『コンビニ人間』のカバーアート

コンビニ人間

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コンビニ人間

著者: 村田 沙耶香
ナレーター: 大久保 佳代子
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このコンテンツについて

*本タイトルは、差し替え修正済みです。(2023年2月13日更新)

第155回(2016年)芥川龍之介賞受賞作

36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、
変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、
完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、
私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は
「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。

現代の実存を問い、
正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。

© 村田沙耶香 (P) 2017 Audible, Inc.
現代文学

コンビニ人間に寄せられたリスナーの声

総合評価
  • 4.5 out of 5 stars
  • 星5つ
    1,312
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    745
  • 星3つ
    293
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    76
  • 星1つ
    37
ナレーション
  • 4 out of 5 stars
  • 星5つ
    1,013
  • 星4つ
    602
  • 星3つ
    339
  • 星2つ
    156
  • 星1つ
    80
ストーリー
  • 4.5 out of 5 stars
  • 星5つ
    1,180
  • 星4つ
    608
  • 星3つ
    275
  • 星2つ
    75
  • 星1つ
    41

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普通という社会の窮屈さが鮮明に、どこか親近感もあり面白かった!

主人公は世間からみたら私はおかしな奇異な人間なんだと自覚をしている。他人にそれで害が及ばなければ私はこのままでいいと思っている。なのに周りが私のことで怒ったり笑ったり泣いたりと他人の事でざわざわする。私はそれが嫌だしなぜなのかが分からない。だからプリンを食べている私の目の前で私の為にと言って感情をむき出しに泣いている妹がただ気の毒にしか感じない。関わらなくていいのに、どうしたら自分は妹を悲しませずに済むのか分からない。自分以外は全部他人で同じ生き物にしか見えないその生き物達が普通という形も決まりもないものを押し付けてくる。普通に合わせようと努力してるけどそんな自分はこの世界に必要のない存在、何で生きているのか…、コンビニを舞台に主人公を通して人と社会の変えようのないメンドクサさが読み取れる。面白かったです。個人的には自分と似たような人が小説の中ですがいることに嬉しかった。短くて一気に読めるのも良かったです。ちなみに、x1.75で聞くのがベストでした。村田紗耶香さんの他のタイトルも是非加えて欲しいと思います。

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話がすごく面白かった

すごく良かった。何が良かったのか考えている。
異常な感性を持った主人公の考え方がわかりやすく説明されていて、たしかに、その人の目から見るとそんなふうにこの世界は見えるのかもしれないと思った。それから、その場のルールを読むのに必死になっているところに、こういう時あるなあと共感した。
感じ方は変えられない。人と大きく違う感じ方をするように生まれついた人はその差分の大きさに比例して苦労する。こんな変わった主人公がどんなふうに生きていけるのか、最後の最後まで私には思いつかなかったが、最後に鮮やかに解決してみせた筆の巧みさ、よく練られた構図にとても感銘を受けた。
あとナレーションも読み分けしてくれてとても聴きやすい。

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聴きやすく面白かった

Audibleに登録して初めて聴いた作品。
面白かった。「この人は私だ」と思える主人公ではないけれど、主人公の人生像が確立していて心情を追いやすく良かった。いつでも自分が今誰の喋り方を使っているかを意識していて、他人がどのように「普通の人間」たらしめているかを観察している。主人公の独特の思考に触れながら、いやいやいやと思ったり、共感したりしていた。
主人公がコンビニ店員としていきいきと働いているところが好ましかったので、家族や友人や同僚にコンビニ店員であることを軽んじられる場面は心が苦しかったし、終盤でコンビニに入店して水を得た魚のように動き出す様子に嬉しくなった。ここまでコンビニに関する様々な知識があり、怒りを覚えず、心からコンビニで働くことを望んでいるなら才能であり天職だと思う。色々な生き方が許容される社会であればよかったのにな。
白羽さんはTwitterで見かける嫌なタイプの男性を強調したような人だなと思った。彼の心情に触れて同情しかけて、言動にドン引きして、を繰り返した。彼以上に変わり者の主人公と出会ったくらいで心境の変化があることもなく、彼の人生に染み付いた個性が揺るがないことにも説得力があり良かった。
主人公に典型的な偏見の暴力を無抵抗に受けさせて、読者の怒りを煽る展開は少し苦手。物語に登場しない書き手の影がうっすらと見えるようで。

ナレーションについて。大久保さんの声自体は物語に合っていて良かったけど、単語でつっかえたり読み上げるリズムが崩れたりして現実に引き戻される箇所があった。不安定な部分はできれば録り直して欲しかった。

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暇な大学生にぴったり!すごく面白い!

(以下,ネタバレになるかもしれません)

生きる意味、実存を考えさせられる話。鮮やかな現代性を感じられる文章が気持ちいい。主人公の語りのなか,水の中に潜ったような薄青い,社会という喧噪から遊離した静寂な世界観に没入できた。主人公は文字どおり『水槽』の中に潜っていたようだった。そして,その「水槽」とは主人公にとって,実存のすべて,即ち「コンビニ」であり,その実存世界の中でしか彼女は生きられないようであった。

象徴的なシーン・キャラがはっきりと現れてくるので、深読みしやすい印象だった。超自我しか持たない主人公は”きょろきょろ”し,わがままなエスの権化である幼稚な白羽は,不安と疎外のストレスから鬱屈したルサンチマンをまき散らす。主人公と白羽は、人間の実存におけるあり方の、特定の軸の両極端に、孤独に位置する2人であり、そしてそれとは対称的に、妹や他の店員などは、複数の顔を備えた多元的で,ある意味人間らしい人間とも言える大衆である(大衆とは自分の世界観の外側にある理解が難しいヒトの集まり。当然,赤の他人にとって,主人公や白羽も,そして俺も大衆の一部である。)。そして,大衆はその軸上において,社会の要請にしたがって,二人の間を行ったり来たりしてうろついて存在してるんだろうなと想像した。

