弱い人間はつい希望を語る――オーウェル的世界と言葉
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菅沢 公平
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平川 克美
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どうも、ヒラカワです。 質問をいただきました。 <質問> 「いつも内田 樹さんと平川克美さんのメルマガを楽しく拝見させてもらっています。僕は38歳になる非正規労働者です。仕事は最低賃金に近く、給料は10万円前後。体調を崩したりすると、時給制なので月に10万にも満たない給料になります。自分一人が食べていくのが精一杯な状況です。 そこで質問なのですが、僕らの親の年代は65歳と、ほぼ団塊の世代だと思います。つまり、僕らは団塊ジュニア。まさに、第二次ベビーブームと呼ばれた世代。そんな僕らが今30代後半です。就職は氷河期でした。仕事もなかなか見つけられませんでした。世の中的に言うと、僕らのような団塊ジュニアの世代が、30代後半、40代と、まさに時代を担う(?)世代のはずなのですが、なんだか僕を含めて、幼い気がしてしまうのです。アニメ世代とも言えるのでしょうか……。短絡的な人(反知性的というのでしょうか)が多いように思い、今の政治や経済の状況を鑑みても、暗澹たる気持ちになります。(本文より))内田樹&平川克美の「大人の条件」はこちらから→http://yakan-hiko.com/uchida.html
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*内田樹氏、絶賛! * ある年齢を過ぎると、男は「自慢話」を語るものと、「遺言」を語るものに分かれる。今の平川君の言葉はどれも後続世代への「遺言」である。噓も衒いもない。
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ストーリー
・ひそやかな交換 もうじき、六十三回目の誕生日を迎える。気がついたらそんな年齢になっていた。還暦を過ぎてからは、毎年の誕生日の意味が少し変わったように思える。 それまでは、ひとつひとつ齢(よわい)を重ねるといった積み立て型だった人生が、還暦以後は積み立てた貯蓄を、ひとつひとつ引き出してそれを別なものと交換しているような心もちになってくる。 積み立てた年齢はいったい何と交換できるのだろう。もとより、交換したからといって手元から年齢がひとつ無くなるわけではない。等価交換とは違う交換なのである。 一方では確実に馬齢を重ねている。 だが、もう一方でひそやかな交換が行われている。 交換することによって減じるのは、積み立てた年齢ではなく、残余の時間なのかもしれない。 ここのところの機微が、うまく言葉にならない。(本文より)内田樹&平川克美の「大人の条件」はこちらから→https://yakan-hiko.com/uchida.html
著者: 平川 克美
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あなたの言葉が人を動かせないたった一つの理由
- 著者: 岩崎 夏海
- ナレーター: 落合 佑介
- 再生時間: 8 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
「言論の自由」を声高に叫ぶ人は、みんな、「言論の自由」を本当に信奉しているのだろうか? 「本当に信奉している」というか、本当にその意味するところが分かっているのだろうか? 分かっていない——というのが、ぼくの見たところである。多くの人が、「言論の自由」を大事だといいながら、「何でもかんでも言っていいわけではない」と思っている。例えば、他者を差別したり、誹謗中傷したりする言論は、言ってはいけないと思っている。 これは、極めて純粋な意味での「ダブルバインド」だ。そして彼らは、それをほとんど無自覚にしていて、自分でダブルバインドだと気づいていない。だから、指摘されるとすぐに論破されてしまう。そうして、結局有益な話し合いにならない。そういう有益な話し合いにならない人の意見というのは、社会に何の益ももたらさない。(本文より)岩崎夏海の「ハックルベリーに会いに行く」はこちらから→https://yakan-hiko.com/huckleberry.html
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こわだか、ね
- 投稿者: ハチ 日付: 2023/05/03
著者: 岩崎 夏海
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子供が観る映画ではなかった――映画『カビリアの夜』評
- 著者: 平川 克美
- ナレーター: 落合 佑介
- 再生時間: 13 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
