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サマリー
あらすじ・解説
タイトルだけ聞き、生物学の本だと思いきや、じつは荒廃したグローバル資本主義下でのサヴァイバルガイドとして楽しめるこちら。鈍器本への誘い!
今回の感謝本:アナ・チン『マツタケ─不確定な時代を生きる術』(みすず書房)
【今回のトピック】442Pの中型鈍器/英題は「The mushroom at the End of the World」=世界の終わりのマッシュルーム/安心安定の知識の泉・みすず書房/京大初のマツタケ学/著者はフェミニズムと環境人類学を牽引する文化人類学者/森林には資本主義下の課題が全部現れる/「マツタケ、深いんすよ!」/学際的で多声的な書かれ方/荒れ地でないと育たない/量産・安定供給不可/輸入先はコロラド州の森/採集者は移民としてやってきたミェン族/楽しみとしての採集/「汚染されたダイバーシティ」の誇り/爆心地から最初に生えてきたのがマツタケ/珍重するのは日本人だけ/贈与としての食品/マツタケから学ぶ荒廃した資本主義下のサバイブ術/意外な里山批判/写真と文体のかっこよさ/マルジェラのきのこパーカー/マツタケをモチーフとしたポストグローバル資本主義論/幸せになる偶然性のあり方/結末に抗って/書籍の本質的なよろこびは鈍器本にあり/プルースト『失われた時を求めて』どの訳で読むか
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