エピソード

  • 都市構造編ふりかえり
    2026/10/03

    都市の構造編の総括!スペースシンタックス理論からヤン・ゲールのヒューマンスケールまで学んだパーソナリティが、設計者目線から「一介の都市ユーザー」の視点へと立ち返り、街と人のリアルな生態系を思索します。


    「手動ドア」がもたらす極小のコミュニケーション

    街中でお互いを意識し合う瞬間とは?自動ドアでは生まれない、「手動ドアを後ろの人のために少し開けておく」「譲り合って小さく会釈する」というアナログな気配り。機械化されない隙間にこそ、人と人との心地よい相互作用が宿る理由を紐解きます。


    ネット界隈に「中間領域」は作れるのか?

    建物と建物の間にあるような、誰でも立ち寄れる「インビトゥイーン・スペース(中間領域)」。しかし、ログインの有無で0か1かに分断されるオンライン世界には、この曖昧な余白が存在しません。設計上で作れないなら、ユーザー自身が「中間的な存在」になるしかない?


    近代の主役「遊歩者(フラヌール)」をオンラインへ逆輸入

    社会学者ジョン・アーリの『モビリティーズ』や哲学者ベンヤミンの議論を手がかりに、目的を持たずに街を漂う「散歩者」の匿名性と境界性に注目。目的志向のアルゴリズムから抜け出し、あえて興味のない界隈にふらっと顔を出してみることで、予期せぬ連鎖反応は起きるのかを考察します。


    快活CLUBの無人レジと心理的ハードル

    「興味ゼロ」は無理でも「気になっていたけれど面倒くさくて避けていたこと」なら越えられる?アニメ版『宇宙兄弟』の続きが読みたい一心で、調べ尽くして初めて足を踏み入れたネカフェ体験を告白。落語やクラシック、PCゲームなど、自らの「おっくうの壁」を突破した先に見えたリアルな空間観察の結末とは。


    目的だらけの毎日に少し疲れた方へ、街とネットの「漂い方」をお届けします。


    キーワード

    スペースシンタックス / ヒューマンスケール / ヤン・ゲール / インビトゥイーン・スペース(中間領域) / ジョン・アーリ(モビリティーズ) / ヴァルター・ベンヤミン / 遊歩者(フラヌール) / 境界オブジェクト / 快活CLUB / 宇宙兄弟


    ▼感想・ご質問はこちらからお待ちしています!

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    27 分
  • 中間領域のための評価指標_都市構造のまとめ
    2026/09/26

    スペースシンタックスと最新都市デザインの現在地

    前回取り上げたヤン・ゲールの「ヒューマンスケール」な思想と、客観的な空間解析を行う「スペースシンタックス理論」。今回は、2024〜2025年に発表された最新の論文を手がかりに、両者が現代の都市研究でどのように接続され、どこまで解明が進んでいるのかを整理します。


    「街の社交性」をめぐる6つのギャップ

    2024年のレビュー論文では、公共空間での人々の偶発的な交流(ソーシャビリティ)を生み出すための課題として、エビデンスや実用性、理論など多岐にわたるギャップが提示されています。物理的なアクセシビリティの計算だけでは捉えきれない、文化や人間の心理・行動の因果関係にどう迫るのか?研究の最前線にある論点を紹介します。


    中間領域を評価する「トランジショナリティ」の挑戦

    続く2025年の論文では、建物と建物の間にある「中間領域(In-between spaces)」を評価するための新指標「トランジショナリティ」が登場。用途混在や地面の素材、日陰の有無など、街の「程よいカオス度合い」を定量化しようとする意欲的な試みと、そのツッコミどころや限界について考察します。


    参照させていただいた論文

    The Application of Space Syntax to Enhance Sociability in Public

    Urban Spaces: A Systematic Review(2024 Reza Askarizad , Patxi José Lamíquiz Daudén and Chiara Garau)

    Quantifying transitionality for public Inbetween

    spaces: an integrated spatial evaluation

    framework(2025 Nesip Ömer Erem)


    キーワード

    スペースシンタックス / ヤン・ゲール / ヒューマンスケール / ソーシャビリティ / 中間領域(In-between spaces) / トランジショナリティ / ジェーン・ジェイコブス / 用途混在


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    37 分
  • 君こそ街のアトラクション🎡_「人間の街 公共空間のデザイン」
    2026/09/19

    「歩道橋や地下道、実は歩行者を苦しめていないか?」前回のジェイン・ジェイコブスに続き、今回はデンマークの都市計画家ヤン・ゲールによる名著『人間の街』を紐解きます。自動車中心の都市計画から「人間の次元(身体感覚)」に焦点を当て直した彼の理論は、なぜ世界中の都市で採用されているのか?建物の1階部分(ファサード)の幅や滞在時間の重要性など、街歩きが100倍面白くなる「歩行者目線」の都市デザインについて語り尽くします。