フェデリコ・フェリーニ監督の映画『カビリアの夜』は、一九五七年に製作・公開されている。その前年、日本では売春防止法が制定され、以後、日本文化の一翼を担った遊郭が消えていった。皮肉にも、この年、品川遊郭を舞台にした川島雄三の傑作『幕末太陽伝』が公開されている。前年に東調布第三小学校に入学した私は、七歳のケツの青いガキで、世界は、自分の前に無限に広がる海のように単純で、偉大だった。 七歳の子供には、世の中には、男と女がいて、昼と夜の間には人間の数だけの争い事や悩みがあり、多くの人間たちは空腹や貧乏、抑圧や裏切りに耐えながら生きているなんてことは、わかるはずもなかった。 『カビリアの夜』の主人公は、カビリアというローマの娼婦である。(本文より)内田樹&平川克美の「大人の条件」はこちらから→https://yakan-hiko.com/uchida.html
著者: 平川 克美
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映画『何者』評〜水面下でディスり合う若者たち
- 著者: 切通 理作
- ナレーター: 菅沢 公平
- 再生時間: 9 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
青春映画の傑作として評価された『桐島、部活やめるってよ』(2012)の原作者である平成生まれの若手作家・朝井リョウの小説を映像化。監督は演劇集団『ポツドール』を主宰する劇作家・演出家で、映画では『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010)や、自作舞台の映像化『愛の渦』(2014)等を手掛けた三浦大輔。 佐藤健(さとう・たける)、菅田将樹(すだ・まさき)、二階堂ふみ、有村架純(ありむら・かすみ)、岡田将生(おかだ・まさき)が演じる5人が、就職活動に悩むお互いを表面上では励ましながらも、水面下でけん制し合う若者たちを演じている。佐藤の先輩役として山田孝之(やまだ・たかゆき)も出演。 就活といっても、企業側が彼らをどういう基準で採用・不採用にするのかという基準は一切示されない。彼らの態度の何がプラスで何がマイナスだったのかも明示されないのだ。(本文より)切通理作の「映画の友よ」はこちらから→http://yakan-hiko.com/risaku.html
著者: 切通 理作
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困難な成熟
- 著者: 内田 樹
- ナレーター: 中川 典
- 再生時間: 7 時間 42 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
ひとつ目の問いはこうでした。 「責任を取るということは可能でしょうか」 僕の答えはシンプルです。 「不可能です」 以上、おしまい。シンプルですよね。 でも、どうして責任を取るということが不可能なのか、 その理路を語るためには、 ずいぶん長いお話に付き合ってもらわなければなりません。 トイレに行きたい人は今のうちに、 コーヒーなんか飲みながらのほうがいいなと 思う人は今のうちにお支度をどうぞ。 さて、用意はよろしいですか。では、話を始めます。 ――(本文より)
著者: 内田 樹
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どこまでを自力とし、どこまでを他力とするか
- 著者: 甲野 善紀
- ナレーター: 北條 仁吾
- 再生時間: 12 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
このところ『歎異抄』のことが気になって、私も何度か関西で公開トークをさせていただいた練心庵の釈徹宗先生に、お勧めの『歎異抄』や親鸞上人に関する本を伺ったところ、いくつかメールでお知らせいただいたので、梯實圓著『聖典セミナー歎異抄』・『親鸞聖人の教え・問答集』や、梯實圓・平松令三・霊山勝海共著の『念仏と流罪』などを購入。また釈先生からはNHKEテレの『100分de名著』のテキストやDVDなども送っていただいた。 私がなぜ『歎異抄』や浄土宗、浄土真宗に最近強く関心が出たかというと、多くの人に知られている「善人なほもって往生をとぐ。いはんや悪人をや」の「悪人正機説」の底にある考え方は、「悪人というのは、その悪をせざるを得ない巡り合わせの気の毒な人なのだから、そういう人にこそ救いがなければならない」ということではないかと思うからである。(本文より)甲野善紀の「風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づき」はこちらから→http://yakan-hiko.com/kono.html
著者: 甲野 善紀
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なぜ「イクメン」は気持ち悪いのか
- 著者: 岩崎 夏海
- ナレーター: 落合 佑介
