『教養としての神道』のカバーアート

教養としての神道

生きのびる神々

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教養としての神道

著者: 島薗 進
ナレーター: 田尻 浩章
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このコンテンツについて

神道1300年の歴史は日本人の必須教養。「神道」研究の第一人者がその起源から解き明かす。ビジネスエリート必読書。

明治以降の近代化で、「国家総動員」の精神的装置となった「神道」。近年、「右傾化」とも言われる流れの中で、「日本会議」に象徴されるような「国家」の装置として「神道」を取り戻そうとする勢力も生まれている。
では、そもそも神道とは何か。
神道は古来より天皇とともにあった。神道は古代におけるその成り立ちより「宗教性」と「国家」を伴い、中心に「天皇」の存在を考えずには語れない。
しかし「神道」および日本の宗教は、その誕生以降「神仏習合」の長い歴史も持っている。いわば土着的なもの、アニミズム的なものに拡張していった。そのうえで神祇信仰が有力だった中世から、近世になると神道が自立していく傾向が目立ち、明治維新期、ついに神道はそのあり方を大きく変えていく。「国家神道」が古代律令制以来、社会にふたたび登場する。神聖天皇崇敬のシステムを社会に埋め込み、戦争へ向かっていく。
近代日本社会の精神文化形成に「神道」がいかに関わったか、現代に連なるテーマをその源流から仔細に論じる。同時に、「国家」と直接結びついた明治以降の「神道」は「異形の形態」であったことを、宗教学の権威で、神道研究の第一人者が明らかにする。©島薗 進 (P)2022 Audible, Inc.
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学びになった

自分の拙い知識が前提ですが、神道の成り立ちや現代につながる流れが漠然とではあるが頭に記憶できました。何年後にか聞き返した時には深く理解できるように神道を学んでいきたい。

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神道の歴史

古代から現在までの変遷がまとめられている。現代保守派の一部に神道に非常にこだわるクラスタがあり彼らが信じる神道が古代から続く考えと勘違いしている人も多いようだ。本書には、彼らが思う神道である明治神道についても書かれており、それ以外の全ても含めて保守派こそ教養として知っておくべきだと感じた。

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体系図

講義録を編集しなおし、書籍化したとのことです。

初学者向けとのことですが、詳細に解説されていると思います。

おそらく講義の際は図表を作成されていると思いますが、それらがあると、より、体系的に理解できると思いました。

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奥が深すぎ

弥生、更には縄文にまで遡る祭祀の痕跡から、飛鳥時代の物部氏、古事記や日本書紀等の古代の神道の考察。
天皇家との関わり、仏教の影響、中世以降に於いて仏教や儒教等様々思想と如何に結びついて日本の神々が生き残って来たのか。
或いは天皇・伊勢神宮(天照)系の神道と国津神(出雲)系の神道の関係について。
又、本地垂迹から明治以降如何にして神仏分離していったのか。神道系なのに神道とは違う新興宗教(天理教とか)が興った背景。更に戦後の宗教の自由によって生まれた、PLとか幸福の科学、統一教会、オウム真理教、等、仏教とも神道とも言い難い、でも思想の流れを汲んだ新興宗教が一定の広がりを持てた日本人的感性についてなどなど。

教養というある意味通り一遍の知識を説明しているだけの筈なのに、神道という概念の広範さがこの文章量に繋がったのか。

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一筋縄では

日本民族の起源と同様、一筋縄ではいかない日本の神様の話。各時代に、各勢力の思惑により、再編集されてきたんですね。
キキ記紀(古事記と日本書紀のこと)、ジンギカン神祇官(神は天津神、祇は国津神、その両方を司る所)等、耳では意味が取れない言葉が頻出するので、難しかったです。ネットで調べながら何とか聴き通しました。

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オーディブルで聞くべき本!

日本の古代のことを本で読もうとすると人名や神の名前の漢字が多すぎるのと、現代で使用される漢字の読みと違いすぎて目が滑るひとはいると思うんですよね私みたいに。その言い訳ではないですけど、漢字の学習コストが減ったことで内容がすこし頭に入りやすくなっていると思います。「瓊瓊杵尊」とか出てきたらその時点でウワってなるでしょ。

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