エピソード

  • 一夜語Podcast~2026年10月前半の星空~
    2026/09/27

    2026年10月前半から後半にかけての星空案内です。


    0:36

    10月5日に土星が衝となります。秋の四辺形の近くに0等級の輝きで、観察シーズンを迎えています。昨年2025年が環を横から見る土星環消失の年でした。今年は少し傾いて、土星本体から飛び出たトゲのような環が観察できます。土星の周りをまわりながら観測した探査機はカッシーニ。ホイヘンスというプローブを搭載しており、これを衛星タイタンに投下しました。厚い大気に覆われているタイタン表面に着陸し、そこにメタンやエタンの海があることを確かめました。ホイヘンスは現時点で地球から最も遠いところに着陸した人工物です。


    6:31

    北東の空にカシオペヤ座が昇っています。北極星探しに役立つカシオペヤ座、北斗七星からも探せますが、この時期の宵空では北の空低いところにあります。北極星は天の北極にほど近いところにあるため、位置をほとんど変えません。その場所の緯度に等しい高さにある天の北極の周囲にある星は、沈むことのない周極星。北に行くほど範囲は広く、南では狭くなります。もし北極点に立ったならば、天の北極が頭の真上で、すべての星が周極星。昇りも沈みもせず地平線に平行に巡る不思議な北極の空を想像してみては。


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    11 分
  • 一夜語Podcast~2026年9月後半の星空~
    2026/09/12

    2026年9月後半から10月前半にかけての星空案内です。


    0:36

    2026年の中秋の名月は9月25日です。月表面の灰色の模様は海と呼ばれる地形です。黒っぽい玄武岩質の溶岩が埋めたところで、海だけでなく、小さな地形には沼や湖、入江もあります。この模様はよく餅をつくウサギとされますが、世界各地ではカニやライオン、女性の横顔などさまざまに見立てられています。自然の地形など意味のないものに意味のあるものを見出す心の働き、パレイドリア。さてあなたには月の模様が何に見えるでしょうか。


    5:48

    9月27日に海王星が衝となります。海王星は太陽系の第8惑星、地球の直径の4倍ほどある巨大氷惑星です。図鑑などでは深い青色の姿でおなじみですが、これは表面の大暗斑などの模様を見やすくするためコントラストが強調されたものであり、最近の研究で人間が見た色味に近くすると、ぐっと薄い色になってしまいます。インターネットで海王星を検索すると、この新しい見解の海王星の姿が出てくるので、記憶にある海王星と比べてみては。


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    11 分
  • 一夜語Podcast~2026年9月前半の星空~
    2026/08/27

    2026年9月前半から後半にかけての星空案内です。


    0:37

    頭上に高い夏の大三角と、南西の空低いさそり座やいて座の間にあるのがたて座。防具の盾、88の星座の中で5番目に小さな星座です。星座を小さいほうから並べると、みなみじゅうじ座、こうま座、や座、コンパス座、たて座となり、みなみじゅうじ座とコンパス座は日本のほとんどの地域では見えません。残りは今の宵空で探すことができ、ペガスス座に頭を並べるこうま座、夏の大三角の中にあるや座、そして天の川の中に浮かぶたて座です。どれも暗い星ばかりで作られていますが、かわいらしい小さな星座たちにも目を向けてみてください。


    6:18

    北東の空から昇ってきたエチオピア王家の人々。王妃カシオペヤに王女アンドロメダ、そして王がケフェウスです。ケフェウス座のμ(ミュー)星は、ガーネットスターと呼ばれています。ガーネットはザクロ石、赤い色味が特徴の宝石で、この星は望遠鏡で見ると確かに赤く感じられます。星の進化の最後の段階、赤色超巨星で、太陽の直径の千倍以上あるとされ、表面の温度が下がって赤い色になっています。夜空に潜む宝石のひとかけを探してみては。


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    10 分
  • 一夜語Podcast~2026年8月後半の星空~
    2026/08/12

    2026年8月後半から9月前半にかけての星空案内です。


    0:36

    金星が8月15日に東方最大離角となります。太陽の東側に大きく離れ、9月にかけて明るくもなるので、青空の中にも見つけることができる頃です。8月中~下旬の午後3時頃、真南を向き、空のてっぺんと地平線の真ん中あたりに金星があります。遠くの山などを見て目のピントを遠くに合わせ、青空の中を探すと白い光の粒が埋もれていることに気づきます。昼の金星が見つけられるかチャレンジしてみてください。


    5:55

    夏の大三角の中を通り、南に低いさそり座のあたりにかけて天の川が流れています。宮沢賢治の銀河鉄道の夜では、ジョバンニとカムパネルラの二人が銀河鉄道に乗り、はくちょう座の北十字から、南十字へと天の川に沿って旅をします。その途中で登場するのがさそり座。心臓の赤っぽい一等星アンタレスは、蠍の火。街明かりや月明かりのない空で満天の星を見上げた時には、二人と同じように天の川をゆっくりと散歩してみては。


