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wisの高樹のぶ子(1)「湖底の森」「午後のメロン」
- ナレーター: wis
- 再生時間: 1 時間 33 分
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あらすじ・解説
現代小説の名手、高樹のぶ子の短編の名作を2編。「午後のメロン」では、母の死をきっかけに雪子の遠い記憶が蘇る。初恋だった担任の先生、校庭での事故、治療、薬、先生の訪問――。 遠い“午後の記憶”が、一本のネッカチーフに手繰り寄せられて行く・・・。
「湖底の森」は、母久美を拒絶できない自分を葬るように然別湖の旅館の主になった吉岡が主人公。火山の噴火に堰き止められ特別な進化を遂げた湖には、今も深い「湖底の森」が広がる。海に帰れなくなったオショロコマと、吉岡。その湖に生きる宿命(さだめ)とは…。
【朗読】wis
※透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。
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椅子が届いて数日後、すっかり満足した「私」のところに、一通のダイレクトメールが届く……。時空を超えて官能の世界へと誘う怪しげな赤がとりわけ印象に残る佳編。
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本作の“主役”は、作家が生まれた頃から慣れ親しみ、今も所有している一つの火鉢。日露戦争で中国大陸に出兵した祖父が入手したらしい有田焼の火鉢は、姿形を変えぬまま、およそ百年を生き抜いてきた。火鉢には、江戸時代の旅人たちが描かれていた。現在の山口県防府市で地主の惣領として生まれながら祖父は学問を志して東京へ出て、大学を卒業すると、徒歩で郷里に帰ったという。祖父は、火鉢に描かれた旅人に興趣を覚えたのではないか? 不動の火鉢に、作家は有為転変の来歴を与え、「旅する火鉢」に想いを馳せる。
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語り手にとってトマトは、男たちとの交際の記憶を幼時に齧った折の青ぐささと共に甦らせる不思議な存在だ。学生時代、初めてキスし、交わった男は農業大学の研究生。アステカ族が住む地域でトマトの原種を育成研究するため、「私」のもとを去り、メキシコへ渡った。一個のトマトをベッドに残して……。
南米アンデス山脈原産のトマトは、大航海時代にイタリア半島にもたらされたが、毒性が恐れられ、当初は観賞用だったとされる。「黄金の果実」を巡って、作家の奇想が冴えわたる作品。
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私が高樹のぶ子作品に魅せられるきっかけになった作品
とにかく素晴らしい。話の内容的には、仄暗いおどろおどろしい雰囲気の作品かもしれませんが、非常に優れた作品です。続けて3回聴きました。
ナレーションも始め少しくどいかな?と思いましたが作品世界に合っていると思います。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
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