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臆病者のための裁判入門

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臆病者のための裁判入門

著者: 橘 玲
ナレーター: 上野 翔
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このコンテンツについて

著者はひょんなことから知人の外国人男性の保険金受け取りをめぐるトラブルの解決を手助けすることになりました。非は完全に保険会社にあることがわかり、すぐに解決するかに見えましたが、事態は思わぬ方向に進展し、ついに「少額訴訟制度」を利用して、裁判に訴えることに。「少額訴訟制度」とは、請求額が60万円以下なら、簡易裁判所で審理から判決までを原則1日で行ってくれる制度です。市民が身近な紛争を裁判で安価で簡便に解決できるように1998年に作られました。日本を「法の支配」が行き届いた「法化社会」にしよう、という思いが、この「少額訴訟制度」には込められています。

しかし、著者と知人の外国人男性は、摩訶不思議なニッポンの裁判制度の闇に迷い込んでしまいます。どこに行っても、悪い人には会わず、善意の人ばかりなのに、簡易裁判所と地方裁判所をたらいまわしにされ、少額の保険金と賠償が得たいだけなのに、多大な時間と労力を費やすことになってしまいました。一日で終わるはずが、決着を見るまでに何と二年半の歳月が流れていました。

その体験を元に日本のニッポンの「使えない」司法制度の問題点を解明したのがこの作品です。問題の一端は、「少額訴訟制度」で扱える紛争の種類が家賃未納や交通事故の損害賠償など定型的なものに限られていること。著者が関わったようなちょっとこみいった訴訟になると簡易裁判所では扱ってくれないのです。

公正中立な「法化社会」を建設する過渡期にあるニッポンで、素人が少しでもややこしい訴訟を始めるとどんな目に遭うのか?

その一部始終がわかる貴重なルポであり、身近にはなったけれど、まだまだ使い
勝手が悪いニッポンの裁判を使いこなすための画期的な入門書でもあります。
面白くてためになる一冊です。
©橘 玲 (P)2019 Audible, Inc.
政治学

臆病者のための裁判入門に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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小説かと思うほど面白い

この本は様々な加工(単純化、登場人物の仮名化など)は施されているがノンフィクションである。それでもまるで小説を読んでいるかのように先の展開が気になる面白さだった。

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長い人生で裁判する可能性が高い

いつ訴えられたり訴えることがあるか予測不可能だ。長い人生はトラブルがつきもの。読んでおくとよい一冊。実践的な本

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ナレーションが良かった。

漢字の読み間違いがなく、ナレーションが良好で聴きやすかったです。

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大変参考になりました。私も過去に少額訴訟を経験、原告として経験しました〜もっともっと裁判所を利用すべきだと思う。

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日本の裁判のあり方

日本の裁判がどういうもので私たちには何が出来るのか?それをとても考えさせられた。今後の司法制度がどう変わっていくかにも目を向けていきたいと思う。

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面白く、かつ勉強になる

特にPart1の話しはドラマか映画にして欲しい。
個人訴訟、少額訴訟などは、むしろ身近であるしくみだが、それについて見聞きする機会はあまりなく、勉強になった。

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民事訴訟法の秀逸なスピンオフ

巨大な企業の習慣的横着に振り回され、それでも民衆の素朴な正義を投げ出さない二人に、気を揉みながらも何度もくすりと笑ってしまった。民訴の臨床応用を法的論法「以外」のストーリーで進行しているが、ところどころ入っている民訴のテクニックが面白い。簡易裁判所と地方裁判所をたらい回しにされるスピード感のあるくだりなど、好ましい。

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後半は要らずもがなのページ稼ぎ

後半は要らずもがなのページ稼ぎ。福島原発ADRの例が紹介されているが、少々内容が古い。ナレーションは声が高く聞きづらい。

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