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    12 分
  • 一夜語Podcast~2026年8月前半の星空~
    2026/07/27

    2026年8月前半から後半にかけての星空案内です。


    0:41

    毎年お盆のころに多くの流れ星がみられるペルセウス座流星群。13日および14日のそれぞれ夜半から夜明けにかけてがピークとされます。ペルセウス座はカシオペヤ座の隣にあって見つけるのも難しくはありませんが、流れ星は空のどこにでも飛ぶので、広く空が見渡せるように寝っ転がってみることをお勧めします。街明かりや街灯の光を避け、また安全にも十分注意してください。なお、13日の未明に新月となって月明かりは皆無ですが、この新月はアイスランドやスペインで皆既日食を起こします。13日の2:50頃(アイスランド)から3:30頃(スペイン)に皆既となるこの日食のインターネットのライブ中継を行うところもあるでしょう。流星群を楽しみながら、同時に起こっている皆既日食のライブを見るのも面白いかもしれません。


    7:05

    日が暮れた西の空には金星の輝き。頭上には七夕の星、ベガ・織女星とアルタイル・牽牛星も見えます。今年は8月19日が伝統的七夕の日です。二人の間を流れる天の川は南の低い空のさそり座やいて座のほうに。夜半前に東の空に姿を現すのは土星、望遠鏡では環がわかります。夜明け近くになるとおうし座やオリオン座など、冬の星座も見え始めます。夜もすがら、夏の短夜を楽しんでは。


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    12 分
  • 一夜語Podcast~2026年7月後半の星空~
    2026/07/12

    2026年7月後半から8月前半にかけての星空案内です。


    0:39

    宵の明星・金星が夕空で目立ちますが、そこに細い月が加わると一層見事な眺めになります。7月17日、8月16日、9月14日あたりがおすすめです。

    夏の大三角を作るベガ、アルタイル、デネブの3つの一等星。ベガはアラビア語で「落ちる鷲」、アルタイルは「飛ぶ鷲」という意味があります。アルタイルはわし座、デネブははくちょう座の一等星なので、夏の大三角はいろいろと鳥にまつわる目印ということができます。


    6:10

    冥王星はかつて惑星に数えられていた天体で、現在は準惑星に含まれます。楕円の軌道は一時期、海王星よりも太陽に近くなるので、ある世代以上であれば「水金地火木土天冥海」と覚えていた人もいるでしょう。明るさは15等級と、一等星の40万分の1ほどしかありません。2006年には惑星から外れ、準惑星となりました。準惑星はほかにケレス、エリス、マケマケ、ハウメアがあり、現在は5つです。やぎ座の頭あたりに潜む、かつての惑星の姿を想像してみては。

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    13 分
  • 一夜語Podcast~2026年7月前半の星空~
    2026/06/27

    2026年7月前半から後半にかけての星空案内です。


    0:39

    7月7日は七夕、七夕は五節句の一つです。今の暦のまま、七夕祭りをすることも多くありますが、元来は旧暦での行事です。日付と月の形がそろう旧暦で考えると、7日には半月前の月が出ており、これが彦星が織姫に会いに行くために乗る舟とみる話もあります。旧暦での七夕は伝統的七夕と呼ばれ、今年は8月19日です。


    4:30

    夏の大三角を作るのは、ベガ、アルタイル、デネブ。その距離はベガで25光年、アルタイルで17光年、そしてデネブは1400光年とも3000光年ほどともいいます。デネブだけ桁違いに遠いため、宇宙視点で考えると、この三角はとても鋭い針のような三角となります。地上から見ればアルタイルもデネブも同じような明るさですが、星の明るさは距離の二乗に反比例します。ざっとデネブがアルタイルの100倍遠いとするならば、明るさは1万分の1になるので、デネブの本来の明るさが相当なものであることがわかります。もしアルタイルと同じような距離にあったならば、明るさは今の1万倍に。宵の明星・金星よりも明るく輝く星が星座を形作る夜空を想像してみては。


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    9 分
  • 一夜語Podcast~2026年6月後半の星空~
    2026/06/12

    2026年6月後半から7月前半にかけての星空案内です。


    0:35

    6月21日が夏至、昼が最も長い時期を迎えます。太陽の高さは南ほど高くなりますが、太陽が出ている時間=昼の長さは北ほど長くなります。この時期の北極圏は、太陽が一日中沈まない白夜です。


    3:51

    てんびん座のさらに南には、おおかみ座があります。低いところで目立たない星座ですが、1986年に帰ってきたハレー彗星が地球に最も近づいたころに位置していたのがこのおおかみ座。当時8歳くらいの私は緯度が高い北海道旭川市に住んでおり、ハレー彗星も低い位置で観察した記憶がありません。およそ76年周期のハレー彗星が次に帰ってくるのはあと35年ほど先の2061年のこと。タイミングによっては人生で2回見ることも可能なハレー彗星、今はまだ遠くを旅するほうき星の姿を思い描いてみては。


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    10 分