エピソード

  • エピソード96: 45歳男性 呼吸困難
    2024/12/28

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    45歳の男性.労作時の息切れ,全身倦怠感を主訴に来院した.5年前からサイクリングで遠出をすると息切れを自覚していた.徐々により軽い労作で症状が出現するようになり,半年前からは15分程度の通勤でも息切れが出現し,駅の階段を一気に昇れないこともあった.会社の健診では,以前から心雑音を指摘されていたが精査は行っていない.家族歴に特記すべきことはない.意識は清明.体温36.0℃.脈拍88/分,整.血圧124/72mmHg.呼吸数16/分.SpO2 95%(room air).呼吸音に異常を認めない.Levine 4/6の収縮期雑音を聴取する.心電図では左室高電位,心室期外収縮の3連発を認めた.心エコー検査では左室拡張末期径は60mm,左室駆出率は40%であり,大動脈弁は二尖弁と判断された.連続波ドプラ法による測定では大動脈弁最大血流速度は5.0m/秒であり,大動脈弁口面積は0.65cm2と推定された.
    適切な対応はどれか.

    • a 大動脈弁置換術
    • b 植込み型除細動器の植込み
    • c トレッドミル運動負荷心電図
    • d 治療せずに半年後に心エコー検査
    • e ヒト心房利尿ペプチド〈hANP〉投与
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    28 分
  • エピソード95: カテーテルアプレーション、ハンドブックの紹介
    2024/12/07

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    62歳の女性.息切れと全身倦怠感を主訴に来院した.7日前に発作性心房細動に対してカテーテルアブレーションが施行されており,3日前に退院していた.退院翌日に息切れと全身倦怠感が出現し,症状が徐々に増悪するため受診した.意識は清明.体温36.2℃.脈拍112/分,整.血圧88/72mmHg.血圧は吸気時に収縮期血圧が18mmHg低下する.呼吸数18/分.SpO2 95%(room air).呼吸音に異常を認めない.心音は微弱だが雑音は聴取しない.頸静脈は怒張している.血液所見:赤血球462万,Hb 13.2g/dL,Ht 39%,白血球9,700,血小板39万.血液生化学所見:尿素窒素44mg/dL,クレアチニン1.7mg/dL,Na 141mEq/L,K 4.2mEq/L,Cl 110mEq/L.

    最も考えられる病態はどれか.

    a 後腹膜血腫

    b 心室中隔穿孔

    c 肺血栓塞栓症

    d 心タンポナーデ

    e 完全房室ブロック


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    30 分
  • エピソード94: 卵巣癌切除部分、病院実習でのお役立ちアイテム
    2024/11/30

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    55 歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。か月前に腹部膨満感が出現し徐々に増悪してきた。身長 154 cm、体重 63 kg。体温 36.7 ℃。脈拍 92/分、整。

    血圧 136/86 mmHg。下腹部に径 10 cm の腫瘤を触知する。圧痛を認めない。卵巣癌を疑い手術を施行した。肉眼的に腹腔内播種はなく腹水も認めなかった。術中迅速病理検査で右卵巣原発の類内膜腺癌と診断された。

    摘出する必要がないのはどれか。


    a 大 網

    b 小 網

    c 子 宮

    d 卵 巣

    e 卵 管

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    27 分
  • エピソード93: 頭部事故、転倒への対応
    2024/11/23

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    25歳の男性.バイクを運転中に転倒した.事故後数分間は呼びかけに応じなかったが,その後意識は清明となった.頭部X線写真で左側頭骨に線状骨折を認めた.受傷3時間後に強い頭痛を訴え,嘔吐し,次第に呼びかけに応じなくなった.

    最も可能性の高いのはどれか.

    a 急性硬膜外血腫

    b 急性硬膜下血腫

    c 外傷性くも膜下出血

    d 外傷性脳内出血

    e 脳挫傷

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    37 分
  • エピソード92: 胸痛の原因の推論
    2024/11/16

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    胸痛の原因を推論する際の考え方として正しいのはどれか.2つ選べ.

    a 多量の冷汗を伴う胸痛は緊急性が高い.

    b 吸気時に増強する胸痛は冠動脈疾患の可能性が高い.

    c 胸痛部位に圧痛を示す場合は冠動脈疾患の可能性が低い.

    d 夕方に胸痛を訴える場合は冠攣縮性狭心症の可能性が高い.

    e ニトログリセリン錠を舌下投与後1時間で胸痛が軽快しはじめる場合は労作性狭心症の可能性が高い.

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    31 分
  • エピソード91: 早期胃癌の内視鏡治療
    2024/11/09

    早期胃癌の内視鏡治療の適応決定に影響しないのはどれか.

    a 部位

    b 深達度

    c 組織型

    d 潰瘍形成

    e リンパ節転移


    105G15

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    13 分
  • 心をカタラーゼ エピソード2
    2024/11/02

    産業医・精神科医Drフジモトと産業医業界、精神科領域についてお話しです!

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    46 分
  • エピソード90: 胸部不快感、病院実習開始
    2024/10/26

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    20歳の男性。胸部不快感と呼吸困難を主訴に来院した。これまでに何度か胸部不快感を自覚したが、医療機関を受診していなかった。昨日から呼吸困難が出現し、持続しているため受診した。既往歴に特記すべきことはない。家族歴は父親が20歳台で脳静脈洞血栓症を発症。意識は清明。体温36.2℃。脈拍96/分、整。血圧104/68mmHg。呼吸数24/分。SpO2 94%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に軽度の浮腫を認める。血液所見:赤血球450万、Hb 14.5g/dL、Ht 42%、白血球6,200(好中球62%、好酸球1%、単球5%、リンパ球32%)、血小板22万、PT-INR 1.0(基準0.9~1.1)、活性化部分トロンボプラスチン時間〈APTT〉30秒(基準対照32.2)、血漿フィブリノゲン288mg/dL(基準186~355)、Dダイマー10μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:総ビリルビン1.1mg/dL、LD 208U/L(基準124~222)、尿素窒素22mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL。CRP 0.3mg/dL。胸部エックス線写真で異常を認めない。

    直ちに行う検査で適切なのはどれか。


    a 気管支鏡検査

    b 呼吸機能検査

    c 頸部超音波検査

    d 胸部~下肢造影CT

    e 足関節上腕血圧比〈ABI〉

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    22 分