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星の子

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星の子

著者: 今村 夏子
ナレーター: 相田 さやか
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このコンテンツについて

林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込み、その信仰が家族の形をゆがめていく。野間文芸新人賞を受賞し本屋大賞にもノミネートされた、芥川賞作家のもうひとつの代表作。©今村夏子/朝日新聞出版 (P)2020 Audible, Inc. 現代文学

星の子に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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尻切れとんぼ……?

え、終わり?!って感じでした。

家族の物語なんだけど、もちろんミステリみたいに決着をつけるものじゃないかもですが、もう少し先まで知りたかったです。
お姉ちゃんがどうなったかとか、宗教にのめり込んだ挙げ句、家計ギリギリっぽい両親の末路的なものとか。

対談も読みましたが、私はミナミ先生が宗教にふれるまでは『嫌な奴』だとは思いませんでした。
むしろちぃちゃんが好きになってしまう典型的なモテイケ男で、そのイケ男が『カッパ』の正体を知ってから豹変するさま、その後、似顔絵が〇〇になってしまうと言う崖から突然に落とされる衝撃がとても面白く感じました。

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宗教には大御所がいるから嫌だ

信者の人々は、長年に渡り何も疑いもせずありがたいと思い続けられるような、善良な人しかいないのだと思います。価値観の違いでしょう。
そうゆう人の家庭の物語で、主人公はいつまでも親離れできず、それが愛なのか共依存なのかわからない。
せっかくそこから救い出してくれようとする親戚のおじさんまでいるのに‥他の世界に羽ばたいてすばらしいものを見つける事ができなくてとても歯がゆい感じが残ります。

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小川洋子さんとの対談まで聞いて。

初今村さん。独特の世界観と聞いていました。が、ちひろ主観に立つといつの間にかこの世界が当たり前になるような不思議な感覚。南先生の対応や合宿のゲスト参加者はむしろ普通の人。だけどこの世界ではものすごく悪に見える。まわりの人がやさしい。おじさんとか従兄とか学校の友達とか。
小川洋子さんとの対談で腑に落ちるところがたくさんありました。対談まで聞いてほしいです。初オーディブルでもあり、ナレーションの質が高くて驚きました。

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不思議と暗くない

宗教にのめり込む両親の娘の視点でおはなしがすすむ。特異な環境でさぞかし苦労するだろうと思われるが不思議とそう暗くなかった。
ナレーションの女の子の役のときの声が幼く、無邪気さを感じさせる読み方が大いに関係しているとも思われるが同級生とのかかわり合いもほほえましささえ感じ、クスリとするところもあったりして楽しんで聞きました。

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あ~、こうなんだ

両親が新興宗教にはまってしまった、子供の立場。
あ~こんな感じなんだ、と、実感かな?
身近な人、宗教に係わる人、そんな人々に接しながらも、ちーちゃんは、その間でどちらに傾くでもなく、実は飄々と生きているのかな?と、思った。
現実にこの立場の方もそうなのか?
ちーちゃんが、そんな風に中3まで生きられたのは、ご両親の育て方も良かったから、と思う。
知りきれトンボ的なラスト、私たちに、このような立場の人々について、もっと考えて、というメッセージ、と受けとめました。
私は、お父さんが高校まで遠い、の台詞から、叔父さんのお家に託そう、と思いました。

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まさかの結末

宗教一家の物語で色々なラストを想像していたのですが、まさかの終わり方でした 一般人からの視点とは真逆からの見え方をどう捉えるかは聞き手次第で感想はバラついたものになるのも納得でした
かなりの方が書いてますが、小川洋子さんとの対談まで是非聞いてもらいたいです そこで知る気付きがより一層作品の深みを増してくれます
あとナレーションが最高なので是非聞いてみてほしいです

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精神世界,マインドコントロールの一端を見た思い

この子が将来どうなるかを考えてしまうと,寂しい気がします。親として,親ばかと片付けられない問題かと思います。入り口で信じるともう後戻りできない,案外誰でも落ち入る出来事かと感じました。

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引き込まれて聞いたが、ラストが物足りない

会話メインでストーリーを進め、情景を聞き手(読み手)にありありと思い浮かべさせる作者の力量がすごい。公園でジャージを着たお父さんとお母さんが頭に水を掛け合うシーンなど、平和で静かで不気味なことこの上ない。面白くて引きこまれて聞いたが、ラストで「はい、あとはアナタの好きなように自由に想像してね。どうせ現実なんて、大したこと起きないんだから」と、放うり出された気になった。ミステリーでないのだから、結末を明示する必要はないのだが、賛否両論のあるラストであってもきっちり落とし前をつけてほしかった。

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ちひろだけが、大好きな両親を信じた

映画はまだ観ていませんが、映画のコピー「ちひろだけが、大好きな両親を信じた」がこの話の本質だなと思いました。

ちひろは宗教を信じているのではなく、好きな人が信じているものを信じていたいだけであって、でもずっとこのままではいられないような予感も残る切ないラストシーンでした。

ナレーションの読み分けがすごく良かったです。

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映画を観て良かったので

オーディブルで拝聴しました。

わたし自身宗教に入っていますが、
宗教批判の話ではなく
家族についての話だったので
まったく嫌悪感無く読めました。

自分に敵意を向けてくる人間や理解ある友人、宗教団体内での交流等、そうそう、こんな感じ、って
俯瞰しながら少し笑いつつ読める部分も。

最後の対談で、今村さんの作品は
「会話の後ろの風景(描いてない部分)まで
読み取れる作風」というのに
大いに頷きました。

細かく描写するのはセンスがない、とかいう意味では決してありません。
伝える、伝えない部分の比率って
どうしてその作品や作者が好きなのかという
好みの根底に通じる話なのかなと気づかされました。

わたしは今村さんの作品に初めて触れましたが、とても心に残るいい作品でしたので、他の本も読んでみたいです。

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