エピソード

  • ウォームアップ〜呼吸法にできる5つのこと〜
    2025/10/24

    ウォームアップは、準備運動を意味する。たとえばスポーツの練習や試合に向けて、最適な状態を作り出す目的で行なわれる。楽器演奏や歌唱においても、パフォーマンスレベルを上げるためにウォームアップは重視される。


    一般にウォームアップは、全身の血行を改善することで、「冷えて固い」身体を「温かく柔らかい」状態に変化させる。呼吸法と組み合わせて行なうことで、血中へ酸素を積極的に取り入れることもできる。


    身体状態が変わることは、心理にも影響を及ぼす。活力、やる気、闘気を高める効果が期待できる。身体的ウォームアップは、心理的ウォームアップにもなるのだ。


    心身を温める「ウォームアップ」に加えて、明晰な判断力を導く「クリアアップ」、ゆるぎない自信をもたらす「スティルアップ」を合わせて行なうことで、さらにレベルの高い準備が整う。呼吸法はそれらをつなぐ強力な手段となる。


    本書『ウォームアップ〜呼吸法にできる5つのこと〜』では、呼吸学校で紹介している5つの基本ワークを、上記の「3アップ」と関連付けながら解説してゆく。


    1.チャイルドタイム(心身を落ち着ける)2.ショルダリング(肩まわりをほぐす)3.フィッシュスイム(背骨まわりをほぐす)4.ボトミング(骨盤底筋群をめざめさせる)5.ヒフミフヒ(呼吸筋群をめざめさせる)


    また、アップ効果を高める以下2つの上級ワークについても説明する。

    6.SOシフト(主客転倒による運動の高度化)7.MOT(呼吸筋群を強化する)


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    18 分
  • ベルツ博士が驚愕した日本人の超人的体力
    2025/10/24

    明治時代以前の日本人の驚異的な体力について考察します。それはおもに伝統的な日本の低タンパク・低脂肪・高炭水化物の食事によるものではないかと論じています。


    特に、ドイツ人医師エルヴィン・フォン・ベルツによる人力車夫の食生活と体力に関する実験がくわしく紹介されており、西洋の肉食中心の栄養学が日本人には適さないという彼の結論が強調されています。


    しかし明治政府はベルツの研究結果よりも西洋の栄養学を採用し、「富国強兵」の一環として食生活の欧米化を推進したと指摘されています。この西洋中心の食生活への移行が、かつての日本人の強靭な体力を失わせた要因であると示唆しています。


