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サマリー
あらすじ・解説
この番組は、TCK(帰国生)の就職や仕事を選ぶ際のヒント集としてお届けします。元TCK経営者・社会人10年以上の先輩に、日本における「仕事」の選び方や多文化経験の活かし方をお聴きしています。 【本日のゲスト】 映像作家 / 相川 はづき さん 【元TCK(Third Culture Kids):相川 はづきさんのお話】 “映像の仕事は、「いま」を生きている感じがする!” はづきさんは、日本・札幌生まれ。3歳で米NY州ブロンクスに引越されます。3-7歳の約4年間、異文化体験をされた元TCKです。80年代のNYは安全ではなく、ピザ屋の銃弾の痕など、ビジュアルとしての記憶が残っていると話されています。日本に小2で帰国した当時、日本語の理解は出来るものの、話すことがままならない状態でした。アメリカンスクールが近所にあったことが縁となり、ご両親の教育方針のもと、アメリカンスクールに中学卒業まで通われます。その後、高校・大学は日本で、大学院はバイオメディカルジャーナリズムのプログラムを選択され、NYで進学卒業されています。 はづきさんの職業は、NYで医学論文を扱う出版社よりスタートします。日本の大学生時代、TV会社でインターンを経験されたことから、日本で就職するよりも、アメリカの会社で働く経験を得たいと思われたそうです。ご自身の価値観として大事にされている2点、「若い人のアイディアが届くか」「女性の声が響くか」を大事にされ、これらを基準として自分の方向性を考えたと振り返られています。結果、アメリカでは男女の差は日本のようには大きく感じられなったと言います。30代に入る頃、やはり、映像のお仕事を追及したいと“好き”を体現され、現在は映像作家として起業されています。 “TCKとして、これから成し遂げたいことは何ですか?"というTCKであれば頭をかすめる根源的な問いも質問させていただきました。「日本人である自分は、日本を誇りに思いたい。シャイな日本は海外でプッシュする力が足りないこともある。日本の良いところを世界に知ってもらうために、自分なりに貢献できる映像作品を創っていきたい。」と大きな目標も語っていただきました。 若いTCKへのメッセージとして、「TCKは自分にしかない視点を持っていると思う。この点においては、TCKは映像作家に向いていると思う。自分の声を持っていること大事にしていほしい」とお言葉もいただいています。若いTCKの皆さんに参考になると思います。是非お楽しみください! 【配信者】 社)育ちネット多文化CROSS 代表・臨床心理士 初田美紀子