『天理教の時間「家族円満」』のカバーアート

天理教の時間「家族円満」

天理教の時間「家族円満」

著者: TENRIKYO
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概要

心のつかい方を見直してみませんか?天理教の教えに基づいた"家族円満"のヒントをお届けします。 スピリチュアリティ
エピソード
  • 地域に「誠」の心を
    2026/02/06
    地域に「誠」の心を                     埼玉県在住  関根 健一 一昨年の春から、地域で「Clean up&Coffee Club」(クリーンアップ・アンド・コーヒークラブ)という新たな活動を始めました。頭文字をとってCCC(シーシーシー)と呼ばれる活動で、コロナ禍になり、人とのつながりが疎遠になってしまったことを憂いた青年が、東京で始めたものです。 活動はシンプルで、簡単に言えば地域のゴミ拾いなのですが、ただ街をきれいにすることだけではなく、地域で友達を作ること、そして地域において「ただ居るだけでいい場」を作ることを目的としています。運営本部は一般社団法人化もしており、やりたいと思った人が気軽に始められるようなサポート体制も出来ていて、今では全国50か所以上で開催されています。 私も東京都内で始まった活動の様子をSNSで知り、ちょうど公民館で行っていた地域交流のイベントがコロナ禍で出来なくなった時期でもあったので、いつか地元でも開催したいと思っていました。 そんな矢先に、知人を通して開催方法や本部担当者への連絡先などを知り、準備を進めることが出来ました。そして、手探りながら地元富士見市の名を冠した、第一回「CCC富士見」の開催に至り、現在、一年半以上続けることが出来ています。 このイベントは親子連れの参加者も多く、子供たちにはいつも助けられています。我れ先にゴミを見つけ、自分の背丈に近い長さのゴミばさみを使い、一生懸命にゴミを拾ってくれる姿は、微笑ましく映ると共に、我々大人たちを勇んだ気持ちにさせてくれます。 そして、ゴミ拾いをしていて気付くのが、タバコの吸い殻の多さです。携帯灰皿が普及して、紙タバコから電子タバコに変える人が増えてきたこともあって、昔ほど落ちてはいないものの、数でいうと他のゴミに比べて圧倒的に多いのが現状です。 CCCの参加者の中には、ほとんど喫煙者がいないこともあり、タバコの吸い殻が落ちていると、「どうしてこんなにタバコの吸い殻が多いんだろう。だからタバコ吸う人って嫌い」と、誰からともなく愚痴がこぼれ始めます。 確かに吸わない人から見れば、タバコは生活に全く必要がないどころか、目の前で吸われれば副流煙が発生し、悪影響さえあるものです。私も昔からタバコが嫌いなので、その気持ちはよく分かります。 そんな会話が耳に入ってきた時に、ふと昔聞いた上級教会の親奥様の言葉が頭の中を過りました。 「教会はね、心のゴミを捨てに来るところなんだよ。でもね、たまにゴミを拾って帰る人がいるの。せっかく教会に運んで来たのに、ゴミを拾って帰っちゃもったいないよね」。 教会でお茶を頂きながら談笑していた時の何気ない一言でしたが、なぜかその言葉が心に残って、今でも一緒に聞いていた妻と時折思い出して話題に上ります。 教会では、おつとめやひのきしんをつとめることで、心の埃を落として帰ります。ですが、たまにせっかく落とした埃を拾うかのように、他人の悪口や不満を垂れ流して帰る人がいるのが残念なんだ、という意味で仰ったのだと記憶しています。 ともすると、周りの人に同調して悪口を言ってしまいそうになる私に、親奥様の言葉がブレーキをかけてくれた気がしました。 私が地元で始めた「CCC」の表向きの目的は、地域に仲間を作ることですが、私自身は心の中で親神様、教祖への感謝を忘れずに「ひのきしん」の精神でゴミ拾いをしています。 自分たちが暮らす街を汚すのは、もちろん褒められた行為ではありませんが、ゴミを捨てた人を責める前に、こうしてゴミを拾えるのも親神様のご守護によって身体が動かせるからであることを実感します。参加者に天理教の教えを具体的に説くわけではありませんが、やがては皆さんに、私の行いを通して「成程」と思ってもらえるように心がけています。 神様のお言葉に、「成程の者成程の人というは、常に誠一つの理で自由(じゅうよう)という」とあります。 「誠」を辞書で調べると、「言葉や行いに作りごとがない。真実の心」と出てきます。一方、大正時代に宮森与三郎(...