    ※沢庵をツァワヤン、絵空事をエクラジと誤読していますのでご注意ください。

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    18 分
  • ロハスの核心を探る
    2025/10/22
    米国の3つの価値観層:伝統派、モダン派、カルチュラル・クリエイティブスの特徴に関する報告書本報告書は、LOHAS(Lifestyles Of Health And Sustainability)という概念の源流である、米国の価値観に関する調査研究を解説するものである。この概念は、米国の社会学者ポール・レイと心理学者シェリー・アンダーソンが著書『The Cultural Creatives』(カルチュラル・クリエイティブス)の中で提唱した。彼らは10年以上にわたり15万人を対象とした調査を実施し、その結果から米国社会には主に3つの価値観に基づく層が存在することを発見した。それは「伝統派(Traditionalists)」「モダン派(Modernists)」、そして「カルチュラル・クリエイティブス(Cultural Creatives)=生活創造者」である。LOHASとは、調査当時、米国成人の26%を占めたカルチュラル・クリエイティブスのライフスタイルを指す言葉である。本報告書では、これら3つの層が持つ、それぞれに異なる価値観と特徴について詳述する。ただし、これらはあくまで抽出された「モデル」であり、実際の個人はこれらの価値観を様々な割合で組み合わせた、より複雑な世界観を持つと理解する必要がある。1. 伝統派 (Traditionalists) の特徴1.1. 社会的・道徳的価値観 (Social and Moral Values)この層の価値観は、厳格な家父長制と伝統的な道徳規範に深く根差している。• 家父長が家族を支配するべきだと考える。• フェミニズムを嫌う。• 男女はそれぞれ伝統的な役割を全うすべきだと信じている。• ポルノグラフィ、10代のセックス、婚外交渉、人工中絶の禁止を求める。1.2. コミュニティと国家観 (Community and National Views)所属意識と愛国心が、彼らのアイデンティティの中核を形成している。• 家族、教会、地域社会への所属を重視する。• 男性は軍隊に入隊し、自国に誇りを持つべきだと考える。• 外国人に対しては排他的な姿勢をとる。1.3. ライフスタイルと信条 (Lifestyle and Beliefs)彼らの信条は、宗教的教義と伝統的な生活様式への強いこだわりを特徴とする。• 人生におけるすべての導きは聖書にあると信じている。• 大都市や郊外よりも、田舎や小さな町での暮らしの方が道徳的であると考える。• 不道徳な行為を制約することは、市民の自由よりも重要であると見なす。• 武装する自由を重要視する。2. モダン派 (Modernists) の特徴2.1. 中核的価値観と世界観 (Core Values and Worldview)モダン派の世界観は、物質主義、実利主義、そして科学技術への絶対的な信頼によって定義される。• 物質主義を信奉する。• 自己実現や内面的・精神的な生活には無関心である。• 利他的な考え方や理想主義を持たない。• 理想主義ではない。• 人間関係を重視しない。• 政治に対しては冷笑的(シニカル)な態度をとる。• 科学と技術が真実であると信じている。• 人間の肉体やほとんどの組織は、機械のようなものだと捉える。2.2. 経済・キャリア観 (Economic and Career Views)モダン派の成功観は、金銭的な富とキャリア上の地位を絶対的な指標とする、明確な階層志向に基づいている。• 人生において成功を最も優先する。• 目標に向かって成功の階段を上ることに集中する。• 多くの金銭を所有し、「時は金なり」を信条とする。• 経済的および技術的な進歩を重視する。• 大企業や政府が最善の判断を知っていると信頼する。• 富裕であることを尊敬し、重視するのは正しいことだと考える。• 大きいことはいいことだと考える。• 目標を設定することは重要で効果的だと信じている。2.3. ライフスタイルと問題解決 (Lifestyle and Problem-Solving)彼らのライフスタイルは効率性、外見、そして合理的な分析を最優先する。• 身なりを重視し、スタイリッシュで最新のトレンドを追い求める。• 効率とスピードを最優先する。• 問題解決の最善の方法は分析であると信じている。• 地域住民、田舎の人々、伝統、ニューエイジ、宗教といった価値観を否定する。• メディアが提供する娯楽を好む。3. ロハス派=カルチュラル・クリエイティブス (LOHAS / Cultural Creatives) の特徴3.1. 中核的価値観と世界観 (Core Values and Worldview)この層の...
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    7 分
  • 風と凪〜呼吸による意識デザイン〜
    2025/10/20

    意識はデザインできる。しかし意識は見えないし、触れることもできない。とらえどころのない意識なるものを、どうやってデザインするのか。


    人類は意識というテーマに向き合い、そのアプローチをさまざまな形で記録に残してきた。ヨーガ、禅、気功、瞑想、哲学、宗教、生物学、医学、心理学など、各分野で表現に違いはあるものの、意識には構造があり、操作が可能であることがわかる。


    ここでは「意識」と呼んでいるが、同様のものを表現する言葉はたくさん存在する。心、精神、意思、意志、意図、思考、想像、空想、思い、考え、思想、思惟、観念、構想、アイデア、印象、感じ、気分、記憶、イメージ、フィーリング、メンタル、主観、感情、感動、情動、認識、自覚、知覚、感覚などなど。


    さらに、意識、前意識、無意識、顕在意識、潜在意識、超意識、中心意識、周辺意識、上意識、下意識、末那識、阿頼耶識、現象的意識、メタ認知、コスト意識、プロ意識など、多種多様な分類や用語が存在する。


    分野によって、文脈によって、あるいは個人の言語センスによって、それらは独自の意味とニュアンスを持つ。本書ではそれらの総称を「意識」と呼んでいる。そして意識を自身の計画に基づいて望みの形状、運動、質感などに導くことを「デザイン」と表現している。


