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サマリー
あらすじ・解説
※簡易録音のため低音質です。ご了承ください。 2024年9月29日に開催されたイベント「食べる場所の空間論~食堂車からフードコートまで」速水健朗×澁川祐子×原武史 のPart2です。 ======= 速水健朗です。 今回は、政治と空間についての研究者である原武史さん、戦前戦後の日本の食について執筆する澁川祐子さんをお招きして、食と空間をテーマに話をします。家での食事、レストランや食堂での外食など様々ありますが、主に考えたいのは、手っ取り早く食事を済ますための「(仮)」の食事空間です。 僕が最近関心を持っているのは、フードトラックとフードコートです。丸の内の中通りは、お昼時になると複数のフードトラックが現れ、エスニック料理の屋台村のようになります。モールや百貨店、駅の商業施設などのフードコートやイートインスペースは、買い物のついでに利用する簡易的な食事スペースですが、最近は町中華やメキシコ料理の有名店が軒を連ね、もはや「仮の」食事場所とは言えないレベルに達しています。一方、昔ながらの駅そばにも変化があります。いつしか券売機が置かれるようになり、それがデジタルの液晶パネルになり、最近は無人駅そばも登場しています。 これらの場所は、現代人の多忙化とともに発展したもので、オフィス街、百貨店、ショッピングモール、駅など公共性の高い空間に置かれているという共通点があります。原武史さんには、駅そばについての著書『鉄道旅へ行ってきます』(関川夏央、酒井順子との共著)があり、ぜひ、ほぼ失われた文化である「食堂車」という場所の歴史や考察も伺いたいと思います。澁川祐子さんの近刊『味なニッポン戦後史』は、世相と味の関係について触れたもので、食の空間(ハードウェア)の変遷についてだけでなく、"ソフトウェア"である食そのものについても聞いてみたいと思います。 Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices
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