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キチガイ地獄
- ナレーター: 西村 健志
- 再生時間: 1 時間 20 分
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あらすじ・解説
<内容紹介>
……やッ……院長さんですか。どうもお邪魔します。
精神状態が回復した「私」は退院するために院長に相談する。事業を聞かないと退院させる訳には行かないという院長。
「私」は事情を一通り話す代わりに、他の人へ漏らさないことを約束する。なぜなら、命に関わる重大な問題だからだ。院長は秘密を漏らしてたら商売にならないと話した。
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次々と話が展開していく中で徐々に「私」という人間が見えてくる。一体「私」とは誰なのだろうか?衝撃の結末とは?
<夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。
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このあいだ打ち砕かれた老職工の頭蓋骨を罵倒する声……
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私は、私の父親が頓死をしたために、無経験のまま、この工場を受け継がせられた……そうしてタッタ今、生れて初めての実地作業を指揮すべく引っぱり出された。
「ナアニ。やって見せる。児戯に類する仕事だ……」と、私は腕を組んだまま悠々と歩き出した。
「ウワッ。タタ大将オッ」という悲鳴に近い絶叫が私の背後に起った……又誰かやられたか……
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――ホントウの悪魔とは、自分を悪魔と思っていない人間を指して云うのである――自分では夢にも気付かないまんまに、他人の幸福や生命をあらゆる残忍な方法で否定しながら、平気の平左で白昼の大道を濶歩して行くものが、ホントウの悪魔でなければならぬ――
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ストーリー
チエ子には奇妙な癖があった。空でも壁でも木の幹でも、様々な場所や物をじっと見つめていると、チエ子にはそこに人の顔が見えた。母親と夜道を歩いていたチエ子は星空を指差して、父親の顔があると言った。それを聞いた母親は、チエ子を気味悪がってあまり可愛がらなくなっていった。その後、長い間航海から帰ってきた父親と二人で、チエ子は活動(活動写真)を見に出かけた。その帰り道、チエ子は夜空を指差して母親の顔があると言ったが、上機嫌だった父親は可愛い子どもの話を微笑ましく聞いていた。しかしチエ子には、母親の顔の隣に父ではない別の人間の顔が見えた…
著者: 夢野 久作
キチガイ地獄に寄せられたリスナーの声
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ストーリー
- Kindleのお客様
- 2023/12/01
リアリティーが無い。
中学の頃、友達が「ドグラマグラ」という小説を持ってきて、「これを読んだ人が頭おかしくなってんて。読んでみようか」。と持ってきた。その時は怖くて読まなかったが、今になって、その著者の小説とはどんなものだろうと思って、聴いてみた。気狂いの人の心理を描いているつもりかも知れないが、現実にはありえない設定。ありえない話。リアリティが無いので全然恐ろしくない。これなら「ドグラマグラ」も大したこと無いかもと思ってしまった。何があり得ないかというと、登場人物のキャラクター。まだ、ゾンビ映画の方が、リアリティーある。
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