『自然知能』のカバーアート

自然知能

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自然知能

著者: 外山 滋比古
ナレーター: 加藤 ルイ
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このコンテンツについて

人間は生まれながらにして自然知能を持っている。
昔、昔、そのまた昔から、自然知能は名もなく放置されてきたのである。そのため人間は進化がおくれた。そういうことを考える人もなかった。人工知能があらわれてようやく、自然知能が存在しなくてはいけない、ということがわかるようになった。
それにもかかわらず、自然知能ということばもない。本書が書名にこれを掲げたのは冒険であるかもしれない。
【目次】
01 〝自然知能〟が泣いている
02 生まれながら
03 人工知能
04 生得的能力
05 気配察知
06 リズム
07 計算力
08 経験知
09 マイナスがプラス
10 愉快力
11 忘却力
12 嗅覚
13 味覚
14 手のはたらき
15 口のきき方
16 聞き分け
17 しゃべる
18 歩く©Shigehiko Toyama 2023 (P)2023 Audible, Inc.
人類学

自然知能に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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あくまでもエッセイであることを忘れてはいけない

著者の本には大いなる気付きをもらい、自分の考え方に対する影響も大きいことを踏まえた上であえていうなら、本書は狭まった視点によるものであると言わざるを得ない。
間違っている!とまでは言えないものの、そこまで断言してはあかんでしょうという感想だ。


少なくもあり巷間にも広く取り沙汰される限られた事例に基づいた記述は、言葉は悪いが「偏見に満ちた老人の戯言」にしか聞こえない。
全体の文章には「主語」がなく、何に対した苦言なのかもわからない。
苦言を呈するばかりでその解決に至る考え方は示されない。

エッセイであるからには全体としての論理展開に欠けるのはやむを得ないとしても、「言っていることがさっきと違う!」と感じられる箇所も散見された。

期待を込めて聴き始めただけに、残念さも増してしまった。

世の中を考えるきっかけにはなるだろうけれども…。

最後にどうしても著者に反論したいことがある。「人工知能があるなら自然知能を考えるべき」という点を本書の中心に据えられているが、あくまでも人間の「知能」があってそれと区別するための「人工」知能であると思う。
その知能を「自然知能」と名付けてしまうのは、かえって「人間の知能」を貶めている気がしてならない。

「浅はかだね」と天にいる著者から笑われてしまうかもしれないが。

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人にもともと備わった能力

本来備わっている能力について、昔からの言い伝えや知恵も絡めて語るのが新鮮。90を超えた外山滋比古さんが、晩年何を感じていたのか知るのは興味深い。人工知能が人間の能力を拡張し、新しい未来を作るものとしてたくさん語られる中、本来、人が持っている能力を知ることも、人工知能について知ることと同じように大切と感じた。

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筆者が死んだ後も、新しい本を聞けた。

外山先生の本が好きでよく読んでました。恥ずかしながら年齢を知らず、もっと何年も前に他界しているものと思ってました。この本で2020年まで生きていたと知り、今更寂しくなっています。
内容…あんまり覚えてないです笑すいません。しかし外山先生ならではの納得感がありました。
外山先生の本が好きな方ならわかって頂けるはずです。

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自然と天然、人工と人造とはを考える様になった

「短くて広くて浅くて口語」は、「長くて狭くて深くて文語」を忘れさせてくれる

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サラッと聴ける

誰もが生まれながらに持っている自然能力を外山氏の視点から深掘り。
コンピュータ、人工知能など遠く及ばない我々人類の素晴らしさを気づかせていただきました。

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人工知能への危機感

人工知能の進歩が目覚ましいからこそ、人の本来持つ知能の可能性に着目する今。外山滋比古最晩年に中途で執筆が止まったものを娘さんが幻冬舎から没後に出版。人が知能を人工的に作ることをしているから、ヒトの知能を神様がどのようにデザインしたのかがわかってきたのかもしれない。

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90代の社会のみえかた

老人のオハコの繰返し話のようで、あまり耳新しい事は無いように思いました。聞き続けるのは努力がいるなあ、と思っていたら、90代の時に書かれた遺稿を、お嬢さんが出版されたんですね。あとがきで、老人の繰り言めいた部分もあり出版するか迷ったが、何か感じる部分も有れば、、、と踏み切ったそうです。大学生の私語とか、街を歩く人の様子とか、定点観測の期間がとても長いから、視座が私とは違う、その点がおもしろいと思いました。

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