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サマリー
あらすじ・解説
日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞 金融・市場ユニット、市場グループの大竹啓史です。
今回のテーマは「住宅ローン、これから借りるなら」です。これまで低水準で推移してきた住宅ローンの金利がじわりと上がり始めました。日銀が超金融緩和政策を見直し、2024年7月、25年1月と政策金利を引き上げたためです。特に今は新規に借りる人の約8割が変動型を利用していますが、これは短期金利に連動し、短期金利は政策金利に大きく左右されます。従ってこれまでのように「金利は低下する」「ほとんど上がらない」ことを前提に借りるのは避けた方が良さそうです。
住宅ローンを組む時、かつては頭金を物件価格の2割程度を用意するのがセオリーとされてきました。ただ足元では「頭金ゼロ」で物件購入に必要な資金の全てを借りたり、諸費用も含めて借りたりする人が増えています。まだ低金利のため、毎月の支払額が多少増えても払えるといった発想があること、中古物件価格が上昇基調にあり、仮に家を売ってもローンが残る心配が小さいことなどが理由です。
ただ低金利が今後も続くとは言い切れず、中古マンションの価格も東京23区以外は既に頭打ちになっています。こうしたことから番組では、住宅ローンの専門家の間では少なくとも自己資金ゼロで家を買うのは避けたいという見方が増えていることや、頭金と金利優遇の関係などを解説しました。
番組後半のコーナー「My favorite〜私の推し活」では、脚本家の三谷幸喜さんの映画監督第一作「ラヂオの時間」を取り上げました。深夜のラジオスタジオで生ドラマを放送する直前、プロデューサーが主演女優の小さなわがままを受け入れたことをきっかけに、ストーリーの矛盾が次々と発生。出演者やスタッフがつじつま合わせに必死になりながら生放送は進む、という筋書きです。大竹はこの映画を推す理由として、「様々な事情に振り回されたり、自分の力が足らずに思うような結果が出なかったりすることは日々の仕事や生活でよくあるが、それでもひたむきに取り組むことが大切だというメッセージが受け取れる」と説明しました。映画で具体的にどんな矛盾、困難が発生するかも説明すると、REINAさんは「すごく気になります! どう切り抜けたかをぜひ見てみたいと思います」と応じていました。
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