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ナレーター:
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西村 健志
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著者:
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夢野 久作
このコンテンツについて
<内容紹介>
ある青年が急患でやってきた。ドクトル、オルデスネル、パーポンの三人は顔を上げた。
その青年は嘔吐をしており、その形相はサタンの死に顔やメデューサの首かと思うほど。奇声を発したかと思うとすぐさま吐き気に襲われて、おびただしい騒音を立てる始末。青年の額からは滝のような汗が確認できる。
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大評判の「名無し児裁判」についてドクトルは知らなかった。青年は裁判所でしかも法廷で顎を外したのだ。
なぜ、青年は顎を外してしまったのか。誰もが想像しなかったその理由とは?
<夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。
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ストーリー
あなたは近頃、この浦塩(ウラジオストク)の町で評判になっている、風来坊のキチガイ紳士が、私だという事をチットモ御存じなかったのですね。ハハア。ナルホド。それじゃそうお思いになるのも無理はありません。 泥棒市に売れ残っていた旧式のボロ礼服を着ている男が、貴下のような立派な日本の軍人さんを、スウェツランスカヤ(浦塩の銀座通り)のまん中で捕まえて、こんなレストランへ引っぱり込んで、ダシヌケに、「私の運命を決めて下さい」などと、お願いするのですからね。キチガイだと思われても仕方がありませんね。 お笑いになると困りますが、私はこう見えても生抜きのモスコー育ちで、旧ロシアの貴族の血を享けている人間なのです。 そうして現在では、ロマノフ王家の末路に関する「死後の恋」という極めて不可思議な神秘作用に自分の運命を押えつけられて、夜もオチオチ眠られぬくらい悩まされ続けておりますので… 実は只今からそのお話をきいて頂いて、あなたの御判断を願おうと思っているのですが。勿論それは極めて真剣な、且つ歴史的に重大なお話なのですが…。 少々前置が長くなりますが、註文が参ります間、御辛棒下さいませんか…ハラショ…。 一見四十過ぎに見間違えるボロ礼服を来た若者ワーシカ・コルニコフは、 ...
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効果音と音楽
- 投稿者: Coffee 日付: 2022/07/05
著者: 夢野 久作