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  • をやの代り
    2026/01/30
    をやの代り                      千葉県在住  中臺 眞治 今から四年前のある日、市役所から電話がかかってきました。 「60代の男性を一人、今日から数日でいいので天理教さんで預かってもらえませんか? 一人にすると自殺してしまう可能性が高くて…。入院させてあげたいんですが、それにはどうしても時間がかかるんです」とのこと。  私は「大丈夫ですよ。どうぞ連れてきてください」と答え、その方が来るのを待ちました。 40分ほどして、市役所の職員さんがその方を連れて来られました。早速部屋までご案内したのですが、その方は部屋の前までは来たものの、一向に中に入ろうとしませんでした。 私と職員さんが「どうぞどうぞ」と言っても、首を何度も横に振りながら、「ダメだ。自分は悪い人間なんだ!死ぬべきなんだ!」と繰り返すばかりで、私たちも戸惑ってしまいました。 「大丈夫ですよ。何も気にしないでください」と何度伝えても首を横に振るばかり。そんなやり取りを20分ほど繰り返していました。 罪悪感や自己嫌悪の感情に心が支配され、あきらかに心を病んでしまっている様子でした。どうしたら良いのだろうかと途方に暮れていたその時、当時4歳だった娘が近づいてきました。 そして、その男性の横に立ち、顔を見上げながらゆっくりと穏やかな声で、「おじさん、ここはね、神様がいるところだから、大丈夫だよ」と言ったのです。すると男性は「うん」と大きくうなずいて、部屋の中へと入っていきました。その光景を見た市役所の職員さんは、娘に「そうだよね。ここには神様がいるもんね」と笑顔で言ってくれたのでした。 その日の夜、妻に一連の出来事を話すと、「え?それ、まこちゃんが言ったの?」と驚き、ぽろぽろ泣きながら娘に近づいて、たっぷりたっぷり褒めていました。後日、男性は無事に入院することができ、市役所の職員さんもとても喜んで下さいました。 この出来事から4年が経ち、娘は8歳になりました。つい先日の話になるのですが、学校から帰ってくるなりその日の出来事を聞かせてくれました。 「先生がね、蜂に2回刺されたんだって。でもね、大丈夫だったんだって。何でだろうね?って聞くからね、それはね、神様がたすけてくれているんだよって教えてあげたんだ」とのこと。  私はその言葉を聞いてとてもあたたかい気持ちになり、「それはとても大切なことを教えてあげたね。お父さん嬉しいよ」と伝えました。  今後、子供たちがどんな大人に育っていくか、どんな運命を辿っていくかは私には分かりません。しかし、どうであったとしても、自分の人生をしっかり受け止め、前向きに生きていってほしいと願っています。そして、そのための支えとして、信仰を伝えていきたいと考えています。  時々夫婦で、「どうしたら子供たちに信仰が伝わっていくのだろうか?」と話し合うことがあります。8歳と6歳の子供たちに「おつとめの時間だよー」と声をかけても、「今は遊んでるからムリー」と返される始末。なかなか先は長いなと感じています。  子育てについて、天理教では「をやの代りをするのや」(M21.7.7)と教えて下さっています。ここでいう「をや」とは神様のことであり、「をやの代りをするのや」とは、子育ては神様の代わりをさせて頂くものであるということを意味しています。  人間世界を創造し、今も絶えずご守護をお与え下さっている神様の代わりとは、何とも身の引き締まる思いがします。それは、子育てを通して、私たち夫婦が神様の大きな親心にどれだけ近づいていけるのかが問われているということです。そう考えると、親としての自分をとても未熟に感じてしまいます。  少し話は変わるのですが、私はこれまでの人生で「親孝行」や「親孝心」という言葉を意識して生活したことはほとんどありません。両親のことを思い浮かべた時、感謝や尊敬という感情が自然と湧いてくるからです。  なぜ、今、自分がそのように思えているのか。それは、両親が神様の大きな親心に近づく努力を日々積み重ねていたからであり、どんな...