オルデガの「大衆の反逆」を思い出した。自己中心的に介入してくる大衆の「反逆」,信仰をもてない白羽の傍若無人,自覚なくコンビニという倫理に沿って生きる主人公。
俺にとっての信仰の対象は何だろうか。オルデガが最も危惧したように,先人たちに対して無神経に,過去から受け取った果実だけをむさぼり食うだけの能天気な平和ボケしたおぼっちゃまとして,未来や文明,地球に対して,「知らず知らず」のうちに刃を向けている現代人,つまり,自分の見えてる範疇のことしか考えない自己中心的な大衆,それでいいのか?また,白羽のような,現実逃避して,目を閉ざし,異世界での再生を目指す危なっかしいネクラでいいのか?そういう意味で言うと,こういうやつらに比べて主人公は多様性に寛容な,自分の世界の外側を見ようとすることが出来る(理解できないにしろ),開かれた心の持ち主なのではないか。極端に偏った人間なのに,鬱屈した様子は全く感じない。(でも,主人公は感情のない人間だから見習うことは難しいかな。あと,感情がないのは,著者がこういう人間を描きたかったのではなくて,現代社会から独立した立場からの見方を導入したかったからなのではないかと思う。)

白羽は信仰を持てず,実存世界を社会の介入によって押しつぶされ,疎外感にのたうつ。白羽はどう生きるべきか。これは現代人にも問われうる実存上の問題だと思う。何かのはずみで足を踏み外して,堕落の嚆矢となれば、俺も白羽やコンビニを辞めたあとの主人公のように、人間性が瓦解するだろうという危機感を感じた。

白羽と違って,感情を感じない主人公は,周りの自己中心的な介入に,実存世界をつぶされることなく,自分の実存世界での暮らしをストレスなく維持できた,その世界自体が崩壊するまでは。これは,昭和の国体主義,ナショナリズムのメタファーになるのではないかと考えた。そこに生きる人は,その世界以外では生きられない,適応できない。なぜなら,その世界とその人間は同体であり,「部品」のひとつだから。コンビニをやめ,自分の身体の一部を,言い換えれば世界・信仰を失った主人公は,踊り食いされるタコが皿の上で示すような気持ち悪い挙動,つまり,無に帰そうとしている「存在」を無秩序に放散しているかのような,やりきれない醜さに陥る。白羽と同様,昭和維新詩論という本に書いてるような,昭和初期の若者のように狂気に走り得る状態だった(感情がないので,白羽のような危険人物化はしないだろうが。)。

コンビニと,その主人公との関係によってのみ構成される,主人公にとってただ一つしかない実存世界(ふつう,人はいくつかの場に所属しいくつかの世界を生きてると思う)の中で生きる道を,初めて主体的に,最後の最後に自覚する。まさにルソーの言葉にある,二度目の誕生だった(「人は2度生まれる。一度は存在するために,二度目は生きるために。」)。そして,力への意志に自我が帰属されたともいえる。このラストには興奮した。俺も,溌剌と生きていこうと思った。

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笑ってしまいました。、面白い作品ですね それでも楽しめました⭕⭕

笑ってしまいました。面白かったです。🍀🍀 コンビニの事が良く分かりました。何ともいえず面白かったです。白倉さんの視点は少し特徴があり変わってますね。そこが又面白かったですね。⤴️⤴️

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吸い込まれるように読みました でも 最後に え?? なります ありがとう

吸い込まれるように読みました でも 最後に え?? なります ありがとう

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荒削り

最初1時間は、滑舌や間の取り方に違和感。2時間経つころに登場人物の白羽さんが出てきます。この辺りでだいぶ滑舌に慣れてはくるのですが、急に読むスピードの緩急が耳につくようになりました。「ゆっくり!」とかカンペ出されてるのかな?と思うくらい、急に速度が変わるように感じる場面が何度もありました。3時間目で、やっと聴き慣れる頃に話も終わるという感じです。
私は、大久保さんの声や淡々とした読み方は作品にたいへん合っていると思います。癖のある主人公、フツーの人々、白羽さんをちゃんと演じて分けているし、男性のセリフにも違和感がありません。なかなか、30歳を超えた女性を罵るがその実空虚である白羽さんのセリフを空虚に演じることは難しいと思う。それをやってのけていると感じます。あとは、オーディブルという単価の大変高い媒体で販売するに足るクオリティに持ってくる(練習量でしょうか、プロでないので分かりませんが)事が出来れば、素晴らしいと思います。
最後に、これは作品自体のことというより、朗読を聴くということの特徴かもしれませんが、白羽さんの台詞にはかなり汚い言葉が多いです。目で読む分には「そういう描写」として捉えられるものも、朗読で聴くと、意味を伴ってとても強く響くため、つらい、聴き難いと思うことがあります。それが朗読の良さ、力ではありますが、感性豊かな方は気をつけられた方が良いと思います。

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大久保佳代子良かった。

大久保佳代子、良かった。
面白かったです。身近な良く分からない人の目から見るとこんな世界なのかもしれないと思いました。

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yasu

話の設定が面白い。主体性のない主人公がコンビニに影響されて人格が形成されたが、「周りもそれほど変わらないでしょ?」と言っている気がする。

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王寒笑

普通の人はみんな同じですが、底辺の人はそれぞれです。日本社会の規範に反する男性、女性、外国人の間に相互理解が通じないです。
皮肉に飛んだ面白い作品でした。
楽しみました。

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