• ボイスドラマ「声優物語/エピソード1」

  • 2025/03/22
  • 再生時間: 14 分
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ボイスドラマ「声優物語/エピソード1」

  • サマリー

  • 声の力は、目に見えないけれど、心に触れる。飛騨高山発の番組『Hit’s Me Up!』が贈る、新しい物語シリーズ。この『声優物語/エピソード1』は、一人の少女が“声”という運命に出会い、やがてそれが人生を変えていくまでの軌跡を描いた実話風ボイスドラマです。物語の主人公・エミリは、幸運を呼ぶ「オッドアイ」をもって生まれ、幾多の選択の中で“声優”という世界に辿り着きます。「声に想いを乗せる」とはどういうことか。「見えないものを見る」とはどういうことか。彼女の歩みは、私たちに問いかけます。あなたの心にも、そっと灯りますように。※本作はPodcast(Spotify/Amazon/Apple)や『小説家になろう』でもお楽しみいただけます(CV:桑木栄美里)【ストーリー】[シーン1:出生】アナウンサーの実況・絶叫風(宮ノ下さん)『風が来た。アプローチもよし。さあ、原田。因縁の2回目飛んだ〜!高いぞ、立て、立て、立て、立ってくれ!立ったぁ〜!原田〜!!』■SE/長野オリンピック実況~赤ちゃんの泣き声がかぶって26年前、私はこの世に生を受けた。春というには、まだ肌寒い3月。数々のドラマを生んだ冬季長野オリンピックが終わり、日本で初めての冬季パラリンピックが開催されていた。[シーン2:オッドアイ】■SE/病院の環境音病院を退院してから半年後。私の笑顔を見たママがパパに言った。『見て、この娘の瞳。オッドアイよ』オッドアイ。別名・虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)。左右の眼で虹彩の色が異なること。オッドアイは『幸運を呼ぶ証』と言われる。私の場合、右目が海の底のように澄んだマリンブルー、左目はルビーのように深みのある琥珀色。パパもママも、神様に幸運を感謝して、心から喜んだ。幼稚園にいくようになっても、小学校へ通うようになっても、ずう〜っとずっと、その気持ちは変わらない。いつだって私を宝物のように大切にしてくれる。私への気持ちはメッセージにして子守唄を歌ってくれた。[シーン3:小学生】■SE/学校のチャイム〜教室の環境音それは私が小学校4年生のホワイトデー。ロッカーをあけるとチョコレートやお菓子、クッキーにくっついている手紙がドサっと下に落ちた。その頃の私は、小学生ながらまっすぐ整った鼻筋。丸みのあるおでこ。すっきりとしたフェイスライン。美しい口元。そして、オッドアイ。そのすべての要望からついたあだなが「高嶺の花」。毎日のように男子からコクられ、毎日のように『 ゴメン』と謝る。美人女優のだれだれに似てるとか似てないとか。そんな話ばかりがとびかうクラス。毎回断ることに疲れてしまった私に、ある日、担任の先生がつぶやいた。『エミリは声を生かすといいんじゃない?』声?考えたこともなかった。いつも褒められるのはこの容姿。ママも自覚して、いつもお顔の保湿ケアをしてくれてたし。『エミリの声、透き通ってて、耳に入るとすごく気持ちいいもの』へえ〜、そうなんだ。その頃、私はクラシックバレエにのめりこんでいて、早朝も放課後もスタジオでお稽古づけの毎日。だって、パリのオペラ座バレエ団に入るのが夢だったの。『エミリなら、きっと声で人の心を動かせるわ』声かあ。初めて自分の声を意識する。あー。あー。あ〜〜〜。いや、歌、じゃなくて、声、よね。声のお仕事ってなんだろう?アナウンサー?ラジオのパーソナリティ?朗読?『いろんな本を、声に出して読んでみたら』こうして私は、朗読を始めた。元々お芝居も好きでアニメのセリフよく真似してたから、私の朗読は、リアリティがあって聞きやすいと評判に。高山市内や岐阜県内の朗読コンクールで、何度も優勝した。その頃、テレビで知ったのが『声優』という言葉。声優?俳優じゃなくて?アニメや映画、ゲームなどのキャラクターに声をあてる仕事。キャラクターの感情や個性を表現して、物語や場面に命を吹き込む。重要なエンターテインメントの一分野。知らなかったなあ。[シーン4:大学卒業】■SE/キャンパスの環境音頭の中に声優とダンサーという2つの未来を描いたまま、私は東京にある超難関の女子大を受験した。...
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あらすじ・解説