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  • 気が付かないまま、守られている
    2026/01/23
    気が付かないまま、守られている 東京都在住  松村 登美和 先日、インターネットを見ていると、「生活定点」という名前の生活意識調査が目に留まりました。国内の大手広告代理店の研究所が二年に一度行っている調査で、2024年の調査結果が発表されていました。 質問の一つに、「あなたは幸せですか?」という問いがあり、その回答に「幸せ」と答えた人が73.5%、「不幸せ」と答えた人が5.3%、「どちらともいえない」と答えた人が21.2%という結果でした。それを見て、私は「幸せ」と答えた人が思ったより多いなと感じ、なんとなくホッとしました。 続いて関連質問を見ていくと、「あなたが欲しいものは何ですか? 三つまで回答してください」というものがありました。 これに対する答えの上位3つは、「お金」が61.8%、「健康」が47.1%、「安定した暮らし」が41.7%。これについては、やはりお金を求める人が多いよな、と思ったのが率直な感想でした。 ちなみに余談ですが、私は現在60歳です。この調査では年代別の集計もされているのですが、「欲しいもの」に対する60代の回答の1位は、「お金」ではなく「若さ」でした。ここは実に共感を覚えるところでした。 さて、「欲しいもの」の1位、2位が「お金、健康」、3位が「安定した暮らし」という結果を見て、しみじみ思ったことがあります。それは、お金があり、体が健康であっても、「暮らしが安定している」こととイコールではない、ということです。 私は30年近く天理教の教会長を務めていますが、この間、多くの人と出会ってきました。その中には、お金は持っているけれども、暮らしが安定しているとは感じていない人、身体に疾患があっても、暮らしはしっかり安定している人など、様々な人がいます。要は、自分の心のあり方、物事の受け止め方によって、暮らしが安定するかどうかが決まってくる、そのように感じます。 その「暮らしが安定する物事の受け止め方」を身につけることが出来るのが、天理教の信仰の有り難いところです。 少し紹介したいと思いますが、天理教の神様は、天理王命(てんりおうのみこと)というお名前で、親しみを込めて私たちは「親神様」とお呼びしています。 この親神様は、十全の守護を下される神様です。「十全」とは、十分完全ということ。つまり何も欠けることなく完全に、私たち人間や、人間が生きている地上のあらゆることをお守り下されている神様、ということです。 その御守護の具体的な働きを、天理教の教祖「おやさま」は、イメージしやすいように、神様の名前を付けて教えて下さいました。その一つに「くもよみのみこと」という名前のお働きがあります。 「くもよみのみこと。人間身の内の飲み食い出入り、世界では水気上げ下げの守護の理」と教えられています。 飲み食い出入りとは、口から食べて、胃で消化して、腸で栄養を吸収し、血液に乗せて体の隅々に養分を行き渡らせ、お尻から不要物を排泄する。つまり、消化器系や循環器系の働きのことです。 水気上げ下げとは、空から雨が降り、地面に浸み込んで、土の中の養分もろとも稲や野菜が吸収し、育つ。そして水分は蒸発して空に上がり、雲となり、また雨が降る。そうした地球環境の循環の御守護のことです。親神様はそのように、私たちが普段あまり意識をしていない中で、確実に私たちを生かし、守って下さっているのです。 以前、とあるご婦人に、この親神様の御守護の話をしました。するとその方が「なるほど、よく分かります」と仰いました。天理教のことは全くご存知ない方だったので、「どうして分かるんですか?」と逆に聞き返しました。 そのご婦人が言うには、一年前に息子さんが結婚をした。ところが奥さんになった方は食が細く、体も細い。ご婦人は心配して、お嫁さんに「無理をしてでも食べなさい」と促して、食事の量を増やしました。 すると、ふっくら健康そうに見える体になったのに、ある日突然体調を崩し、倒れてしまった。診察を受けると、「お母さんも結果を一緒に聞いてください」と同席を求められました。悪い病気かと思...
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