ヒダテン!ボイスドラマ

著者: Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
  • サマリー

  • 飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!
    Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
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あらすじ・解説

飛騨高山を舞台にした珠玉のボイスドラマをお届けします。コミュニティFM Hit's FM(Hida Takayama Tele FM) で放送中の人気ラジオ番組! ヒダテン!のCV声優10名 が入れ替わりパーソナリティを務める「Hit’s Me Up!(ヒッツ・ミー・アップ!)」の中で放送されているボイスドラマです!ボイスドラマを通じて飛騨高山の魅力に触れてみてください! <番組の特徴> ・ 飛騨高山を舞台にしたボイスドラマを多数制作! これまでに100本以上の作品を発表し、地元の魅力を物語として発信 ・ 放送情報   放送局: Hit's FM(Hida Takayama Tele FM)   放送時間:毎週金曜10:30-11:00/毎週土曜13:30-14:00   配信:Spotify、apple(iTune)ミュージック、amazonミュージック、YouTubeミュージック、CastboxなどのPodcastで番組とリンクして配信中! 飛騨高山の美しい風景とアニメ文化をつなぐ、唯一無二のラジオ番組! 「Hit’s Me Up!」を聴けば、新たなエンタメの扉が開きます!
Ks(ケイ)、湯浅一敏、飛騨・高山観光コンベンション協会
エピソード
  • ボイスドラマ「湯上がり美人の郷」
    2025/04/23
    東京の喧騒を離れ、ひとり旅に出た女性がたどり着いたのは、深い山あいに湧き出る奥飛騨温泉郷。その静寂と湯けむりの中で出会った、ひとりの若き女将との偶然の邂逅(かいこう)――『湯上がり美人の郷(さと)』は、都会で傷ついた心が、温泉と人のぬくもりに癒されていく過程を描いた、心洗われるラブストーリーです。高山市奥飛騨温泉郷・上宝地区の新穂高温泉を舞台に、地元の文化や食、そして“はんたいたまご”のようにじんわりと心に沁みる出会いを、繊細な描写とともにお楽しみください。この物語は、「ヒダテン!Hit’s Me Up!」公式サイトをはじめ、Spotify、Amazon、Apple Podcastなど各種配信サービスでお聴きいただけます。また、「小説家になろう」でもテキスト版をご覧いただけます。<『湯上がり美人の郷(さと)』>【ペルソナ】・主人公:シズル(28歳)=東京のグラフィックデザイナー。失恋してふらりと旅に出た(CV:日比野正裕)・若女将:ミオリ(24歳)=新穂高温泉の老舗旅館の娘。つい最近母を亡くして若女将に(CV:小椋美織)【資料/新穂高温泉「新穂高の湯」】https://www.okuhida.or.jp/archives/2204【資料/濃飛バス「バスタ新宿→平湯温泉」】https://www.nouhibus.co.jp/highwaybus/shinjuku/[シーン1:東京・新宿のカフェ】◾️SE:カフェの雑踏「さよなら」「え?」「今までありがとう」「どういうこと?」「じゃあね」別れは突然やってきた。初夏の足音が聞こえ始める頃。新宿のカフェ。2年間付き合ってた彼女は、最後通告をするなり店を出ていった。追いかけることもできずに、頭の中は茫然自失。自動ドアが静かに閉まり、朝の空気がすうっと入り込んでくる。思えば、2年間彼女を待たせ続けていた。なのに、口から出るのは思っているのとは反対の言葉。「将来のこと?そんな未来のこと、考えたこともないよ」本当は迷っていた。自分の仕事で生活をしていけるのか 。でも、彼女にはいつも軽口を叩いていた。私の名前はシズル。池袋のデザイン事務所で働くグラフィックデザイナー。彼女は出版社の編集だった。だった・・?ああ、もう脳内では彼女との関係が“過去形”になっている。他人(ひと)からはよく、”優しい方ですね”なんて言われるけど、それって、褒め言葉じゃないよな。今なら、よくわかる。心の中はひどい天邪鬼だし。彼女なんて、私のこと「ジャック」なんて呼んでからかってた。これから、どうしよう・・・まさか、デートの日、会ったばかりでフラれるなんて、考えてもいなかったから。そういえば、デートの行き先、最近はいつも彼女が考えてたっけ。これか。こういうのが、たまってたんだなあ・・だめだ、負のスパイラルに迷い込んでしまっている。落ち着いて、まず、身の回りのものを見てみよう。いま、持っているのは・・・スマホと・・スマートウォッチと・・ノートパソコン。と、あんまり中身の入っていない・・財布。これで、なにができる?どこへいける?どこへ・・・?