    意識デザインはきわめて大きなテーマであり、一度にすべてを語り尽くすことはできない。ここでは、呼吸法との関係において、意識の状態(ステイト)をどのように調整するかについて、可能な限り論理的に解説することを試みた。

    ※外垂芯吊(がいすいしんちょう)をソトスイシンツリなどと誤読していますのでご注意ください。


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    6 分
  • 水と呼吸の王国〜身体はテーマパーク〜
    2025/10/16

    私たちは、水と呼吸で生きている。生命維持に大切なものは何かと問われれば、筆頭に来るのは呼吸であり、2番目が水である。動物はもとより植物も、水と呼吸なくして生きることは不可能だ。


    私が呼吸法を学び始めたきっかけは、トランペット奏者のメイナード・ファーガソンである。1990年代初め、私は音楽プロモーターとしてファーガソン楽団と一緒に日本ツアーをしていた。

    ある日の公演前、夕食を終えたメイナードが、私に向かってこう言った。「地球上に暮らす人類の95%が正しい呼吸をしていない。私が歳をとってからもこうして元気でツアーができるのは、インドのヨーギに習った呼吸法のおかげさ」と。


    当時のメイナードは60代前半だったから、それほど高齢とは言えない。しかし彼の言葉は、30代になったばかりの私にとって印象深く、呼吸法に強く興味を覚えた。


    それから私の呼吸法研究が始まった。道場に入門し、セミナーへ通い、書籍やビデオを通じて、ヨーガ、気功、運動科学などさまざまな呼吸法を学んだ。その多くにおいて出会ったキーワードが「水」である。液体としての身体を感じろ、水になれ、と。こうして私の関心は、「水」と「呼吸」に向かい始めた。


    2000年頃から、友人・知人らとともに呼吸法勉強会を始め、メソッドには「ウォーター&ブレス」と名付けた。その日本語名が「水の呼吸」というわけだ。


    水の呼吸シリーズ各書籍では、個々のワークや考え方について解説している。いわば各論である。しかし本書『水と呼吸の王国〜身体はテーマパーク〜』においては、「水の呼吸」の全体像を描き出してみたい。


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    6 分
  • パートナーシップで目標を達成しよう
    2025/10/16

    SDGsNo.17「パートナーシップで目標を達成しよう」をテーマとして、高校生が自分たちの将来構想を授業で発表します。


    その基礎資料としてスパイラログのシミュレーションを用います。授業で披露するプレゼンテーション用の動画を作成しました。


    ⚫︎フルテキストを読む

    https://www.wpjapan.com/SDGsNo.17_PDF.pdf


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    8 分
  • 平和と公正をすべての人に
    2025/10/16

    SDGsNo.16「平和と公正をすべての人に」をテーマとして、高校生が自分たちの将来構想を授業で発表します。


    その基礎資料としてスパイラログのシミュレーションを用います。授業で披露するプレゼンテーション用の動画を作成しました。


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    https://www.wpjapan.com/SDGsNo.16_PDF.pdf

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    11 分
  • 入眠呼吸〜20分の良質な休息〜
    2025/10/15

    現代社会のストレスからか、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などを覚える人は少なくないという。それらの「睡眠障害」に対して、良質な睡眠を得るさまざまな方法が研究されている。


    コーネル大学の社会心理学者ジェイムズ・マースによって提唱された「パワーナップ」は、15〜30分程度の仮眠である。時間あたりの効用を最大化する睡眠法とされる。これは一日に必要な睡眠時間を分割して取る多相睡眠であり、睡眠不足を補う効果があるとか。


    呼吸法もまた睡眠と深く関わっている。スムーズに眠りへ誘う導入法として有名なものに、アリゾナ大学のアンドルー・ワイルが提唱した「4-7-8呼吸法」がある。


    水の呼吸では、「水の質感」を用いて熟眠へ誘導する呼吸プログラムが用意されている。本書においては仮眠を素材として、高品質かつ効果的な入眠法について考察してみたい。


    ※「力み」をチカラミと誤読している箇所がありますのでご注意ください。


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    7 分