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アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? ; これからの経済と女性の話

著者: カトリーン・マルサル, 高橋 璃子
ナレーター: 北方 李奈
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あらすじ・解説

アダム・スミスが研究に勤しむ間、身の周りの世話をしたのは誰! ? 女性不在で欠陥だらけの経済神話を終わらせ、新たな社会を志向する、スウェーデン発、21世紀の経済本。
格差、環境問題、少子化―現代社会の諸問題を解決する糸口は、経済学そのものを問い直すことにあった。20カ国語で翻訳、アトウッド、クリアド=ペレス称賛。ガーディアン、ニューヨーク・タイムズ等各紙誌絶賛。

★各紙誌で大絶賛! ★
知的で痛快、スラスラ読める経済とお金と女性の本――
マーガレット・アトウッド(作家、ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』原作者。Twitterより)

経済学にまったく新しい光を当てる。挑戦的で、目がひらかれる一冊――
ウィル・ハットン(オックスフォード大学ハートフォードカレッジ学長)

古典派経済学とその現代版の欠陥を明らかにし、市場という祭壇に人類の目的すべてを従わせようとする宗教的熱意のありさまを暴きだす。ウィットと怒りを織り交ぜ、経済人がいかに作られてきたかを描く、パワフルでおもしろい物語――プロスペクト誌

仕事とは、生産性とは、価値とは。これまでの考え方に挑む本格的な考察――バフラー誌

アダム・スミス、ケインズ、フロイト、シカゴ学派、ローレンス・サマーズらのあいだを縦横無尽に駆けめぐる。思慮深くも軽快な語り口で著者が指摘するのは、経済学の真ん中にぽっかり開いた、利己心や市場でカバーできない大きな穴だ。本書はある意味でベティ・フリーダン『新しい女性の創造』にも匹敵するほど画期的な一冊と言えるだろう――ボストン・グローブ紙

「食事をどうやって手に入れるか?」この経済学の古典的問題に、スウェーデンのジャーナリストが独自の切り口で挑む。資本主義というシステムの誕生にまで遡り、経済人という概念がもはや世の中に合わないのではないかと分析。ユーモアを交えた読みやすい筆致で、経済とジェンダーの交わりをしっかりと考察する。答えを提示するよりも、問うことを促してくれる――ライブラリー・ジャーナル誌

切れ味鋭い文体、豊富な実例とポップカルチャーへの言及。経済学なのにとっつきやすく、非常にリーダブル。重要な一冊だ――ポップ・マターズ誌

【もくじ】
プロローグ 経済と女性の話をしよう
第1章 アダム・スミスの食事を作ったのは誰か
第2章 ロビンソン・クルーソーはなぜ経済学のヒーローなのか
第3章 女性はどうして男性より収入が低いのか
第4章 経済成長の果実はどこに消えたのか
第5章 私たちは競争する自由が欲しかったのか
第6章 ウォール街はいつからカジノになったのか
第7章 金融市場は何を悪魔に差しだしたのか
第8章 経済人とはいったい誰だったのか
第9章 金の卵を産むガチョウを殺すのは誰か
第10章 ナイチンゲールはなぜお金の問題を語ったか
第11章 格差社会はどのように仕組まれてきたか
第12章 「自分への投資」は人間を何に変えるのか
第13章 個人主義は何を私たちの体から奪ったか
第14章 経済人はなぜ「女らしさ」に依存するのか
第15章 経済の神話にどうして女性が出てこないのか
第16章 私たちはどうすれば苦しみから解放されるのか
エピローグ 経済人にさよならを言おう
©2021 Katrine Marçal / Rico Takahashi, Japanese translation published by KAWADE SHOBO SHINSHA Ltd. Publishers (P)2022 Audible, Inc.

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? ; これからの経済と女性の話に寄せられたリスナーの声

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男性に手にとって欲しい

きっと読むのは圧倒的に今一番働き盛りで、ワークライフバランスの悩みの耐えない女性でしょうが、男性や年配者に読んで欲しい。私が若い時もこの手の議論はあったけれど、結局社会はちっとも良くなっていない。それは経済モデルに問題があったのでは無いか?という作者の指摘は一考の価値があります。

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女性の悩みは世界共通

男性向けにデザインされた社会の中で、女性は経済学で言う生産性がない存在。
家事労働は報酬を得られないから生産性がない。価値が認められる報酬を得られる労働は、歴史的に男性が総取りしてきた。
働けるならどうぞ、と男性社会の歯車の中に放り込まれて、果たして平等と言えるのか。女性活躍で求められる女性像は、男性器がついた女性なのか。

自身が女性として母親として働きながら抱えていた違和感は間違っていなかったし、起こるべくして起こったものだとわかりました。
まさに気持ちを代弁されるような内容もありました。
仕事も家事も育児も全部やらなくちゃという使命感に駆られている女性にもぜひ聴いていただきたいです。

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