冷めたカフェラテをすすりながら、ふと顔をあげると、視線の端に巨大ビジョンのサイネージ。『湯上がり美人の郷(さと)』いいコピーだな。どこだろう・・・奥飛騨温泉郷(きょう)?それって、どこだっけ?高山?岐阜県高山市・・・今日中に着けるのかな・・スマホでサクっと調べてみる。あ、新宿から高速バスが・・・出発は?11時5分。間に合うな・・・[シーン2:平湯温泉バスターミナル】◾️SE:バスターミナルの雑踏「さむっ」奥飛騨って・・標高高いんだな。にしても、平湯温泉まで片道5時間か。距離にして300キロ弱。道中、長かった・・・だって、彼女のこと考えて、全然寝れなかったから。まあ、いいや。時間はたっぷりあったから、どこへ行くかも決めておいたし。奥飛騨温泉郷(きょう)・・じゃなくて、奥飛騨温泉郷(ごう)の新穂高温泉。乗合バスで30分か。ちょうどいい距離感だな。目的は、立ち寄り湯。ポスターのビジュアルがその『新穂高の湯』という温泉だった。露天の岩風呂。ゆったりと湯浴みをする女性の後ろ姿。後ろ姿なのに、湯けむりの向こうで微笑んでいるのが伝...
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    21 分
  • ボイスドラマ「朝日の中で微笑んで」
    2025/04/13
    東京での仕事と子育ての狭間で、限界を感じたひとりの母。偶然手にした一枚の手紙と、一枚の写真に導かれ、彼女は娘とともに飛騨高山・朝日町へと旅立ちます。たどり着いたのは、枝垂れ桜の咲く静かな山里。心と身体をすり減らした都会の日々とは真逆の、ゆるやかであたたかな暮らし。そして、声を出すことができなかった幼い娘が、初めて言葉を発したそのとき——彼女の人生は、もう一度、優しく動き始めます。本作は、飛騨高山を舞台にした地域発信プロジェクト『ヒダテン!Hit’s Me Up!』のボイスドラマ/小説シリーズの一編として、母娘の再生と、薬膳という知恵の物語をお届けします。ヒダテン!朝日よもぎの誕生物語です!(CV:蓬坂えりか)【ストーリー】<『朝日の中で微笑んで』>【ペルソナ】・母:かえで(28歳)=東京の広告会社で働くマーケティングディレクター。子育て中・娘:よもぎ(2歳)=2023年生まれ。生まれつき病弱でアレルギー体質。言葉を話せない【資料/高山市朝日町】https://www.hidaasahi.jp/<よもぎのモノローグとセリフで進行>[シーン1:「大廣古池前」バス停留所】◾️SE:夕暮れのイメージ(巣へ帰る鳥の群れ)どうしてこんなとこまで来てしまったんだろう・・・寒い。幼い娘は私の左足にぎゅっと抱きつく。そっか。私たち、普段着だ。私は薄手のニットにスキニーデニム。ジャケットも春用だから冷たい空気を遮断できない。いわゆるバリキャリスタイル。マザーズリュックだけ浮いてるわ。娘も薄着のまま連れ出しちゃった。ピンクのニット帽に小さなワンピース。子供用リュックが震えている。かわいそうなこと、したな。また母親失格・・ってか。私は、渋谷の広告会社で働くマーケター。得意分野はSNSマーケティングとインフルエンサーマーケティング。Z世代に向けた企画を毎日考えている。ま、私もギリ、Zなんだけどね。で、同時に子育て中。仕事と子育ての両立。・・・って、言うほど簡単じゃない。時間と段取りとストレスと睡眠不足に押しつぶされそうになって、いまココ。午前中、会社を無断欠勤して、新幹線に飛び乗った。小さな封筒をポッケに入れて。それは、大学時代の友達からの手紙。8年前。友達は大学を辞めて実家へ戻っていった。理由は、詳しく聞けなかった。しばらく音沙汰なかったけど昨日、8年ぶりに手紙をもらったんだ。でもなんで、手紙?メールとかでいいじゃない。あ、だめだ。プライベートのメールなんて、全然開いてもないわ。それに、手紙じゃなかったら、私ここに来てないもの。封筒の中には小さなメモ紙が1枚。綺麗な殴り書きで「いいところだから。遊びにこない?」メモは、プリントアウトした写真にクリップ止めしてある。ライトアップされた夜桜の写真。枝垂れ桜かしら。それが手前の水面(みなも)に映って、ゾクっとするほど神秘的。写真の裏に住所が書いてあったからふらっと来てしまった。高山市朝日町浅井。まさか東京からこんなに遠いなんて。寒そうにしてる娘に、私のジャケットをかけて抱っこする。う〜、さむっ。娘は今年で3歳。でもまだ言葉を喋れない。お医者さんは、多分精神的なものだろうって。脳の発達にも異常は見られないから心配しないように。あせらないこと。・・・って言われてもねえ。しかも、アレルギー疾患もあるし、よくお熱も出すし、心配がいっぱい。母としていつも一緒にいてあげなきゃいけないのに。ああ、マーケターって仕事のせい?いや違う、やっぱり自分のせいだ。今日もまた脳内で負のループが回り始める。こんな私なのに、傍目だと、呑気な親子旅行に見えるのかなあ。◾️SE:バスが発車していく午後5時45分。バスは定刻通りに「大廣古池前」に到着した。暮れなずむ時間帯。それでも、客は私たちだけじゃない。女子大生のグループかしら。それも1組だけじゃない。へえ〜、つまりこの桜、彼女たちをつき動かすほどの”映えスポット”ってことね。ネットで調べてわかったんだけど、朝日町って、別名「枝垂れ桜の郷」って言われてるんだ。町のあちこちに枝垂れ桜。淡いピンクに包まれる農村の町...
