耳で聴き、心に効く『論語』

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耳で聴き、心に効く『論語』 学而第一 あらすじ・解説

『論語』は、古代中国の思想家・教育家・孔子(前551?~前479?)とその門人や周辺の人々の言行を記録した書物。
今なお東アジア、ひいては欧米にも大きな影響を与えており、格言として知られる名句も多くありますが、決して教訓一辺倒の堅苦しい書物ではなく、
そこで繰り返し説かれているのは、“思いやり・まごころ・ゆるす心・ゆずる心・まごころ・うそをつかない・すじを通す”など、いつの世にも大切なことばかりなのです。
また、“優等生になれないならば、向こう見ずな情熱や、妥協しない頑固さを持ちたまえ”、
“何もしないよりは、賭け事でもしたほうがよい”など、意表を突く発言もかなりあり、さらには、孔子自身の迷いや疲れも、ときに告白されています。
本居宣長が「聖人と 人は言へども 聖人の 類(たぐひ)ならめや 孔子はよき人」と詠んでいるのは、『論語』からうかがわれる孔子の特色をよく示しています。

収録内容
章句第一番
章句第二番
章句第三番
章句第四番
章句第五番
章句第六番
章句第七番
章句第八番
章句第九番
章句第十番
章句第十一番
章句第十二番
章句第十三番
章句第十四番
章句第十五番
章句第十六番
講師:宇野直人(うの・なおと)
昭和二十九年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方出版)『漢詩の事典』(共著、大修館書店)など。平成十九年、NHKラジオ「古典講読――漢詩」講師、平成二十年より同「漢詩をよむ」講師。
©2022 PanRolling
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