• ボイスドラマ「龍が舞う桜の下で〜千年の時を越えて」

  • 2025/03/29
  • 再生時間: 16 分
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ボイスドラマ「龍が舞う桜の下で〜千年の時を越えて」

  • サマリー

  • 桜が舞う季節、私はまた、あの日のことを思い出す。神楽という名前を授かり、巫女としての役目を受け継いできたけれど——あの日、鳥居をくぐった先で出会ったのは、伝説なんかじゃない、本物の“奇跡”だった。この物語は、私の心に刻まれた、忘れられない春の出来事。飛騨の山々に守られながら、千年の時を超えて、龍が舞った——その奇跡を、あなたに届けたい。ようこそ、『龍が舞う桜の下で〜千年の時を越えて』の世界へ(CV:小椋美織)【ストーリー】[シーン1:高校のグラウンドで/陸上部の練習】<かぐらのモノローグとセリフで進行>◾️SE:ピストルの音「パンッ!」〜走る陸上部の少女たち「追い風よ!そのまま加速!インターハイは目の前だからね!」「よしっ!ラスト50!いけるよ!」吹き降ろす風の中、陸上部の女子たちがゴールを駆け抜けていく。みんな順調に仕上がってるみたいでひと安心。私は、かぐら。高山市内の高校に通う18歳。で、陸上部のキャプテン。インターハイに向けて頑張ってきたけど、ブロック大会に勝ち進まないと、その先はない。こうなったら神頼みかな。いや、私がそれ言ったらだめでしょ、ふふ。「さあみんな、日が暮れる前にラスト一本決めよう!いくよ!」もちろん私もみんなと走る。◾️SE:陸上部員の走る音はあ、はあ、はあっやるしかない。今年こそぜったい・・・インターハイ、行くんだからはあ、はあ・・・◾️SE:夕暮れのイメージ(カラスorヒグラシ)◾️SE:陸上部員の走る音◾️SE:自転車のペダル&ベルの音部活のあとは夕陽とかけっこ。高山駅まで3.5km。全速力で自転車のペダルを漕ぐ。だって、4時39分に乗らないと、5時台は列車がないんだもん。◾️SE:高山本線の車内音高山駅から飛騨一之宮駅までは7分。この時間が一番幸せ。お気に入りのWebコミックを読む、至福のひととき。ちょうど一話読み切る頃に、飛騨一之宮駅に到着するから。最近のお気に入りは・・・流行りの異世界転生モノ。私、けっこうすぐに感情移入しちゃうんだ。だから気をつけないと。乗り越しちゃったら、次の久々野で1時間待ち!ありえない。って思う人、多いんじゃない?・・・なんて考えてたら、あ、もう着いちゃった。そりゃそうよね。お隣の駅なんだから。◾️SE:高山本線が到着する音ここから家までは歩き。ゆっくり歩いて15分くらいかな。ゆるやかな上り坂だから、着く頃にはほどよく疲れていい感じ。◾️SE:カエルの鳴く声宮川を渡り、41号を越えると、周りはのどかな田園風景。しばらく歩くと見えてきたのは、石作りの大鳥居。私は一瞬躊躇する。”夜の鳥居は異世界に通じている”誰かそんなこと、言ってたような・・・あ、さっき読みかけのWebコミックだ。そういえば、異世界召喚ものだったっけ・・月明かりの下、大きな影を落とす鳥居。その向こうは深い霧に包まれているように見える。どうしようかな・・・いや、だめだ。今夜は神楽舞、練習しておかなきゃ。もうすぐ、大祓えの神事がやってくるんだもの。そう、私は、飛騨一之宮水無神社(ひだ/いちのみや/みなしじんじゃ)の巫女。神聖な祭祀(さいし)で神楽を舞う。名前が「かぐら」だからってわけじゃないけど(笑)大祓えは大切な神事。年に一度の祭礼なんですもの。ま、神主さんにも、遅くなるって伝えてあるから大丈夫か。よし。私は、鳥居の真下へ向かって、一歩踏みだした。息を呑む。高鳴る心臓の鼓動。私は心の中で祝詞を唱えながら、鳥居をくぐる。その瞬間——◾️SE:強い風の音「ザァァァァァ——ッ!!」風の渦に包まれ、視界が暗転する。足元が崩れ、身体が吸い込まれる感覚。目を開けた時、そこには境内も絵馬殿(えまでん)もなく、大きな岩と深い森の世界が広がっていた。うっそ〜!ま、ま、まさか、これって・・・異世界召喚〜!いやいやいや、アニメやボイスドラマじゃあるまいし。違う、そんな呑気なこと言ってる場合じゃない。で、ここ。どこなのよ〜!?異世界によくある、中世でもないし、エルフがいる感じでもないし。鬱蒼とした森の中に、巨大な岩。巨大、って言葉じゃ足...
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あらすじ・解説

