『野村證券第2事業法人部』のカバーアート

野村證券第2事業法人部

(講談社+α文庫)

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野村證券第2事業法人部

著者: 横尾 宣政
ナレーター: 白川 周作
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「ノルマ証券」と言われた厳しい社風ながら、一時は経常利益でトヨタを抜いた全盛期の野村證券。そのなかで著者は新人トップの成績を上げ、後の社長・田淵義久氏に抜擢され、第二事業法人部へ。待っていたのはアクの強い先輩たち。彼らとぶつかりながら、出世していった著者は、やがて退社、独立。ところが、その後、オリンパス巨額粉飾決算事件で「飛ばしの指南役」として逮捕されてしまう。野村時代と事件のすべてを実名で書く。

©横尾 宣政 (P)2018 Audible, Inc.
ビジネス・キャリア 資産・金融

野村證券第2事業法人部に寄せられたリスナーの声

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証券会社の実態を真面目に語るのが良い

この本は、巷で言われてるように前半はバブル時代の証券会社の実態が、後半はオリンパス事件の(筆者から見た)真相が描かれてます。
バブル時代の空気感が良くも悪くも味わえる良書なのですが、この方がやった滅茶苦茶な行為(代書屋に毛筆で手紙を書かせて自分が書いたことにして持っていく、後輩に「お前の給料は全額職場で配れ」と言う、どうせ損をするのだから沢山カネ持ってるひとを損させるのが私の誠意だ)が、上手な朗読のお陰で何を言っても気持ちがこもって正しく聞こえてしまい、正しく思ってしまう自分に笑えてくる、という感じで面白かったです。こんな楽しみ方をするのは私くらいなんでしょうけど。

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ガロン

前半は野村の社風、後半はオリンパス事件で内容が違うがとてもおもしろかった。

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登場人物みんな悪人

実名で出てくる人物の99%が悪人で自己中。
散々顧客を嵌めてきた著者が顧客に嵌められた物語。悪に強い人は善にも強くなれる。その才能を市井の人が役立つことに向けて欲しいが、db営業で弁護士フィーを払っている人には投信を勧めないと言っているようでは望み薄

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歴史を創るのは、常に今この瞬間を生きる者。

我々は司法の腐った時代に生きている。警察も腐敗しており、この事実を知る一般人は多少居るもののまだ少数派。多数決の民主主義社会でこの現状を改善するのは至難。根の深い問題を抱えた国家に生きる貴方、audibleを愛する聡明で知的なそこの貴方に、この作品を推薦します。現実を知り、事態を改善しうる一計を案じてみませんか。

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型破りで強引、でも知的

オリンパスの粉飾に関わったとされる著者の、野村證券時代からの自伝的な本です。

前半は、なんでもあり、と言った感じの型破りな野村證券時代からの話で、ぶっ飛んだ昔の日本を感じます。

中盤から後半にかけて段々とオリンパスとの関わりが出てきます。この頃から、知的な戦略を感じる生き方にシフトしていき、変わった魅力を感じます。

著者の無罪か有罪かは置いておいて、読み物として引き込まれる話の作り方は、飽きさせない作りでした。

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証券会社=詐欺集団まがい

事実無根の罪を認めさせようとする検察への抵抗に関心があったが、前半の筆者の野村證券時代の武勇伝(?)に辟易し、途中で聞くのをやめた。

筆者は、自分が野村證券のエースであったことを誇らしげに語るが、証券会社の雄の売り上げの秘訣とは、要するに、利益の出ない金融商品を知識がない人間に売りつけることだ。

玄関に全国紙に表示が出ている家は避け、地方紙の表示を出ている家を狙う(=自分達に都合の悪い情報を持ってなさそうな人間を狙い撃ち)、損が出た時には、その報告が顧客に届かないように郵便物を不正に奪って破り捨てるなどの違法行為に手を染めていたなど、呆れるしかないような話を自慢気に延々と続けられうんざりした。

ようするに野村證券のエースっていうのは弱者を食い物にしてのし上がったっていうことですよね?

なお、上のエピソードは筆者が若い頃、金沢支店にいた頃の話で、かなり昔のこと、だから今の野村證券はさすがにそんなことはやってないのかもしれませんが、いずれにせよ、他人の財産を掠め取るようことを自慢げにひけらかすように筆者の人間性には問題があるのではと思わざるを得ません。

金沢時代のところで聞くのをやめたので、その先については評価できませんし、肝心の検察との部分は面白いのかもしれない。

でも、自分として、こんな人格的に好ましいと思えない人物の体験談をそれ以上聞く気になれなかったし、検察に酷い目に遭わされたのも因果応報ではとすら思う。

最初は星一つにしようかと思ったが、証券会社がどれほどひどいところかしることはできたので、星2つとする。

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