- 再生時間: 7 分
- オリジナル版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
ぼくは「イクメン」が気持ち悪い。そしてぼくが気持ち悪いものは、たいてい理由がある。その社会的背景がある。そこで今日は、イクメンがなぜ気持ち悪いかを考えてみたい。 そもそも、人がなぜ子育てするかといえば、「楽しい」からだ。人間は、赤ん坊を育てることに楽しさを覚えるようにプログラムされている。それは本能のようなものだ。だから、食事や睡眠、あるいはセックスと一緒の種類なのである。 その誰もが喜んでやる行為を、わざわざ名前をつけて称揚しているのが、まず気持ち悪い。「イクメン」がもてはやされるなら、大食漢は「ショクメン」、三年寝太郎は「ネルメン」、セックス依存症は「セクメン」としてもてはやされるべきだ。最近はセックスレスの人が増えているから、これはあながち冗談とはならないかもしれない。(本文より)岩崎夏海「ハックルベリーに会いに行く」はこちらから→http://yakan-hiko.com/huckleberry.html
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チンピラですか?
- 投稿者: Amazon カスタマー 日付: 2018/05/11
著者: 岩崎 夏海
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「貸し借り」がうまい人は心が折れない
- 著者: 岩崎 夏海
- ナレーター: 落合 佑介
- 再生時間: 6 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
心が健康でいられる方法は、なんといっても「言いたいことを言える環境」を作ることである。心を病む人というのは、言いたいことを言えない環境にある。言いたいことを言えないことが、心を病ませる。そして心を病むことが、体も病ませる。するとやがて、肉体を「要介護」の状態にしてしまうのだ。 要介護の状態になるというのは、一種の復讐だ。これまで言いたいことを言わないという形で無理強いしてきた自分の体に、自分自身が復讐されているのである。 だから、そうならないためには日頃から自分に恨まれないような生き方をしなければならない。自分をだいじにしなければならない。 では、自分をだいじにするにはどうすればいいか? それは、言いたいことを言うということである。(本文より)岩崎夏海の「ハックルベリーに会いに行く」はこちらから→https://yakan-hiko.com/huckleberry.html
著者: 岩崎 夏海
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驚きがなければ、他人に共感することなどできない
- 著者: 名越 康文
- ナレーター: 根本 泰彦
- 再生時間: 13 分
- 完全版
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ナレーション
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ストーリー
相手の痛みを知る、もしくは喜びをわかちあうという意味での共感は、人と人とがコミュニケーションする上での基盤といってもいいものです。また、大自然の美しい景色や素晴らしい芸術に触れたときに僕たちの心が揺さぶられるのは、僕らが「モノ」や「コト」に感応、あるいは共感する力を持っているからです。(本文より) 精神科医名越康文メルマガ「生きるための対話(dialogue)」はこちらから→http://yakan-hiko.com/nakoshi.html
著者: 名越 康文
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街場の成熟論
- 著者: 内田 樹
- ナレーター: 梶原 信也
- 再生時間: 8 時間 56 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
非常識で、冷笑的な人々が増えたこの国でウクライナ戦争、陰謀論、ポスト真実の時代、公共財の私物化、バワークラシー、ハラスメント……
著者: 内田 樹
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生きづらさについて考える
- 著者: 内田 樹
- ナレーター: 浅木 俊之
- 再生時間: 8 時間 3 分
- 完全版
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
「自分が機嫌よくいられる場所」を見つけよう「最悪の時代」を生き抜くためのウチダ流哲学
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本は良いけどナレーションが下手
- 投稿者: カー 日付: 2024/10/21
著者: 内田 樹