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サマリー
あらすじ・解説
【5、6段目】の場面。塩冶判官の家来、早野勘平(はやのかんぺい)は主君の一大事に腰元お軽とのデートの為、居合わせられませんでした。悔いている勘平ですが、お軽に励まされお軽の実家の山崎へと向かいます。その後、お軽は勘平の仇討ちに加わる為の資金を調達しようと身を売ります。勘平は、舅を殺したと思い込んだことに加え、調達した資金は受理されず、追い詰められ自らの腹に刀を突き刺します。実は、舅が斧定九郎(おのさだくろう)に殺されて金を奪われ、その敵に当る定九郎を勘平が撃ったという事実が分かり、疑いは晴れ勘平は仇討ちの仲間入りを許された後に命が尽き果てるのでした。上演回数も多い、悲劇の名場面をご紹介致します。
悲劇から一転して、【7段目】の場面は、華やかな京都祇園町が舞台です。お軽が遊女として働く一力茶屋で遊興に耽っているのは大星由良之助(おおぼしゆらのすけ=大石内蔵助がモデル)でした。由良之助は、塩冶判官の切腹に駆けつけ遺言を託され心の底に仇討ちの固い決意をしていますが、師直方の目をくらまそうと、わざとうつつを抜かしています。お軽は由良之助の密書を覗き見た後に兄の寺岡平右衛門(てらおかへいえもん)と再会するのですが、兄は仇討ちの情報が漏れるのを防ぐ為に妹の命を奪おうとし、由良之助がそれを制止します。兄妹とその家族達の想いを目の当りにした由良之助が本心を覗かせる一幕をご紹介致します。
*本タイトルは、差し替え修正済みです。(2023年6月21日更新)