『ケーキの切れない非行少年たち』のカバーアート

ケーキの切れない非行少年たち

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ケーキの切れない非行少年たち

著者: 宮口 幸治
ナレーター: 斉藤 マサキ
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本タイトルには付属資料・PDFが用意されています。ご購入後、デスクトップのライブラリー、またはアプリ上の「目次」でご確認ください。(アプリバージョン:Android 2.40以上、iOS 3.11以上)

「すべてがゆがんで見えている」子どもたちの驚くべき実像。

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。

©宮口幸治/新潮社
哲学

ケーキの切れない非行少年たちに寄せられたリスナーの声

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ケーキの切れない非行少年たちを、上手く理解できない私たち

非行少年の犯行は、いわゆる「人間性」といったものが原因とは言い切れず、「認知」や「知能」に問題があり、それを捉え損ねているので矯正も予防も失敗している、という話。その分かりやすい事例がケーキを3分割出来ない、というところに現れている。

本書には指摘されてはいないが、我々読者がケーキを3等分出来るからといって、また犯罪を犯した事が無いからといって、頭がマトモで清く正しい健常者だ、とは言えないことだ。
誰かが馬鹿でも、それが自分の賢さの証明にはならないことだ。
少年犯罪の原因は何か?
どうすれば更生できる?
未然に防ぐにはどうすれば良い?
といった問いに上手く答えられる人がどれほど居るか?

近年、発達障害がようやく注目されて(誤解は多いものの)学校や家庭、少年院で倫理道徳のお説教では無い科学的アプローチが取られるようになり、ようやくこの観点に立つ本が話題に上がるようになったのは大変良い事である。
まだまだ発展途上で世の中に膾炙していくには時間もかかるだろうが、感情的にならず、違った観点を与える本書は一読する価値は十分にある。

紙の本でのレビューでは「編集に問題あり」という意見が散見されていたが、audibleで聞き流した為か、あまり気にはならなかった。

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一冊に分かりやすくまとまっている!

少年院の事例からの理論、対応、トレーニングはとても説得力がある。2.5倍速で聞いても聞き取りやすく、何度も聴いている。ありがとうございます!

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まさに、ウチの子の事です!

著者のあたたかい視線で描かれた非行少年たちの悲しい真実。
まさにウチの発達障害児まんまの描写に、そういう事だったのか!と膝からくず折れました。
勇気と具体的な解決策をいただきました。何度か聞いて血肉にしたいです。そして、実践していきます。
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犯罪者を納税者へ

小2で現れ始める知的障害の兆候の察知と、そういった児童への適切な支援(社会性スキルを系統的に学ばせる)により、非行少年を納税者へ変えていく視点は目から鱗であった。

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マネジメントの観点からも重要

非行少年が持つ対人スキルの低さは単に不真面目ではないということがわかり、聞く力、想像する力の欠如について考えることができました。
また、医学的には問題ないとされている方の中にもそうした問題を抱えている方もいるということで、対人関係の考えが変わりました。

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非行少年の実態

非行に至る要因を深く研究していてとても面白かった。
非行に至るには、成長環境だけでなく、社会との繋がりの有無、脳の腫瘍や機能障害が関係することを知った。

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犯罪被害を減らす為に

なぜ犯罪を犯す人は、短絡的な犯罪を犯してしまうのか今まで不思議だった。
この本によって、犯罪を犯す人は、恵まれない家庭環境や知的障害、発達障害といった問題が背景にあり、後先を考えたり想像力の欠如という問題があることを知った。彼らは小学校低学年の段階ですでに問題行動が現れるが、きちんとした支援が受けられていない。
犯罪被害を減らす為に、このことを多くの人に知ってほしいと思う。

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本質的社会課題の解決

新たな視点
とても価値ある本
子どもと関わるすべての人に読んでもらえるといい
人は社会の宝

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問題の本質に気づかされる一冊

少年たちの非行の裏側に隠れた「認知の歪み」に焦点を当てた内容は、目から鱗の連続だった。非行に走る子供たちを「悪」と片付けるのではなく、その行動の背景にある「見えない問題」を解き明かしていくプロセスが非常に丁寧で、心に刺さるものがあった。

良い点は、複雑なテーマを分かりやすく解説していること。著者の経験を基にした具体的な事例が多く、内容がリアルに響いた。また、少年たちが抱える「問題に気づけない問題」という視点は、これまで見落とされてきた現実を鋭く浮き彫りにしている。

ただ、問題提起に重きを置いているため、解決策の部分はやや物足りなさを感じた。現実的にどのように支援や教育を改善すべきかについて、もう少し踏み込んでほしかったところだ。また、テーマが重いため、聴く人によっては辛く感じる場面もあるかもしれない。

それでも、社会が見落としている「認知機能」の重要性や、支援の在り方について考えさせられる貴重な一冊だ。教育や福祉に携わる人はもちろん、子供を持つ親や社会問題に関心がある人にもぜひ触れてほしい内容だと感じた。






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興味を引くタイトルと期待通りの内容

タイトルを見て気になっていたので拝聴しました。日頃不思議に思っていた非行少年たちの短絡的な行動の背景にはこうした背景が隠れている可能性があることを知り、非常に良い学びとなりました。

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