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一九八四年〔新訳版〕

著者: ジョージ オーウェル, 高橋 和久
ナレーター: 松木 伸仁
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あらすじ・解説

〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する超全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは、真理省記録局で歴史の改竄に従事していた。彼は奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、伝説的な裏切り者による反政府地下活動に惹かれるようになる。世界文学に燦然たる足跡を残す傑作の新訳版。

©NINETEEN EIGHTY-FOUR by George Orwell (P)2019 Audible, Inc.

一九八四年〔新訳版〕に寄せられたリスナーの声

総合評価
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    49
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ナレーション
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ストーリー
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賢い人の考えた最強の監視社会

本当に詰んでる監視社会を考えて出来た話だと感じた。

こんなに上手くいくことは現実的では無いし人間はこんなに賢くないだろうなと思ったが、世界観と考え方がとても面白かった。

でもやっぱりそうはならんやろ感ある。

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日本も

人ごとではない。海外のことを知らなければ絶対主義に陥りやすい。情報コントロールはどこにでもある。

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読破の自信ない人におすすめ

知り合いに薦められた本だったが
よく聞くあらすじだけで暗く落ち込む話という印象で読破する自信がなく手をつけれなかった。
それでも関心はあったのでaudibleで見つけて即購入。

ナレーションがとても聴きやすく、セリフの声色の変化もあり面白かった。
暗い内容の部分には顔を歪めつつも、勝手にどんどん流れるので無事完読。

内容に関してはすごく難しくまとめるのが難しい。全体主義国家の恐ろしさと、この話を1949年に書き上げた作者は一体どんな人生を歩んでこのストーリーをまとめあげたのだろうと思う。

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怖い

ホラーより怖い。人間社会って、なんだろう。残虐な社会構成になりうる危険。恐ろしいばかり。

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想像すると今もありえる

こんな国は今もあるんじゃないかと想像しました。信念が打ち砕かれていく描写生々しかったです。読んで良かったです。

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雷に撃たれた!

なんだろう、1984年を遥かに過ぎてもまったく古くない。ある意味、今読むべきという気もするが、人間は何も変わらないということかもしれない。

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古典ならではの良さと、わかりにくさと

刊行が1948年、その当時の未来である1984年が描かれた本書ですが
2019年現在からするとずっと過去です、その辺の面白みが楽しめる本だと思います

新訳版になってかなり解りやすくなりましたが
それでもやっぱりちょっと解りにくい本ではありますね
映画などにもなっているので、そちらで筋書きを理解してから本書を読むとより楽しめると思います
色んな作品等に影響を与えてる古典ですしね

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考えうる最悪の未来

オーディブルでないと最後まで聞けなかったかもしれないが、本でも読み直したい。
ここまで過激でないにしても、監視社会や歴史の捏造など、現代の世界でも似たような事は既に起きていると思う。 
言語を減らすことで、思考の幅を狭くする、言葉の意味を変えることで、戦争=平和となり、隷従=自由となってしまい、それを疑う思考力も奪われてしまう。
権力という圧倒的な力の恐ろしさを改めて思い知らされた。
最後の最後で抵抗して欲しいという願いも虚しく、後味の悪さと言ったらなかった。
こんな世の中にならない様に、自由と平和と愛の意味を正しく後世に伝えていかなければと思った。

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ディストピア小説の金字塔

膨大な付録資料からもわかる通り奥の深い設定に基づく世界観。ハッピーエンドなどとは縁遠い作品ですが聞き応えは十分にありました。

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ウィンストンと同い年!

ウィンストンとちょうど同い年になって改めてオーディオで再読したこととなった。最初に読んだ時は20代半ばごろだったが、「拷問の様子を描きたいだけ」の偏執的作品ぐらいの印象が残っただけだった。ところが、39まで生き延びてから読むと、ほとんどすべて自分が一度ならず考えたことだったし、今現在似たような状況もあり得るのではないかと驚いた。これは一度読んだ時の記憶が潜在的に作用した結果だろうか?例えば、ニュースピークの開発が人々を限定すること、ビッグブラザーは存在しないが存在すること、世界は勝ち負けのない戦争によって永続すること(サスティナブルウォー)。これは、長い世代を経たら、そうなる可能性はある。現在の私たちだからそんなのは間違っていると言い得るが、何世代もあとその何世代もあとには?物語の初めのウィンストンは、私たちに近いのでまるでそれが物語の世界を打破する希望のように感じさせる。そうやって読み進めるかもしれない。でも、最後の結末は予想通りやってきて、オブライエンはブラザー同盟なんかではない。例えそうであっても、それが何か希望であるわけでもない。いや、そもそも何が希望なのか?ウィンストンは病気を発症させていた。これは、太宰治の「人間失格」のような病人を描いたもので、最後にはそれが正常に治療され、人類の永続に貢献するという希望につながったのだ。今現在の私たちが考える希望や人間性を消滅させなければ、人類は滅亡するのだ。これは技術革新や情報化がいかに進もうが同じこと。

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