    参照させていただいた書籍

    人間の街 公共空間のデザイン (ヤン・ゲール 著, 北原理雄 訳 2014)


    キーワード

    ヤン・ゲール, 人間の街, 都市デザイン, 歩行者空間, ジェイン・ジェイコブス, コペンハーゲン, ファサード, スペース・シンタックス, 人間観察, 建築心理学


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    35 分
  • 見知らぬ他人に注意できますか?_「アメリカ大都市の死と生」
    2026/09/12

    今回は、近代の都市計画に絶大な影響を与えた名著『アメリカ大都市の死と生』と、その著者ジェーン・ジェイコブスについて語ります。トップダウンで自動車中心の「モダニズム建築」的な再開発に対し、ジャーナリズムの視点から「ごちゃごちゃしたカオスや多様性こそが都市の真の魅力である」と対立軸を打ち出した彼女の思想を紐解きます。

    都市の安全や治安を支える「人々の無意識の目」や、活気を生み出す4つの条件(複合利用・短い街区・古い建物・人口密度)、さらには街路で育まれる子どもたちの都市感覚まで、私たちが生きる街の構造と人間らしさの切り離せない関係に迫ります。後半では、この思想が後年のスペース・シンタックス理論や現代の都市経済学にどう接続していくのか、その広がりについても触れています。


    参照させていただいた書籍

    アメリカ大都市の死と生(ジェイン•ジェイコブズ 著, 山形浩生 訳)

    都市の衰退と再生(日本評論社, 黒田達朗)


    ジェイコブスのドキュメンタリー映画はこちら

    https://www.youtube.com/watch?v=HdmhPUR-UI0&t=4613s


    都市構造 / アメリカ大都市の死と生 / ジェーン・ジェイコブス / モダニズム建築 / 街路と治安 / 都市経済学 / スペース・シンタックス / 人間中心の都市設計


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    31 分
  • 覗き見できる場所って心地よい?_プロスペクト=レフュージ理論
    2026/09/05

    見られずに見る?最強の生存戦略

    前回までの難解な「スペースシンタックス理論」から一転、今回は直感的でわかりやすい「プロスペクト・リフュージ(眺望・隠れ場)理論」を解説!人間が本能的に「心地よい」と感じる景観の秘密は、生物としての生々しい生存欲求にありました。「敵に見られず、こちらからは一方的に見える」という環境が、なぜ私たちの美意識や快適さに繋がっているのかに迫ります。


    パーソナリティの自宅が居心地が悪い理由

    「自宅があんまり好きじゃない」と語るパーソナリティ。どんなにインテリアを頑張っても居心地が良くならない理由を、この理論をもとに自己分析します。窓の外からの視線、散歩先でつい選んでしまうカフェの特等席、そしてなぜか今でも鮮明に覚えている「学生時代の教室の窓側からの風景」の記憶など、身近なあるあるを交えて語ります。


    なぜ富士山や東京タワーに惹かれるのか?

    ただっぴろい空間よりも、シンボリックなオブジェクトや、その先が見えない坂道のてっぺんに惹かれる人間の心理とは?アップルトン氏が提唱した理論の「なんでもあり感」という弱点にも触れつつ、直感的に納得してしまう空間の魅力を紐解きます。


    脳を休める「注意回復理論(ART)」と病院の窓の実験

    この理論は単なる景観論にとどまらず、現代のデザインや医療にも影響を与えていました。スマホやPCで酷使した脳をリフレッシュさせる「注意回復理論(ART)」や、窓から緑が見える部屋の患者は回復が早いという有名な「ストレス低減理論(SRT)」の実験を紹介。クリエイティビティを発揮するために「ぼーっとする」ことの大切さを語ります。


    現代ビジネスのバイブル「バイオフィリックデザイン」

    世界的企業やディベロッパーがオフィス設計のバイブルにしている「バイオフィリックデザイン理論」にも、この考え方が組み込まれている?マクロな都市構造からミクロな個人の快適さまで、今日から街歩きが楽しくなる予測不能な空間論をぜひお楽しみください!


    参照させていただいた論文↓

    J.アップルトン「風景の経験」を読む(齋藤 潮 2014)


    キーワード

    プロスペクト・リフュージ理論 / 眺望と隠れ場 / ジェイ・アップルトン / 注意回復理論(ART) / ストレス低減理論(SRT) / バイオフィリックデザイン / 街歩き / 都市の構造


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    26 分
  • 散歩目線で都市を評価してみよう_スペースシンタックス理論 No.3
    2026/08/29

    京都・西陣の意外な複雑さ?

