飲食業界に20年以上身を置くコウゾウ。一昔前の商売の在り方は「お客様の言うことには無理してでも応えろ」が当たり前だったが、現在その関係性はかなりフラットになってきたと感じている。後編では、社会の大きな変化を実感しながら取り組んだ改革と、少し先の未来予想について語ります。

京都での修行時代の苦しさを反面教師に、静岡へ戻ったコウゾウは自分の理想を詰め込んだ飲食店をオープンさせた。しかし、理想を求めるほど売上が厳しくなっていく現実に直面してしまう。状況を整理して見つけた改善すべき4つのポイント。それぞれをどんな改革で乗り切ったのか、詳しく語ります。

コウゾウが経営する飲食店『Honey!ハニー!!』は、ここ最近だけでも「創業時からの看板メニュー廃止」「営業時間を一気に2時間短縮」といった大胆な改革を行った。どんな考えで実行に踏み切ったのか。その背景には、コウゾウが京都での修行時代に感じた大きな違和感があった。

話は変わって『表現』について。数字や実績を必要以上に大袈裟に見せて誤解を招くやり方は、情報リテラシーの高い層からは不信感を抱かれ結果的に損をすることになるとヨシフミは指摘する。後編では、売り手都合になりすぎて伸び悩む事例を語っています。

ヨシフミは以前から「バズってプラスになる条件は3つしかなく、それ以外は避けるべきだ」と公言している。また、約10年前に「SNS、ブログ、メルマガでファンを獲得する方法」として語られていたノウハウに乗っかった事業者が、その後どうなったかは明らかであるにもかかわらず、今もなお続けている人がいることをもったいなく感じている。普段は肯定的な物言いのヨシフミが、珍しくダメ出しメインで語ります。

多くの人々は「成功する方法」を求めるが、本当に大切なのは「失敗パターンを知ること」だと考えているヨシフミ。ニフティサーブからSNSまで、25年以上のインターネット経験から「評価を下げる発言や表現には共通性がある」と感じている。様々な事業サポートを行っている立場として、もったいないポイントについて語ります。

勝手に世の中は変化していく。その変化に『適応』できるかが重要。AをBに『チェンジ』させるような0か100かの発想では不必要な対立を生みがち。それよりも、AをA'やA"に『チューニング』させて選択肢を増やし、結果的にBも生まれるような考え方や動き方が必要だとヨシフミは考えている。引き続き、実際にカタチになっている『適応』の事例をふまえながら語ります。