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正欲

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正欲

著者: 朝井 リョウ
ナレーター: 岡井 カツノリ, 高口 幸子, 三木美, 宮本 淳, 吉野 貴大, 小島 史裕
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このコンテンツについて

第19回 本屋大賞ノミネート!
【第34回柴田錬三郎賞受賞作】


あってはならない感情なんて、この世にない。
それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。

息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。

しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、
ひどく不都合なものだった――。

「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな」

これは共感を呼ぶ傑作か?
目を背けたくなる問題作か?

作家生活10周年記念作品・黒版。
あなたの想像力の外側を行く、気迫の書下ろし長篇。

©朝井リョウ/新潮社 (P)2022 Audible, Inc.
大衆小説 現代文学

Audible制作部より

「ONLY FROM audible」とは、Audibleのみが提供・販売するデジタル音声作品です(オリジナル作品や、独自ナレーション作品等)。
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最も関連性の高い
ひとりの女性ナレーターの役を演じる声がとにかく不快でした。ストーリーは面白い。

ナレーターが

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誰がどんな性的志向を持とうが気持ち悪いとは思わないので、登場人物の苦しみに終始違和感がありイライラして仕方なかったが、最後まで聴いたら、多様性について真摯に向き合う作者の思いが伝わってきて温かい気持ちになった。誰が何を好きでも構わない。多数派でも少数派でも自分や自分の大事な人に実害を加える人は排除したいしそうでなければ特に気にならない、多くの人はそうなんじゃないかと思う。私自身は、多数派だろうが少数派だろうが関係なく人それぞれ苦しみはあると思うので、自分の苦しみだけに没入し被害者ぶる人には苛立ちを感じ距離を置きたいと考えるタイプ。だから、若い作者が、そんな面倒な人にも温かい眼差しをもっていることを頼もしく感じ、最後まで聴いてよかった、と思いました。
ナレーションはどの人も聴きやすく、とてもよかったです。

朝井リョウさんは優しい

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ナノレベルの少数派という存在を通して多様性というワードの信ぴょう性や、理解できない存在=加害者と決めつけて排除しているのではないかが問われています。ダイバーシティをはじめ現代に飛び交う耳触りの良い言葉に、みんなせーので自己満足してんじゃないの?実際わたしはその通り、当事者の認識なく深く考えていませんでした。

八重子と大也の生々しいやりとり、生きる執念を手放しかけた佳道の葛藤。LGBTの枠からも外れてどう他者と関われば良いのかが見出せない。一方で子を持つ親ならば幼児性愛者は悪魔でしかない。
この葛藤は個性や趣向のみならず、主義主張や民族、宗教色々なことに当てはまるのではないでしょうか。
実はテーマが広く、私の顔まで重力に負けました。

全く知らない世界がすぐ隣にある。

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グサグサ刺してくるセリフが多かったです。マイノリティ当事者としては、なかなか言語化できない部分をこれだけ言葉に出来る作者の下調べ、努力、労力が垣間見えてとても敬服に値する作品と感じました。
自分は諸橋くんに共感で、いいから放っておいて欲しい、と思いがちな一方で消えない承認欲求を抱えてなんとも人間ってめんどくさいなぁと感じています。もう1回聞こうかな…

どれだけ俯瞰して物事を見たとて、所詮人間の認知の範囲

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多様性。「それぞれ違うみんなを認めあっていこう」と言う様な意味合いなのかもしれないが、結局のところ多様性=LGBTQのようにカテゴライズされているように感じた。人間では無いものに性的興奮を覚える人たちが居ること。自分にとっては知らない世界がたくさんあり、まさに読む前には戻れなくなった。カテゴライズされた世界からつま弾きにされていることに悩んでいる人たち。どうにかしてこの世界の中で繋がりを持とうと一歩を踏み出した結果、起きてしまったことが不憫でならない。話が進んでいくうちに、ステレオタイプな検事や盗み聞きした内容を盛って告げ口し、それを聞いて勝手に炎上して第三者を巻き込むような人間たちって嫌だなと思った。「どう感じるかはあなた次第」それが朝井さんが問いたかった多様性なのかもしれない…

【ネタバレ含む】色々考えさせられた作品

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