蟹工船
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ナレーター:
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那波 一寿
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著者:
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小林 多喜二
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平安時代、京・山科で起こった殺人事件。検非違使が取り調べて得た目撃者、関係者の証言、そして犯人と言い張る多襄(たじょう)丸の自白で事件は一見明らかになったかに見えたが、被害者の妻の告白に至って事態は一転、さらに被害者である夫が死霊として告白した内容は……?あまりに著名な作品を、演出は水城雄がてがけ、朗読は俳優・唐沢龍之介が自身の役者経験を生かして振幅大きく演劇的に表現。朗読を超えた朗読といえる表現は、声だけで聞き手の脳裏に映像を描き出します。 「文芸朗読作品制作の アイ文庫の情報はhttp://ibunko.com/にて」
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著者: 川端 康成
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小林多喜二による昭和初期のプロレタリア文学の代表作の音声ドラマ化。蟹工船とは、戦前にカムチャツカ半島沖海域で行われた北洋漁業で使用される、加工設備を備えた大型船。蟹工船には航海法は適用されず、危険な老朽船が改造して投入された。また労働法規も適用されなかった。そのため貧困層から募集した出稼ぎ労働者に対する非人道的な酷使がまかり通っていた。情け知らずの監督は労働者は劣悪で過酷な労働環境の中、暴力・虐待・過労や病気で次々と倒れてゆく。昨今のブラックな職場、パワハラが横行する社会状況は、歴史は繰り返すという言葉通りだ。先人が苦労して獲得した権利も、獲得した側が無自覚になればなし崩しになることを、意識させてくれる作品といえる。
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上品な蟹工船
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舞台は戦時下の東京。ある日、伊沢は帰宅してみると、押入れの中に、隣家に暮らす白痴の女が隠れていることに気づく。そして困惑しつつもその白痴の女を自分の家に囲うことに…。迫り来る米軍機。空襲。どのような状況下にあっても、人は生きていくかぎり、孤独と肉欲の螺旋から逃れることはできない。人は他者と真の意味で理解し合うことはできるのか?爆撃により炎に包まれる街。その中を白痴の女とともに逃げまわる。女を置いて立去ることもできたが、それすらも面倒く感じる。人が物を捨てるには、たとえば紙屑を捨てるにしても、捨てるだけの張合いと潔癖ぐらいはあるだろう。白痴の女に対し、微塵の愛情もなかったし、未練もなかったが、捨てるだけの張合いもなかった…。たとえば女を捨ててみても、どこかの場所に何か希望があるのだろうか。何をたよりに生きるのだろうか…。 人は、なんと愚かで、そしてなんともの悲しい生き物なのか。しかし、それでも人は生きていかねばならない。 ※ 本作品は発表時の未熟な時代背景から、今日の社会では一般的でなく、不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品のオリジナル性を最大限に尊重し、なるべく当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。
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上品な蟹工船
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我が国も通って来た道
朗読が非常に良い。訛りのあるセリフが秀逸で、語り口調は昭和を感じさせる無骨で渋い感じが良かった。物語の世界観にあっている。
内容は衝撃的だった。高度成長が始まった時の、人が使い捨ての物の様に、人権の無い様が描かれている。我が国も通ってきた道なんだなと思うと感謝と申し訳ない気持ちで一杯になる。
なぜ蟹工船が舞台であるか、なるほど、そこには激しい人権侵害と搾取が起きやすい構造があった。
社会主義、共産党、あるいはその類が破綻したのは言うまでもなく、実は、エリート層が搾取し、貧富の差が激しくなる仕組みでもあった。しかし、当時は一定の役割を果たしたのではないか。小林多喜二のような信念の人が、文学を通じ、命をかけて、世の中を良い方向に引っ張ってくれたのではないか・・。歴史に残るわけだ。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- びび
- 2022/02/17