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    19 分
  • ボイスドラマ「櫻守が見た夢〜儚い春の風」
    2025/04/04
    昭和34年――岐阜県・荘川村は、御母衣(みぼろ)ダムの建設により、湖の底へと沈む運命にありました。その村の一隅、光輪寺に佇む一本の老木「荘川桜(しょうかわざくら)」は、400年の命を生き、村を見守り続けてきた存在でした。本作『櫻守が見た夢 〜儚い春の風〜』は、史実として語り継がれる荘川桜の奇跡の移植を背景に、桜の精「さくら」と、ダム開発の責任者「リョウ」との、時を超えた恋を描いた幻想譚です。出演は声優・岩波あこ。ボイスドラマとして、飛騨高山を舞台にした番組「Hit’s Me Up!」の公式サイトをはじめ、Spotify、Amazon Music、Apple Podcastなど、各種プラットフォームで配信中です。さらに、「小説家になろう」サイトでも物語をお楽しみいただけます。桜の花が風に舞うように、儚くも優しい記憶。あなたの心にも、ほんのひとひら、届きますように(CV:岩波あこ)【ストーリー】[シーン1:1959年11月後半/光輪寺】<さくらのモノローグとセリフで進行>◾️SE:吹雪の音「もうすぐお別れね。400年っていう歳月は、長いようで、実はあっという間だったわ」誰に聴かせるでもなく、静かに囁いた声は、雪に吸い込まれるように消えていく。早雪(そうせつ)。11月に降る雪をこう呼ぶ人もいる。はるか昔より、私はこの桜とともに、ここで暮らしてきた。私は・・・そうだな。櫻守(さくらもり)、とでも言っておこうか。ここは、荘川村の光輪寺(こうりんじ)。寒風の中、江戸彼岸桜の老木は、眠るようにたたずんでいる。老いてなお、春になると見事な花を咲かせるはずだった。だが、それも来年で見納め。いや、工事が早く進めば、春を待たずに、その命は絶たれることになる。この村は、ダムの底に沈むのだ。私は感謝の思いを胸に秘め、目を閉じた。雪混じりの風が頬をかすめる。冷たいはずのその感触が、どこか懐かしくて、優しいものに思えた。1959年、私には最後の冬。頬にあたった雪がゆっくり溶けていく。まるで、桜色の涙を流しているようだった。◾️SE:吹雪の音〜雪の中を歩く足音どのくらい時間が経ったのか、よく覚えていない。どこからか小さな視線を感じていた。いつの間にか風は凪ぎ、しんしんと雪が降る。静寂の中、微かな息遣いが伝わってきた。振り向けば、スーツの上にネイビーの作業用ジャンパーを羽織った男性。足元に積もった雪が、彼の迷いを映すように揺れている。彼の顔は・・・知っている。ダム開発の責任者だ。名前は・・たしか・・リョウ。そうか、確か今日、建設反対派の解散式だったんだな。開発側の人間にしては、嬉しそうな顔には見えないが。リョウは、私と視線が合うと、雪を踏みしめながらこちらへ歩いてくる。私の方を見て、目を見開きながら、”どうして、今まで気づかなかったんだろう”と、つぶやいた。なにを言ってるのかしら。私、雪の日も、雨の日も、いつだってここにいたじゃない。体に降り積もる雪をはらおうともせず、彼は、私と老いた桜をずうっと見つめていた。[シーン2:1960年2月/光輪寺】私とリョウの逢瀬は、それから毎日のように続いた。といっても、一方的に彼が逢いにくるのだけれど。ま、私、出不精だからしょうがないわね。遅い春が、小さな温もりを運んできても、彼は私の元へやってきた。”君を、守りたい”が、彼の口癖だ。直接的な、愛の言葉。何度言われても、醒めることはない。愛おしそうに私を抱きしめるリョウ。ああ、いつまでもこうしていたいけど。彼はまっすぐな瞳で私を見つめ、ため息をつく。そんな、悲しい顔をしないで。いま、この瞬間(とき)を大切にして。私たちは時間の許す限り、逢瀬を重ねていった。[シーン3:1960年4月/光輪寺】新しい年を迎え、住民はひとり、ふたりと村を出ていく。町では桜が落下盛んとなり、眩しい新緑に生まれ変わる頃。私にとって、一年でもっとも輝く季節がやってきた。樹齢400年を越える巨木が、見事な花を咲かせる。人々が太い幹の下に集まり、杯を酌み交わす。去年より人の数は多い。心なしか、今年はみんな、ときどき寂しそうな表情をする。やだなあ。花の命は短いのよ。...
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    12 分

ヒダテン!ボイスドラマに寄せられたリスナーの声

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