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サマリー
あらすじ・解説
2024年10月後半から11月前半にかけての星空案内です。
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10月中旬から下旬にかけて、日没後の西の空でツーチンシャン・アトラス彗星が観察できます。12日くらいから見え始める可能性があり、その後は位置として見やすくなりますが、次第に暗くなっていくと考えられます。彗星の正体は「汚れた雪玉」ともたとえられる氷成分が多い天体。太陽に近づくことで、溶けてしっぽが伸びてきます。真空の宇宙ではしっぽの伸びる方向は太陽の反対側です。また、ハレー彗星のように何度も太陽の周りを回る彗星もあるなか、このツーチンシャン・アトラス彗星は二度と帰ってこないとされるので、私たちがこの彗星を目にできるのはこれが最初で最後です。
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夕明かりの空にはよく目立つ明るい宵の明星、金星が見つかります。沈みそうなくらい低くなると、大気の影響を受けてオレンジがかって見えることもある金星。冬になるともう少し高く見やすくなってきます。南の空には太陽系の第6惑星、土星。土星の公転周期は約30年、星空を30年かけて巡るので、7~8年たつと見ごろの季節が一つ変わることになります。今は秋でも、10年ほど前には春過ぎでも宵空で観察できていました。ちなみに海王星の公転周期は約165年もあるので、人の一生のうちに見ごろの季節がやっと半年分変わるほどのゆっくりさです。
7:00
日暮れ後の空では、天頂を境に西側に夏の大三角、東側に秋の四辺形がわかります。また北東の空には昇ってきたカシオペヤ座が数字の3の字の格好で見えています。これをMの字とみると、山が二つ並んだ山形星。両の稜線を伸ばして大きな山を作り、そのてっぺんと谷の星を結んで5倍伸ばすと北極星が見つかります。春夏は北斗七星を、秋冬はカシオペヤ座をと、季節に応じて高く見やすくなった目印で北極星を見つけてみては。
プラネタリウム一夜語
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