    直行グリッド(5番の目)を持つ国内20都市の「街路の複雑さ」を数理的にランキング!平坦で単純な大阪・名古屋・札幌を尻目に、綺麗な碁盤の目のはずの「京都西陣」がなぜか上位にランクインした謎。データが明かす、西陣の「大味な道づくり」とバグの正体とは?


    参照させていただいた研究

    街路構成に着目した都市の街路形態の可視化と分析 (北 雄 介, 2026)


    高台なのにサブカル?巣鴨と新大久保の「バグ」を歩く

    「尾根(高台)にはハイカルチャー、谷にはサブカルチャーが根付く」という都市の定説を覆す得意点を検証するため、パーソナリティが巣鴨と新大久保へ30分のお散歩フィールドワークを敢行。無意識に坂道を避けていた自分に気づいた先で見つけた、新鮮な「空の景色」と街の質感。


    「ママチャリがバタンと倒れる街」の評価軸

    東京都心のビジネス街では誰もが死んだ目(浮かばない顔)をして歩いている中、巣鴨と新大久保はなぜ人口密度が高くても疲れないのか?巣鴨でおばちゃんがチャリで派手に自爆した現場から考察する、「チャリが倒れる街と倒れない街」という新たな都市の評価指標。


    Googleマップが優しくつくる「質感の錯覚」

    ネットワーク図や路線図を見ていると、世界がすべて「均質で接続された空間」であるかのように錯覚してしまう問題。スペースシンタックス理論が削ぎ落とした「道の手触り」を、自分の足で再発見しに行く大人の遊び方をダラダラと語ります。


    直行グリッドの都市に住むリスナーも、そうでない方も、ぜひお楽しみください!


    #都市構造 #スペースシンタックス #街歩き #フィールドワーク #京都西陣 #巣鴨 #新大久保 #空間人類学


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    32 分
  • 震災被災地の修復にもintVが使われる?_スペースシンタックス理論 No.2
    2026/08/22

    なぜか惹かれる「路地裏」の魅力と、都市の効率性は両立しないのか?

    今回も引き続き、都市の構造を数理的に読み解く「スペースシンタックス理論」を深掘りします。

    震災復興計画における街路設計の事例から、コンパクトシティの意外な落とし穴、さらには三鷹市を対象とした「歩いていて楽しい街」の印象評価まで。

    実は、アクセシビリティ(中心性)が高い街と、人が「心地よい」と感じる街には、まさかの逆相関の関係がありました。


    参照させていただいた研究

    東日本大震災津波被災地における震災前後の街路構造の変化—Space Syntax理論を用いた女川町と陸前高田市の比較評価—(君島真叶 高橋信人,2025)

    都市のコンパクト性とスペースシンタックスから見た人の活動の関連性に関する研究(竹腰正隆 西浦定継 小林利夫,2017)

    街路ネットワークの複雑性と街路景観の印象評価の関連性(伊藤史子 藤木悦史, 2013)


    #スペースシンタックス理論 #都市計画 #インテグレーションバリュー #コンパクトシティ #街歩き #三鷹 #データ分析 #まちづくり


    ・問い合わせフォーム

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    28 分
  • アクセシビリティが高い場所は本当に安全か?_スペースシンタックス理論 No.1
    2026/08/15

    前回の「スペースシンタックス理論」の概要に続き、今回は国内の研究論文を紐解きながら、都市の物理構造が私たちの行動や心理にどのような影響を与えるのかを深掘りします。「都市の構造を把握する」というステップにおいて、建築学などの理系的な物理指標と、心理学や人類学といった文系的なアプローチの間にある「学術的な溝」について考察。さらに、新しい指標の提案や、防犯・景観評価との相関を分析した具体的な研究事例を紹介しつつ、ポッドキャストで探求する今後のゴールのあり方について語ります。


    参照させていただいた研究

    Space Syntaxを用いた都市空間構造研究の動向と展望(髙野 裕作 佐々木 葉 2010)

    都市エントロピー係数を用いた都市形態解析手法 (木川剛志 古川正雄, 2004)

    街路構成に着目した都市の街路形態の可視化と分析 (北 雄 介, 2026)

    スペースシンタックス理論に基づく都市空間のアクセシビリティと機会犯罪の発生に関する研究 (永家忠志 外尾一則 猪八重 拓郎, 2008)

    街路ネットワークの複雑性と街路景観の印象評価の関連性(伊藤史子 藤木悦史, 2013)


    お便り・ご意見はこちらから

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    34 分