は仕事が繁忙期で、まだ小さかった歩美さんは田舎の祖母のもとに預けられることになったそうだ。祖母の家の周りはどこまでも田んぼや畑ばかりの大自然、幼い歩美さんにとっては近所に知り合いもいないし退屈で仕方なかった。
唯一の楽しみといえば目の前を走る川沿いをまっすぐ行った先に一軒だけある駄菓子屋に行き、
そこのおばちゃんとよもやま話に花を咲かせるくらいの事であった。 そんなある日大雨が降って、家から出てはいけないと言われていたが辛抱しきれず歩美さんは駄菓子屋に……。
「家まで送って」(22分)
現在四十五歳の寺田さんがまだ若かくやんちゃだった日のことを話してくれた。
当時茨城県の某所に住んでいたが、そもそも彼の住んでいた地域は毎年、割腹自殺、首つり、溺死体が頻繁に見つかるような場所だった。
だから本人の霊感というばかりでなく地場も影響していたんじゃなかろうかと……。
高校三年生、八月の暑い日だった。
悪の仲間と大勢連れだってバイクでひとしきり流した後、コンビニに立ち寄り、
近くにバイクを隠すと何するでもなくたむろしていた彼らの傍にいつ来たのか見知らぬ、
年頃十六、七の水玉のワンピースを着た少女がやってきて「バイクで家まで送って」と言ってきた。
「霊道」(26分)
書いて字のごとく、霊の通り道のことを霊道ということがある。
普段見えるものではないが、思う以上にあちこちに存在するようで、壁があろうと塀があろうとお構いなしだ。
霊感のあるやなしやを問わず波長や、ちょっとしたきっかけでこの霊道を実感したり、
場合によっては人ならざる存在を目の当たりにするケースがある。
友美さんもその一人である。
もともと怪談やホラーが好きだった友美さんが中学校二年生の時、
土曜日でいつもより早く帰宅したその日、午後から5LDKの公団住宅でひとりで留守番をしていると急に大きな地震があって、
直後部屋のドアが嘘のように透けたかと思うと、向うの廊下に見たことのない人が現れた。
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、
ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、
更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「招く葬列」(29分)
全国的に有名ではないが、近隣のあるいは地元では有名な怪奇スポットや曰くというのは存在する。
七里香さんが高校生だった二十年前に遡る。女子高の演劇部に所属していた一年生だった秋、
文化祭で公演が決まっていたが配役された一年生たちは皆セリフの覚えが悪く、
先輩たちに叱られた挙句、当時の部長の計らいで部長の住んでいる郊外の民宿を借りて二泊三日の合宿が敢行された。
昼間の厳しい稽古の後、民宿の部屋に戻りなかなか寝付けない数人で怖い話をすることになった時に、
部長がその地域の心霊スポットとなぜそこが心霊スポットになったのかを話してくれた。
「赤い傘の少女」(26分)
歩美さんという体験者の女性が小学校二年生の時の事。
母親が病気で一か月ほど入院することになった。
父親は仕事が繁忙期で、まだ小さかった歩美さんは田舎の祖母のもとに預けられることになったそうだ。祖母の家の周りはどこまでも田んぼや畑ばかりの大自然、幼い歩美さんにとっては近所に知り合いもいないし退屈で仕方なかった。
唯一の楽しみといえば目の前を走る川沿いをまっすぐ行った先に一軒だけある駄菓子屋に行き、
そこのおばちゃんとよもやま話に花を咲かせるくらいの事であった。 そんなある日大雨が降って、家から出てはいけないと言われていたが辛抱しきれず歩美さんは駄菓子屋に……。
「家まで送って」(22分)
現在四十五歳の寺田さんがまだ若かくやんちゃだった日のことを話してくれた。
当時茨城県の某所に住んでいたが、そもそも彼の住んでいた地域は毎年、割腹自殺、首つり、溺死体が頻繁に見つかるような場所だった。
だから本人の霊感というばかりでなく地場も影響していたんじゃなかろうかと……。
高校三年生、八月の暑い日だった。
悪の仲間と大勢連れだってバイクでひとしきり流した後、コンビニに立ち寄り、
近くにバイクを隠すと何するでもなくたむろしていた彼らの傍にいつ来たのか見知らぬ、
年頃十六、七の水玉のワンピースを着た少女がやってきて「バイクで家まで送って」と言ってきた。
「霊道」(26分)
書いて字のごとく、霊の通り道のことを霊道ということがある。
普段見えるものではないが、思う以上にあちこちに存在するようで、壁があろうと塀があろうとお構いなしだ。
霊感のあるやなしやを問わず波長や、ちょっとしたきっかけでこの霊道を実感したり、
場合によっては人ならざる存在を目の当たりにするケースがある。
友美さんもその一人である。
もともと怪談やホラーが好きだった友美さんが中学校二年生の時、
土曜日でいつもより早く帰宅したその日、午後から5LDKの公団住宅でひとりで留守番をしていると急に大きな地震があって、
直後部屋のドアが嘘のように透けたかと思うと、向うの廊下に見たことのない人が現れた。
©2021 Wataru Shirotani
実説 城谷怪談 撰集八十八に寄せられたリスナーの声
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