桜が舞う季節、私はまた、あの日のことを思い出す。神楽という名前を授かり、巫女としての役目を受け継いできたけれど——あの日、鳥居をくぐった先で出会ったのは、伝説なんかじゃない、本物の“奇跡”だった。この物語は、私の心に刻まれた、忘れられない春の出来事。飛騨の山々に守られながら、千年の時を超えて、龍が舞った——その奇跡を、あなたに届けたい。ようこそ、『龍が舞う桜の下で〜千年の時を越えて』の世界へ(CV:小椋美織)【ストーリー】[シーン1:高校のグラウンドで/陸上部の練習】<かぐらのモノローグとセリフで進行>◾️SE:ピストルの音「パンッ!」〜走る陸上部の少女たち「追い風よ!そのまま加速!インターハイは目の前だからね!」「よしっ!ラスト50!いけるよ!」吹き降ろす風の中、陸上部の女子たちがゴールを駆け抜けていく。みんな順調に仕上がってるみたいでひと安心。私は、かぐら。高山市内の高校に通う18歳。で、陸上部のキャプテン。インターハイに向けて頑張ってきたけど、ブロック大会に勝ち進まないと、その先はない。こうなったら神頼みかな。いや、私がそれ言ったらだめでしょ、ふふ。「さあみんな、日が暮れる前にラスト一本決めよう!いくよ!」もちろん私もみんなと走る。◾️SE:陸上部員の走る音はあ、はあ、はあっやるしかない。今年こそぜったい・・・インターハイ、行くんだからはあ、はあ・・・◾️SE:夕暮れのイメージ(カラスorヒグラシ)◾️SE:陸上部員の走る音◾️SE:自転車のペダル&ベルの音部活のあとは夕陽とかけっこ。高山駅まで3.5km。全速力で自転車のペダルを漕ぐ。だって、4時39分に乗らないと、5時台は列車がないんだもん。◾️SE:高山本線の車内音高山駅から飛騨一之宮駅までは7分。この時間が一番幸せ。お気に入りのWebコミックを読む、至福のひととき。ちょうど一話読み切る頃に、飛騨一之宮駅に到着するから。最近のお気に入りは・・・流行りの異世界転生モノ。私、けっこうすぐに感情移入しちゃうんだ。だから気をつけないと。乗り越しちゃったら、次の久々野で1時間待ち!ありえない。って思う人、多いんじゃない?・・・なんて考えてたら、あ、もう着いちゃった。そりゃそうよね。お隣の駅なんだから。◾️SE:高山本線が到着する音ここから家までは歩き。ゆっくり歩いて15分くらいかな。ゆるやかな上り坂だから、着く頃にはほどよく疲れていい感じ。◾️SE:カエルの鳴く声宮川を渡り、41号を越えると、周りはのどかな田園風景。しばらく歩くと見えてきたのは、石作りの大鳥居。私は一瞬躊躇する。”夜の鳥居は異世界に通じている”誰かそんなこと、言ってたような・・・あ、さっき読みかけのWebコミックだ。そういえば、異世界召喚ものだったっけ・・月明かりの下、大きな影を落とす鳥居。その向こうは深い霧に包まれているように見える。どうしようかな・・・いや、だめだ。今夜は神楽舞、練習しておかなきゃ。もうすぐ、大祓えの神事がやってくるんだもの。そう、私は、飛騨一之宮水無神社(ひだ/いちのみや/みなしじんじゃ)の巫女。神聖な祭祀(さいし)で神楽を舞う。名前が「かぐら」だからってわけじゃないけど(笑)大祓えは大切な神事。年に一度の祭礼なんですもの。ま、神主さんにも、遅くなるって伝えてあるから大丈夫か。よし。私は、鳥居の真下へ向かって、一歩踏みだした。息を呑む。高鳴る心臓の鼓動。私は心の中で祝詞を唱えながら、鳥居をくぐる。その瞬間——◾️SE:強い風の音「ザァァァァァ——ッ!!」風の渦に包まれ、視界が暗転する。足元が崩れ、身体が吸い込まれる感覚。目を開けた時、そこには境内も絵馬殿(えまでん)もなく、大きな岩と深い森の世界が広がっていた。うっそ〜!ま、ま、まさか、これって・・・異世界召喚〜!いやいやいや、アニメやボイスドラマじゃあるまいし。違う、そんな呑気なこと言ってる場合じゃない。で、ここ。どこなのよ〜!?異世界によくある、中世でもないし、エルフがいる感じでもないし。鬱蒼とした森の中に、巨大な岩。巨大、って言葉じゃ足...

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