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サマリー
あらすじ・解説
予告通り1週間での更新。
前半は「美しい数式」について。数学者や理論家が「美しい」という表現をするとき,それがなにを意味するのかという話。
視覚的に美しいかどうかはあまり関係がないことが多く,「式が説明している事実(変数間の関係)」と「式の構造(シンプルさ)」によって「美しい」と感じられる…といっても分かりにくいでしょうか。わかる人にはわかるのですけれども。
後半は映画「余命10年」の話。映画というよりは原作となった小坂流加の同名の小説(2007/2017)の話が中心です。
個人的には原作は恋愛小説なんかではないと思っています。少なくとも主題は恋愛ではないし,命の儚さでもない。
自分勝手にしか生きられない人間の宿命と,無意識の自分勝手さが生む暴力の話だと。
そして生じた問題は解決でも解消でも先送りでもなく,ただ忘却されることによって消化される。
あくまでも私の解釈ですけれども。