声の力は、目に見えないけれど、心に触れる。飛騨高山発の番組『Hit’s Me Up!』が贈る、新しい物語シリーズ。この『声優物語/エピソード1』は、一人の少女が“声”という運命に出会い、やがてそれが人生を変えていくまでの軌跡を描いた実話風ボイスドラマです。物語の主人公・エミリは、幸運を呼ぶ「オッドアイ」をもって生まれ、幾多の選択の中で“声優”という世界に辿り着きます。「声に想いを乗せる」とはどういうことか。「見えないものを見る」とはどういうことか。彼女の歩みは、私たちに問いかけます。あなたの心にも、そっと灯りますように。※本作はPodcast(Spotify/Amazon/Apple)や『小説家になろう』でもお楽しみいただけます(CV:桑木栄美里)【ストーリー】[シーン1:出生】アナウンサーの実況・絶叫風(宮ノ下さん)『風が来た。アプローチもよし。さあ、原田。因縁の2回目飛んだ〜!高いぞ、立て、立て、立て、立ってくれ!立ったぁ〜!原田〜!!』■SE/長野オリンピック実況~赤ちゃんの泣き声がかぶって26年前、私はこの世に生を受けた。春というには、まだ肌寒い3月。数々のドラマを生んだ冬季長野オリンピックが終わり、日本で初めての冬季パラリンピックが開催されていた。[シーン2:オッドアイ】■SE/病院の環境音病院を退院してから半年後。私の笑顔を見たママがパパに言った。『見て、この娘の瞳。オッドアイよ』オッドアイ。別名・虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)。左右の眼で虹彩の色が異なること。オッドアイは『幸運を呼ぶ証』と言われる。私の場合、右目が海の底のように澄んだマリンブルー、左目はルビーのように深みのある琥珀色。パパもママも、神様に幸運を感謝して、心から喜んだ。幼稚園にいくようになっても、小学校へ通うようになっても、ずう〜っとずっと、その気持ちは変わらない。いつだって私を宝物のように大切にしてくれる。私への気持ちはメッセージにして子守唄を歌ってくれた。[シーン3:小学生】■SE/学校のチャイム〜教室の環境音それは私が小学校4年生のホワイトデー。ロッカーをあけるとチョコレートやお菓子、クッキーにくっついている手紙がドサっと下に落ちた。その頃の私は、小学生ながらまっすぐ整った鼻筋。丸みのあるおでこ。すっきりとしたフェイスライン。美しい口元。そして、オッドアイ。そのすべての要望からついたあだなが「高嶺の花」。毎日のように男子からコクられ、毎日のように『 ゴメン』と謝る。美人女優のだれだれに似てるとか似てないとか。そんな話ばかりがとびかうクラス。毎回断ることに疲れてしまった私に、ある日、担任の先生がつぶやいた。『エミリは声を生かすといいんじゃない?』声?考えたこともなかった。いつも褒められるのはこの容姿。ママも自覚して、いつもお顔の保湿ケアをしてくれてたし。『エミリの声、透き通ってて、耳に入るとすごく気持ちいいもの』へえ〜、そうなんだ。その頃、私はクラシックバレエにのめりこんでいて、早朝も放課後もスタジオでお稽古づけの毎日。だって、パリのオペラ座バレエ団に入るのが夢だったの。『エミリなら、きっと声で人の心を動かせるわ』声かあ。初めて自分の声を意識する。あー。あー。あ〜〜〜。いや、歌、じゃなくて、声、よね。声のお仕事ってなんだろう?アナウンサー?ラジオのパーソナリティ?朗読?『いろんな本を、声に出して読んでみたら』こうして私は、朗読を始めた。元々お芝居も好きでアニメのセリフよく真似してたから、私の朗読は、リアリティがあって聞きやすいと評判に。高山市内や岐阜県内の朗読コンクールで、何度も優勝した。その頃、テレビで知ったのが『声優』という言葉。声優?俳優じゃなくて?アニメや映画、ゲームなどのキャラクターに声をあてる仕事。キャラクターの感情や個性を表現して、物語や場面に命を吹き込む。重要なエンターテインメントの一分野。知らなかったなあ。[シーン4:大学卒業】■SE/キャンパスの環境音頭の中に声優とダンサーという2つの未来を描いたまま、私は東京にある超難関の女子大を受験した。...

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